ここでは、List Creatorをご利用になる前に、ご理解いただきたい点について記載します。
●出力環境における運用テストについて
List Creatorでは、実際の運用前に、ご利用の環境における帳票のテスト印刷をお願いしています。
テスト印刷を行うコマンドなども準備しています。
詳細は以下を参照してください。
バーコードは、用紙、バーコードリーダー、出力装置の解像度、および状態で精度が変わるため、実際の運用を行う前に、バーコードを出力し、読み込めることを確認してから使用してください。
印刷結果やプレビュー結果は、ご使用のプリンタ装置に依存します。必ず実際に運用するプリンタで出力結果を確認してください。
また、帳票を印刷する場合、使用するプリンタ装置によっては文字が欠けるなどの不具合が発生する場合があります。このような場合、帳票様式定義画面で、文字が欠けた項目の領域長を大きくするなどの微調整を行ってください。
●トラブル発生に備えるために
List Creatorでは、トラブル発生に備え、入力データを退避する運用を行ったり、障害調査用情報採取ツールを利用してエラー原因を調査するためのログを採取したりできます。障害調査用情報採取ツールの詳細は、オンラインマニュアル“トラブルシューティング集”を参照してください。
トラブル発生に備え、List Creatorから通知されるメッセージをもれなく確認できるようにしておくことが重要です。運用前にList Creatorのメッセージが設定した方法で出力されることを確認してください。
運用形態により、トラブル発生時にメッセージを確認するコンピュータが異なります。たとえば、分散出力型の場合、アプリケーションサーバ、および帳票出力サーバの両方でメッセージの確認が必要です。詳細については、オンラインマニュアル“トラブルシューティング集”のList Creatorのメッセージの通知先と確認方法についての記載を参照してください。
なお、帳票出力サーバがWindowsの場合、帳票出力の実行アカウントにイベントログの書き込み権限がないとイベントログが出力されません。イベントログが出力されない場合は、オンラインマニュアル“トラブルシューティング集”の“イベントログにエラーメッセージが記録されない”を参照して対処してください。
List Creatorでは、トラブル発生時の調査をするためのトレースログを採取することができます。
トレースログのファイルサイズは、運用に合わせて設定する必要があります。
トレースログが指定されたファイルサイズを超えた場合、古いログから順に上書きされます。このため、トラブルが発生したときに、すぐに障害調査用情報採取ツールによりトレースログファイルを退避できない場合は、余裕を持ったサイズを指定してください。
以下に、プログラムトレースがLEVEL3、ネットワークトレースがLEVEL1の場合に出力されるログのサイズを運用形態ごとに示します。
スタンドアロン型/Web手元印刷型
帳票出力インタフェース | ログのサイズ(帳票出力1回分) | |
---|---|---|
アプリケーションサーバ/帳票出力サーバ | ||
Windows | UNIX系OS | |
コマンド(prprint/prprintx) | 6Kバイト | 8Kバイト |
その他のインタフェース | 8Kバイト |
分散出力型(コネクタ連携型)
帳票出力インタフェース | ログのサイズ(帳票出力1回分) | ||
---|---|---|---|
アプリケーションサーバ | 帳票出力サーバ | ||
Windows | UNIX系OS | ||
コマンド(prputex) | 4Kバイト | 6Kバイト | 8Kバイト |
その他のインタフェース | 6Kバイト |
分散出力型(リモート帳票出力型)
帳票出力インタフェース | ログのサイズ(帳票出力1回分) | ||
---|---|---|---|
アプリケーションサーバ | 帳票出力サーバ | ||
Windows | UNIX系OS | ||
コマンド(prputprt) | 3Kバイト | 6Kバイト | 8Kバイト |
その他のインタフェース | 5Kバイト |
この値を目安として、1日あたりの帳票の出力回数とトレースログファイルの保存日数からファイルサイズの見積りを行ってください。
テキストファイル以外の帳票資源をFTP などのファイル転送する場合、必ずバイナリモードで転送してください。
●Windows における外字の使用について
帳票を出力する場合、外字登録を行ったユーザでCharset Managerの外字ロードサービス(Charset Manager EUDC Enabler)を起動してください。Charset Managerの外字ロードサービス(Charset Manager EUDC Enabler)を起動したユーザ以外のユーザが登録した外字は出力されません。