Visual Studioで.NETアプリケーションを作成するための設定方法について説明します。なお、データベースへの接続方法については、OSSのドキュメントを参照してください。
.NET Data Providerは、以下の環境で動作可能です。
.NET Frameworkアプリケーションの開発および動作に必要な環境 | .NET Framework 4.5 |
.NET Framework環境で動作するアプリケーションの統合開発環境 | Visual Studio 2015 |
.NET Data Provider、およびNpgsql for Entity Frameworkのセットアップ方法について説明します。
管理者権限を持つユーザーは、提供されているVSIXパッケージをインストールすることで、アドオンとしてNpgsql Development Tools for .NETをインストールできます。VSIXパッケージをインストールする前に、Visual Studioがシステムにインストールされている必要があります。
Npgsql.vsixセットアップパッケージは、以下に格納されています。
<DVDがマウントされたドライブ>:\CLIENT64\Windows\packages\win64\Npgsql.vsix
または
<DVDがマウントされたドライブ>:\CLIENT32\Windows\packages\win32\Npgsql.vsix
Npgsql.vsixバイナリディレクトリに移動し、パッケージをダブルクリックしてインストールします。
> Npgsql.vsix
FUJITSU Enterprise Postgres 11は、MicrosoftのVSIXテクノロジを活用して、.NET Data ProviderをVisual Studioと統合しています。
VSIXを使用する場合は、.NET Data Providerへの参照を明示的に追加する必要はありません。これは、データベースオブジェクトが作成され、Visual Studioのサーバーエクスプローラを使用してプロジェクトに追加される際に自動的に行われます。
参考
データベースオブジェクトが作成され、プロジェクトに追加されると、Visual Studioのソリューションエクスプローラの[参照設定]に、以下の名前が表示されます。
Npgsql
なお、新しいデータベースオブジェクトが最初にコンパイルされると、Npgsqlの参照が自動的に追加されます。
Npgsql for Entity Frameworkは、NuGetパッケージファイルとして提供されています。ローカルにインストールするには、以下の手順で行います。
EntityFramework6.Npgsql NuGetパッケージは、以下に格納されています。
FUJITSU Enterprise Postgresクライアント機能のインストールディレクトリ\DOTNET\EntityFramework6.npgsql.3.1.1.nupkg
Visual Studioで、NuGetローカルパッケージソースがない場合は追加します。
[ツール] - [オプション] - [NuGet パッケージ マネージャー]をクリックし、[パッケージ ソース]を選択します。
右上隅の[+]ボタンをクリックし、[名前]フィールドに“ローカル パッケージ ソース”を入力します。
[...]ボタンをクリックし上記のフォルダを検索します。このフォルダを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
Visual Studioで、ローカルパッケージソースからNuGetパッケージをインストールします。
[ツール] - [NuGet パッケージ マネージャー] - [ソリューションの NuGet パッケージの管理]をクリックします。
右上隅にある[パッケージ ソース]から“ローカルパッケージソース”を選択します。
ローカルパッケージソースを設定すると、このローカルロケーションにある利用可能なすべてのNuGetパッケージが表示されます。“EntityFramework6.Npgsql”を選択し、このパッケージをインストールするプロジェクトを選択します。
[インストール]をクリックします。
.NET Data Providerドライバが自動的にクライアント側の符号化方式をUTF-8に設定するので、符号化方式を設定することはできません。
参照
符号化方式については、PostgreSQL文書の“サーバの管理”の“サーバ・クライアント間の自動文字セット変換”を参照してください。
アプリケーション実行環境の言語設定は、データベースサーバのメッセージロケールの設定と合わせる必要があります。
言語の設定は、System.Globalization.CultureInfo.CreateSpecificCultureメソッドで指定します。
例
C#アプリケーションプログラムでロケールを変更する場合のプログラムソース記述例
System.Threading.Thread.CurrentThread.CurrentUICulture = System.Globalization.CultureInfo.CreateSpecificCulture("en");
Npgsql、およびNpgsql for Entity Frameworkのアンインストール方法について説明します。
Npgsqlをアンインストールするには、それぞれのコンポーネントを個別にアンインストールします。
DDEXをアンインストールします。
DDEXは、Npgsql.VSIXパッケージをインストールすることによって、IDE内でVisual Studio統合ツールを提供します。
Visual Studio 2015を開きます。
[ツール]をクリックし、次に[拡張機能と更新プログラム]をクリックします。
Npgsql PostgreSQL Integration拡張機能を選択し、[アンインストール]をクリックします。
確認ダイアログボックス「Npgsql PostgreSQL Integrationのアンインストールをスケジュールしますか?」で[はい]をクリックします。
[拡張機能と更新プログラム]ウィンドウの下部にあるステータスが「変更がスケジュールされます。すべての Microsoft Visual Studio ウィンドウを閉じると、選択したインストール、更新、およびアンインストールを開始します。」に変わります。
[閉じる]をクリックします。
現在開いているすべてのVisual Studioインスタンスを閉じます。
VSIXインストーラが自動的に起動します。
[変更]をクリックして、Npgsql PostgreSQL Integrationのアンインストールを続行します。
完了すると、ダイアログボックスが表示されるので、[閉じる]をクリックします。
Npgsql GACをアンインストールします。
Npgsql.dllは、NpgsqlのDBProviderFactory機能を提供します。
[コントロール パネル]をクリックして、[プログラムと機能]を選択します。
Npgsqlを右クリックし、[アンインストール]を選択します。
確認ダイアログボックス「Npgsqlをアンインストールしますか?」で[はい]をクリックします。
完了すると、アンインストールウィンドウが閉じ、Npgsqlは表示されなくなります。
Npgsql for Entity Frameworkは、プロジェクト単位でインストールされます。アンインストールは以下の手順で行います。
Visual StudioでNpgsql for Entity Frameworkがインストールされているプロジェクトを開きます。
[ツール] - [NuGet パッケージ マネージャー] - [ソリューションの NuGet パッケージの管理]をクリックします。
Npgsql for Entity Frameworkがインストールされているすべてのプロジェクトを選択し、[アンインストール]をクリックします。