旧バージョンからFUJITSU Enterprise Postgres 11に移行する場合の非互換項目と対処について説明します。移行の際には互換性を確認し、必要に応じて対処してください。
項目
移行前のバージョン
9.5
9.6
10
power関数のPOSIX準拠
○
to_number関数のテンプレート区切り文字が一致しない場合の動作変更
to_date、to_number、to_timestamp関数でマルチバイトテンプレート文字列を指定した場合の動作変更
to_char、to_number、to_timestamp関数のダブルクォート内でバックスラッシュを指定した場合の動作変更
XML関数における相対パスの扱いの変更
拡張問い合わせプロトコルにおけるstatement_timeoutの適用範囲の変更
ラージオブジェクトの権限チェックタイミングの変更
adminpackのpg_file_read、pg_file_length、pg_logfile_rotate関数の削除
拡張機能におけるGUC_LIST_QUOTE指定のカスタムパラメータ定義時の動作の変更
red-blackツリーサポート関数の名前の変更
chkpass拡張の削除
ダブルクォートで括ったコマンドオプションの小文字への自動変換の廃止
psqlコマンドの\d+の出力情報の追加
pg_basebackupの動作の変更
いくつかの関数で変動性区分を変更
いくつかの関数をPARALLEL UNSAFEに変更
pg_dumpおよびpg_restoreコマンドのデフォルト動作の変更
pg_dumpallコマンドのデフォルト動作の変更
pg_dumpallの--globals-onlyオプションの動作の変更
非一時テーブルに対する一時テーブルのパーティション設定不可
関数と列参照のデフォルト動作の変更
テーブルとドメイン制約の命名規約を変更
pg_classカタログからrelhaspkey列を削除
情報スキーマのtablesビューのtable_type列のテーブル種類名の変更
pg_procカタログのproisagg列とproiswindow列をprokind列に統合
非スーパーユーザーによる共有カタログのインデックス再作成の防止
psコマンドで出力されるプロセス名をpg_stat_activityに同期
ロジカルレプリケーション時のTRUNCATE文の動作の変更
情報スキーマtriggersのaction_order列、action_reference_old_table列、action_reference_new_table列に格納する値の変更
情報スキーマtable_constraintsへのenforced列の追加
CREATE TABLE文 のLIKE句オプション INCLUDING ALL 指定の動作変更
postgresql.confファイルのreplacement_sort_tuplesパラメータの削除
CREATE FUCNTION 文のWITH句の廃止
EXPLAIN ANALYZE 文でのパラレルワーカーのソート処理情報の追加
プランナが抽出条件「カラム名 = カラム名」を「IS NOT NULL」へ置換する処理に変更
pg_rewindコマンドがrootユーザーで実行不可に変更
pg_stat_statements_resetの実行がスーパーユーザー以外で禁止に変更
pg_stat_statementsのqueryid列を64ビットに拡張
ビューに対する SELECT FOR UPDATE の動作変更
VACUUM のオプションに列リストを指定する場合の動作変更
システムビューpg_stat_wal_receiverへのsender_host列、sender_port列の追加
pg_dumpが出力するCREATE TRIGGER ... REFERENCINGコマンドの遷移テーブル名をダブルクォートで括るように変更
接続状態関数PQhostの動作の変更
パーティションテーブルに対するCOPYコマンドの動作変更
論理レプリケーションスロットが存在する場合のサーバ起動可否判定の変更
リソースバンドル取得時のロケールを変更
PGObject型のgetStringメソッドの返却値の変更
sslオプションにtrueを指定した場合のsslmodeのデフォルト値の変更
クライアントのロケール選定方法の変更
SQLTables関数およびSQLTablePrivileges関数でパーティションテーブルを表示するよう変更
存在しないテーブルを指定した場合のSQLSpecialColumns関数の動作変更
IsAutoIncrementの返却値の変更
pcp_proc_infoコマンドにおいてPgpool-IIの子プロセスIDとPostgreSQLのバックエンドIDを出力するように変更
-
pcp_node_infoコマンドにおいてレプリケーション遅延時間と最終ステータス変更時刻を出力するように変更
pgpool_admのpcp_node_info関数の返却情報にrole列、replication_delay列、last_status_change列を追加
Pgpool-IIメインサーバの停止モードの変更
pgpool.confファイルのfail_over_on_backend_errorパラメータをfailover_on_backend_errorパラメータに変更
pcp_recovery_nodeコマンドでunused状態のノードをリカバリしないように変更
外部テーブル使用時にOracleからPostgreSQLへのデータ型の変換チェック処理を追加
外部テーブルの外部結合をOracleにプッシュダウンするように変更
FUJITSU Enterprise Postgres 10で取得したバックアップのリストア不可
FUJITSU Enterprise Postgres 10で取得したフルバックアップからの増分バックアップ不可
