ここでは、ECM連携機能で使用するECM情報ファイルについて説明します。
ECM情報ファイルとは、ECM連携ファイルのファイル名や文字コード系など、ECM連携機能を利用する場合に必要な情報を設定するファイルです。
ECM情報ファイルの作成方法と配置、文字コード系、および指定方法については、以下を参照してください。
以下に、ECM情報ファイルの記述形式、および記述例を示します。
●記述形式
ECM情報ファイルは、以下の形式で指定します。
[ACTION]
TYPE=設定値
[DR_REGINFO]
ATTRFILE_TMPL=設定値
ATTRFILE=設定値
ATTRFILE_CODE=設定値
注意
同じセクション名を複数指定した場合、またはセクション内で同じ情報を複数指定した場合、最後に指定した設定値が有効となります。
帳票出力後の処理情報セクションの宣言です。
このセクションを省略した場合は、エラーとなります。
帳票出力時の処理の種類として、「dmreg」(ECM連携機能)を指定します。
このキーワードを省略した場合、または上記以外の値を指定した場合、エラーとなります。
ECM情報セクションの宣言です。
このセクションを省略した場合は、エラーとなります。
ECM連携ファイルのファイル名をフルパスで指定します。
アプリケーションサーバからECM連携ファイルを転送する場合は、ファイル名のみ指定してください。
このキーワードを省略した場合は、エラーになります。
注意
本キーワードの設定値として、以下の文字は指定できません。
「”」、「*」、「<」、「>」、「?」、「|」
設定値の先頭および最後に空白文字を指定しないでください。また、設定値には利用者定義文字を使用しないでください。
帳票の出力先フォルダに出力されるECM連携ファイルのファイル名のみを指定します。
指定値として出力される帳票のファイル名などを指定すると、帳票とECM連携ファイルを対応付けることができて便利です。
帳票出力時に指定した「PDF保存時の格納先ファイル名」(拡張子なし)、または「Excelファイル出力時の格納先ファイル名」(拡張子なし)と同一のファイル名を指定する場合は、置換文字列「%_REGFILETITLE_%」を指定します。
以下に、置換文字列の指定例を示します。
帳票出力インタフェースの「PDFファイル出力時の格納先ファイル名」の指定値として「 C:\out\output.pdf」が指定されている場合、かつ、「ATTRFILE =%%_REGFILETITLE_%%.ini」と指定した場合
「ATTRFILE =output.ini」に置き換えられ、「output.ini」という名前のECM連携ファイルが出力されます。
このキーワードを省略した場合は、エラーになります。
注意
本キーワードの設定値として、以下の文字は指定できません。
「/」、「”」、「\」、「*」、「:」、「<」、「>」、「?」、「|」
設定値の先頭および最後に空白文字を指定しないでください。また、設定値には利用者定義文字を使用しないでください。
本キーワードで指定したECM連携ファイル名と同一のファイル名が帳票の出力先フォルダに存在した場合、ファイルを上書きする権限があれば新しいファイルに置き換えられます。ファイルを上書きする権限がない場合は、エラーになります。したがって、帳票の出力先フォルダに出力されるECM連携ファイル名は、一意名となるように指定してください。
ECM連携ファイルの文字コード系を指定します。
ECM連携ファイル(ATTRFILE_TMPLキーワードで指定したECM連携ファイル)と、帳票の出力先フォルダへ出力されるECM連携ファイル(ATTRFILEキーワードで指定したECM連携ファイル)の文字コード系は同じになります。
指定できる値は、以下のとおりです。
Shift-JISとします。
UNICODE(UTF8) とします。
省略すると、「SHIFT-JIS」(Shift-JIS)が指定されたものとして動作します。
●記述例
例)以下の場合のECM情報ファイルの記述例を示します。
ECM連携ファイルのファイル名:C:\LC\ATTRFILE\attrfile.ini
帳票の出力先に帳票と一緒に配置されるECM連携ファイルのファイル名:社員一覧.idx
ECM連携ファイルの文字コード系:Shift-JIS
[ACTION]
TYPE=dmreg
[DR_REGINFO]
ATTRFILE_TMPL=C:\LC\ATTRFILE\attrfile.ini
ATTRFILE=社員一覧.idx
ATTRFILE_CODE=SHIFT-JIS