災害対策運用時のトランザクションログの容量の見積りについて説明します。
災害対策運用では、センタの保守作業時や広域回線切断時のように、相手センタにトランザクションログが転送されない場合に備えて、運用センタのトランザクションログが再利用されないように、以下の要件に応じたトランザクションログの容量見積りが必要となります。
RPO(目標復旧地点)
センタ保守時間
トランザクションログの容量は、単位時間の更新トランザクションのログ量や回線性能、および相手センタにトランザクションログが転送されない時間によって変動します。
したがって、テスト環境にてセンタ保守の時間や許容される回線切断時間でデータベースの更新を模擬し、実際のトランザクションログの容量を計測してください。
ポイント
運用センタのプライマリサーバで実行したバックアップ制御関数pg_current_wal_lsnの実行結果と待機センタのプライマリ候補サーバで実行したリカバリ情報関数pg_last_wal_receive_lsnの実行結果の差異を統計的に収集することで、待機センタへの送信遅延量を求めることができます。