デスクトップアプリケーションからシステムトレイアプリケーションに変更
データベースとの接続が切断された時の動作の変更
設定の項目SQL エディタの名称をクエリツールに変更
クエリツールのクエリの履歴パネルでの表示内容の変更
SQLタブのスクリプト表示仕様の変更
関数の実行でエラーが発生した場合の出力メッセージの変更
statsrepoスキーマのalertテーブルのfragment_percent列名の変更
64ビット環境でのインストール対象機能の変更
Windowsクライアントのインストールディレクトリの権限変更
pg_upgrade後のハッシュインデックス再構築
アプリケーションの接続先切り替え機能の指定方法の変更
C言語およびCOBOL言語による埋め込みSQLアプリケーションのOSS PostgreSQL互換
Vertical Clustered Index(VCI)の選択条件変更
システム管理関数の名称変更
システム情報関数の返却項目の名称変更
FROM句にシーケンスを指定した場合の返却列の変更
範囲外の値を入力した場合のto_date関数とto_timestamp関数の動作変更
選択リストに集合を返す関数を指定した場合の動作変更
同一テーブルが複数回更新される場合の文単位のトリガの動作変更
C言語関数におけるVersion 0呼び出し規約の削除
Oracleデータベース互換機能のrpad関数にマルチバイト文字を入力した場合の返却結果の変更
money型をbigint型で除算する場合の演算方法の変更
cubeモジュールの~>演算子の振る舞いの変更
tsearch2モジュールの削除
psqlコマンドの特別変数に不当な値を指定した場合の動作変更
psqlコマンドの\dおよび\dDの出力形式の変更
PL/Tclの自動ロード機能の削除
PL/Pythonにおける複合型配列の扱いの変更
DHパラメータのサイズ変更
1サーバ内での最大接続数の変更
ALTER TABLESPACE文による暗号化設定の変更
データ格納先ディレクトリのサブディレクトリの名称変更
コマンドおよびオプションの名称変更
pg_ctlコマンドの操作完了待ちのデフォルト動作の変更
pg_ctlコマンドのstartモードとrestartモードにおけるタイムアウト時の終了ステータスの変更
pg_basebackupコマンドのデフォルト動作の変更と-xオプションの削除
createlangコマンドとdroplangコマンドの削除
クライアントコマンドのsearch_path設定の変更
postgresql.confファイルのパラメータのデフォルト値の変更
postgresql.confファイルのmin_parallel_relation_sizeパラメータの削除とmin_parallel_table_scan_sizeパラメータおよびmin_parallel_index_scan_sizeパラメータの追加
postgresql.confファイルのsql_inheritanceパラメータの削除
postgresql.confファイルのpassword_encryptionパラメータの指定値の変更
postgresql.confファイルのshared_preload_librariesパラメータと関連するパラメータ群の大文字小文字区別の変更
RADIUS認証の設定オプションの名称変更
統計情報ビューpg_stat_activityの変更
統計情報ビューpg_stat_replicationの変更
システムビューpg_user_mappingsのumoptions列の可視性の厳格化
pg_stat_statementsビューに格納するSQL文の定数の置換方法の変更
CREATE ROLE文と同種のコマンド群のUNENCRYPTEDオプションの削除
CREATE ROLE文と同種のコマンド群における空パスワード指定時の動作変更
親テーブルにPRIMARY KEY制約を追加する場合の動作変更
レプリケーション接続認証のデフォルト設定の変更
論理レプリケーションのクライアント認証の設定方法の変更
データベース多重化機能によるクラスタシステムのデフォルト構成の変更
mc_ctlコマンドのオプション省略時のデフォルト動作の変更
Mirroring Controllerがインスタンスに接続する際の接続設定の変更
Mirroring Controllerのサーバの状態表示の変更
データベース多重化運用中のsynchronous_standby_namesパラメータ変更時の動作の変更
接続パラメータの削除
ログの取得方法の変更
カレンダを使用した場合のgetTimeメソッドの返却値の変更
24:00:00以上の時刻を入力した場合のgetTimeメソッドの返却値の変更
ODBCドライバのデフォルト値の変更
クライアント符号化方式のデフォルト変更
UTF-8の1文字あたりの最大バイト数の変更
通信リンク障害発生時のSQLSTATEの変更
.NET Frameworkアプリケーションの開発および動作に必要な環境の変更
エンティティフレームワークの名前の変更
SSLキーワードの削除
SslmodeキーワードのAllowモードの削除
PreloadReaderキーワードの削除
UseExtendedTypesキーワードの削除
AlwaysPrepareキーワードの削除
Protocolキーワードの削除
Compatibleキーワードの削除
SyncNotificationキーワードの削除
ConnectionLifeTimeキーワードの名前とデフォルト値の変更
MinPoolSizeキーワードとMaxPoolSizeキーワードのデフォルト値の変更
CommandTimeoutのデフォルト値の変更
NpgsqlTypes.NpgsqlMacAddress構造体の削除
