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Enterprise Service Development Platform V1.0.0 運用ガイド
FUJITSU Software

5.5.1 コンテナ用永続ストレージの概要

コンテナ用永続ストレージは、コンテナ上のデータを永続化するための機能です。

コンテナ用永続ストレージではデータ保管先としてNFSやiSCSIなどのストレージを利用することができます。

本製品では、データ保管先としてNFSサーバを提供します。

以降では、NFSサーバを使ったコンテナ用永続ストレージの利用方法について説明します。

NFSサーバを利用したコンテナ用永続ストレージの使用方法

コンテナ用永続ストレージを使うためにはContainer Management上でPersistentVolumeおよびPersistentVolumeClaimというリソースを操作します。

PersistentVolume(PV)
Kubernetesクラスタ内のPodが利用可能な永続ストレージを定義するKubernetesのリソースです。 永続ストレージのサイズ、アクセスモードおよびNFSサーバの公開ディレクトリ等を指定します。
PersistentVolumeClaim(PVC)

Podが必要とするPersistentVolumeを要求するためのリソースです。

必要なPersistentVolumeのサイズやアクセスモード等を指定します。

要求を満たすPersistentVolumeが存在すると、

PersitentVolumeClaimはPersistentVolumeにバインドされます。

PVとPVC

参照

PersistentVolumeとPersistentVolumeClaimの詳細については、Kubernetesの公式ドキュメントを参照してください。

コンテナ用永続ストレージの利用方法

コンテナ上のデータを永続化するためには、以下の作業が必要です。

  • PersistentVolumeの作成
  • PersistentVolumeClaimの作成(「操作ガイド」の「PersistentVolumeClaimの作成」を参照してください。)
  • コンテナ用永続ストレージを利用するPodの配備(「操作ガイド」の「コンテナ用永続ストレージを利用するPodの配備 」を参照してください。)

本製品で提供するNFSサーバの仕様

項目 説明
方式

NFSv4

ディスクタイプ

HDD

FUJITSU Cloud Service for OSS : ストレージタイプM2

注意

NFSサーバの特性を考慮した上で利用することを推奨します。例えば、NFSはディスクへのRead/Writeに厳密な整合性を必要とする要件には向いていません。