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Enterprise Postgres 11 運用ガイド
FUJITSU Software

5.6.3 キーストアの自動オープンの有効化

自動オープン・キーストアを使用すると、パスフレーズを入力することなく、インスタンスの起動時に自動的にキーストアをオープンできます。キーストアの自動オープンを有効にするには、pgx_keystoreコマンドを実行します。

> pgx_keystore --enable-auto-open C:\key\store\location\keystore.ks
パスフレーズを入力してください: 
キーストアの自動オープンが有効になりました
>

参照

pgx_keystoreコマンドの詳細については、“リファレンス”の“pgx_keystore”を参照してください。

  

自動オープンを有効にすると、元のキーストアと同じディレクトリに自動オープン・キーストアが作成されます。自動オープン・キーストアのファイル名はkeystore.aksです。keystore.aksは、keystore.ksの復号された内容を難読化したコピーです。このファイルが存在すると、インスタンスの起動時に、キーストアをオープンするためのパスフレーズを入力する必要はありません。

  

元のキーストアのファイルkeystore.ksを削除しないでください。マスタ暗号化キーやパスフレーズを変更するために必要です。これらを変更すると、元のキーストアのファイルkeystore.ksからkeystore.aksが再作成されます。

  

キーストアを格納したディレクトリ、およびkeystore.ksとkeystore.aksは、インスタンスを起動するユーザーのみがアクセスできるように保護してください。

なお、これらのファイルを作成するSQL関数およびコマンドは、インスタンスを起動するユーザーのみがアクセスできるようにファイルの許可モードを設定します。そのため、ファイルをリストアしたときなどに手動で同様の許可モードを設定してください。

許可モードはWindows(R)のエクスプローラの[プロパティ]で設定します。

参照

[プロパティ]の詳細は、Windows(R)の[ヘルプとサポート]を参照してください。

  

自動オープン・キーストアは、それが作成されたコンピュータでのみオープンします。

キーストアの自動オープンを無効化するには、keystore.aksを削除してください。

  

注意

  • WebAdminを使用してリカバリを行う際には、キーストアの自動オープンを有効にしてから行ってください。

  • 暗号化を有効にしたあと、または設定を変更したあとは、“5.7 データベースのバックアップとリストア/リカバリ”を参照して、データベースをバックアップしてください。

  • キーストアの格納先には、以下のディレクトリとは別のディレクトリを指定してください。

    • データ格納先

    • テーブル空間格納先

    • トランザクションログ格納先

    • バックアップデータ格納先