NpgsqlTypes.BitString構造体の削除
NpgsqlTypes.NpgsqlTime構造体の削除
NpgsqlTypes.NpgsqlTimeZone構造体の削除
NpgsqlTypes.NpgsqlTimeTZ構造体の削除
NpgsqlDataReaderクラスのHasOrdinalメソッドの削除
NpgsqlParameterCollectionクラスのAdd(string, object)メソッドの削除
NpgsqlConnectionクラスのSupportsHexByteFormatプロパティの削除
NpgsqlExceptionクラスのBaseMessageプロパティの削除
NpgsqlConnectionクラスのSupports_E_StringPrefixプロパティの名前変更
NpgsqlInet構造体のフィールドの変更
通信データの暗号化を使用する場合にサーバ証明書を検証するように変更
NpgsqlParameterクラスのValueプロパティへのNULL値の設定方法の変更
パラメータへのIEnumerable<T>の値の設定不可
整数型のパラメータへの列挙体の設定不可
NpgsqlTypes.NpgsqlTimeStamp構造体の無限大の扱いの変更
NpgsqlDataReaderクラスのGetFieldTypeメソッドおよびGetProviderSpecificFieldTypeメソッドの返却値の変更
NpgsqlDataReaderクラスのGetDataTypeNameメソッドの返却値の変更
カーソルを返却するユーザ定義関数の使用不可
データベース接続時の送信情報の変更
NpgsqlConnectionクラスのCloneメソッドで複製されるNpgsqlConnectionオブジェクトの接続状態の変更
CommandType.TableDirectを指定して検索する場合の表の指定方法の変更
ユーザ定義関数を呼び出す場合の関数名の指定方法の変更
UTF-8として無効な文字を入力した場合にエラーにするように変更
STDINまたはSTDOUTを指定した場合のCOPY文の実行方法の変更
NpgsqlParameterクラスのSizeプロパティに指定されたサイズでパラメータの値を設定するように変更
トランザクションの隔離レベルにChaosを指定した場合の動作変更
NpgsqlConnectionクラスのStateプロパティとFullStateプロパティの設定値の追加
NpgsqlConnectionクラスのDataSourceプロパティの形式変更
コネクション接続後に接続文字列からパスワードの情報を除去するように変更
サーバでエラーが発生した場合にPostgresExceptionを返すように変更
SQLSTATEの取得方法の変更
NpgsqlDataReaderオブジェクトのオープン中に準備文を破棄できないように変更
環境変数PGCLIENTENCODINGを指定した場合にクライアント側符号化方式を設定するように変更
レコード型を返す関数の返却値のデータ型の変更
ユーザ定義関数を呼び出す場合の名前付きパラメータのサポート
NpgsqlConnectionクラスのコンストラクタの引数の変更
WebAdminのインストールの扱いの変更
to_char関数におけるマイナス符号の扱いの変更
無限大のタイムスタンプを入力した場合のextract関数の戻り値の変更
三角関数のPOSIX準拠
行集合を返す関数がNULLを返せるように変更
PL/pgSQLのRAISEコマンドにおけるCONTEXTメッセージを出力するように変更
テキスト検索パーサにおける数字から始まるメールアドレスやホスト名の解析方法の変更
関数をORDER BYソートの順序で実行するように変更
日付やタイムスタンプの限界値チェックの強化
OIDを取得するシステムカタログ情報関数における引数のデータ型の変更
不当な値を入力した場合のシステムカタログ情報関数の動作変更
レプリケーションSQL関数pg_replication_origin_xact_resetの引数の削除
psqlコマンドの-cオプションを指定した場合に起動用ファイルを読み込むように変更
画面表示モードが自動設定の場合のpsqlコマンドの表示方法の変更
psqlコマンドの\df+の出力情報の追加
環境変数PAGERに空文字列または全て空白文字の文字列を指定した場合のpsqlコマンドの表示方法の変更
pgbenchコマンドの独自スクリプトの書式変更
pgbenchコマンドのスクリプトファイルメタコマンド\setrandomの削除
hstoreのhstore_to_jsonb_loose関数の数値判別の厳格化
pageinspectのheap_page_items関数の返却情報の追加
Oracleデータベース互換機能利用時の変更
CREATE ROLE文と同種のコマンド群のCREATEUSERオプションとNOCREATEUSERオプションの削除
pg_で始まるロール名を使用不可にする変更
pg_controldataおよび関連箇所におけるNextXIDの表示形式の変更
統計情報ビューpg_stat_activityのwaiting列の削除とwait_event_type列とwait_event列の追加
pg_amカタログの列の変更
システムビューpg_replication_slotsへのconfirmed_flush_lsn列の追加
システムビューpg_settingsのunit列に格納する値の変更
情報スキーマのroutinesビューのresult_cast_character_set_name列名の変更
未サポートデータ型に対する秘匿化ポリシー定義の変更
connectTimeoutパラメータのデフォルト値の変更
ホスト名を省略した場合における接続状態関数PQhostの返却値の変更
○:非互換あり
-:非互換なし