ブラウザのプロセスとJBKプラグインが起動するJava VMの関係を説明します。
JBKプラグインは、ブラウザのプロセスごとに1つJava VMを起動します。一度起動されたJava VMは、そのブラウザのプロセスが終了するまで起動されたままの状態になります。したがって、JBKプラグインを使用してアプレットを実行する場合には、ブラウザのプロセスとJava VMの関係は以下のようになります。
ブラウザ上でのアプレットの実行が終了すると、JBKプラグインが起動したJava VMはブラウザのプロセス内で待ち状態に入ります。同じブラウザ上で再びアプレットを実行する際には、JBKプラグインはJava VMを再起動せずに、この待ち状態のJava VMを使用してアプレットを実行します。
ブラウザのプロセスが終了すると、そのブラウザ内でJBKプラグインが起動したJava VMも終了します。
ブラウザのプロセスを1つ起動し、そのブラウザ上でJBKプラグインを使用して複数のアプレットを実行する場合には、それらのアプレットは同じJava VMを使用して実行されます。
ブラウザのプロセスを複数起動した場合には、JBKプラグインはそれぞれのブラウザごとにJava VMを起動します。各ブラウザ上のアプレットは、それぞれ各ブラウザに起動されたJava VMを使用して実行されます。
アクティブデスクトップ上でのInternet ExplorerでJBKプラグインを使用する場合
アクティブデスクトップ上のInternet Explorerは、Windowsのエクスプローラのプロセスの一部として動作します。エクスプローラのプロセスはWindowsの起動時に1つ起動され、Windowsが終了するまで起動されたままの状態になります。したがって、アクティブデスクトップ上のInternet ExplorerでJBKプラグインを使用する場合には、Internet ExplorerとJava VMの関係は以下のようになります。
アクティブデスクトップ上のInternet ExplorerでJBKプラグインを使用する場合には、JBKプラグインはエクスプローラのプロセス内でJava VMを起動します。Internet Explorerが終了すると、JBKプラグインが起動したJava VMはエクスプローラのプロセス内で待ち状態に入ります。
Internet Explorerを再起動した場合には、JBKプラグインはJava VMを再起動せずに、エクスプローラのプロセス内で待ち状態にあるJava VMをそのまま使用してアプレットを実行します。
Internet Explorerを複数起動した場合には、JBKプラグインはそれらのInternet Explorer上で同じJava VMを使用してアプレットを実行します。
アクティブデスクトップは、さまざまなトラブルの原因になるため使用については推奨しません。アクティブデスクトップをオフにすることを推奨します。
注意
Internet Explorerを終了させても、Javaコンソールが閉じません。
複数のウィンドウを開いてアプレットを動作させた場合、Internet Explorerのタブプロセスの制御により、開かれたウィンドウと同じプロセスで動作する場合と、別のプロセスで動作する場合があります。別のプロセスの場合、新しく開いたブラウザウィンドウを閉じても、元のInternet Explorerのプロセス自体は終了しないため、最初に起動したプロセスのJava VMも生存しています。このようなときは、すべてのInternet Explorerのウィンドウを閉じることにより、Javaコンソールを閉じることができます。