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Enterprise Postgres 11 リリース情報
FUJITSU Software

第3章 プログラム修正一覧

本バージョンでは、PostgreSQL11および11.1で実施済の障害修正を吸収しています。

参照

実施済の障害修正に関しては、以下を参照してください。

PostgreSQL Global Development GroupのWebサイト内:

[PostgreSQL 11]

  https://www.postgresql.org/docs/11/release-11.html

[PostgreSQL 11.1]

  https://www.postgresql.org/docs/11/release-11-1.html

さらに、Apache Tomcatの複数の脆弱性に対する以下のアップデートを吸収しています。

また、本ソフトウェアでは以前のバージョンレベルで発生した障害が修正されています。

今回のバージョンレベルで吸収された修正内容、および修正番号については、以下の表を参照してください。

表3.1 FUJITSU Enterprise Postgres 11でのプログラム修正一覧

No.

バージョンレベル

P番号

現象

1

11

PH12554

[現象]

(現象1)

WebAdminを使用してインスタンスを作成した場合、データベースへの接続は可能ですが、WebAdminの「インスタンス」タブでインスタンスの稼働状況を確認すると、「リソースは停止中」となります。

(現象2)

WebAdminを使用してインスタンスのバックアップを実行した場合、「バックアップが失敗しました。」のメッセージが出力されます。

[環境]

以下のOSを使用している。

- Windows

[発生条件]

(現象1の発生条件)

1) WebAdminを使用してインスタンスを作成する。かつ、

2) インスタンス作成時に指定したデータ格納パスに半角空白が含まれる。

(現象2の発生条件)

1) WebAdminを使用してインスタンスを作成する。かつ、

2) インスタンス作成時に指定したデータ格納パスに半角空白が含まれる。かつ、

3) 1)の後、バックグラウンド処理がWALログを退避する時、容量不足等の原因でエラーが

発生している。かつ、

4) 3)の後、WebAdminを使用してインスタンスのバックアップを実行する。

2

PH14817

[現象]

COBOL言語による埋め込みSQLを利用したアプリケーションにおいてホスト変数に取得した列データの末尾にNULL文字が詰められる場合があります。

[環境]

以下のOSで発生します。

- Linux

- Windows

- Oracle Solaris

[発生条件]

1) COBOLアプリケーションにおいて日本語項目のホスト変数に表の列データを取得している。かつ、

2) 1)の日本語項目のホスト変数の領域長(※)が取得した列データより大きい。

(※) 日本語項目のホスト変数の領域のサイズは環境変数ECOBPG_NCHARの指定により変わります。

- SJIS、UTF16BE/LE、COBOL_EUCの場合:日本語項目の定義長×2バイト

- UTF32BE/LEの場合 :日本語項目の定義長×4バイト

3

PH14880

[現象]

C言語による埋め込みSQL(ECPG)でSQLDA記述子領域を用いてnumeric型の整数部が0のデータを取り出した際、桁落ちが発生します。

[環境]

以下のいずれかのOSを使用している。

・Linux

・Oracle Solaris

・Windows

[発生条件]

1) C言語による埋め込みSQL(ECPG)のアプリケーションを利用する。かつ、

2) SQLDA記述子領域を用いてnumeric型のデータを取得する。かつ、

3) 取り出したnumeric型のデータの整数部が0である。

補足

小数点以下に続く0の数により桁落ちする桁数は変わります。

0.1234の場合、最後の1桁が桁落ちし0.123になります。

0.0123の場合、最後の2桁が桁落ちし0.01になります。

4

PH15092

[現象]

WebAdminを使用してインスタンスを作成した場合、画面に以下のメッセージが出力され、インスタンスの作成に失敗します。

「インスタンス"xxxx"の作成でエラーが発生しました。詳細メッセージ:バックアップが失敗しました。システムログを確認し、原因を取り除いた後、インスタンスの再作成を実行してください。」

xxxx:インスタンス名

[環境]

以下のOSを使用している。

- Windows

[発生条件]

1) システムの環境変数にPGPASSFILEを設定している。かつ、

2) 1)のPGPASSFILEに以下を設定していない。かつ、

(Symfoware Server V12.3.0、Enterprise Postgres 9.5~9.6の場合)

<ユーザープロファイルのフォルダ>\<ローカル設定のフォルダ>\Fujitsu

\fsep_バージョン\<インスタンス名><ポート番号>\pgpass.conf

(Enterprise Postgres 9.4の場合)

<ユーザープロファイルのフォルダ>\<ローカル設定のフォルダ>\Fujitsu

\fsep_バージョン\インスタンス名\pgpass.conf

(Symfoware Server V12.0.0~V12.2.0の場合)

<ユーザープロファイルのフォルダ>\<ローカル設定のフォルダ>\Fujitsu

\symfo_バージョン\インスタンス名\pgpass.conf

3) WebAdminを使用してインスタンスを作成する。

5

PH15297

[現象]

WebAdminを利用してインスタンスを作成することができません。

[環境]

以下のOSを使用している。

・Windows

[発生条件]

1) WebAdminを利用してインスタンスを作成する。かつ、

2) インスタンスを配置するサーバで日本語、英語以外のロケールを利用する。

6

PH15666

[現象]

クラッシュリカバリの再起動が失敗します。

[環境]

以下のOSで発生します。

- Linux

- Oracle Solaris

- Windows

[発生条件]

1)postgresql.confのrestart_after_crashパラメタをonに設定する。かつ、

2)テーブル空間を暗号化設定する。かつ、

3)キーストアの自動オープン設定をする。かつ、

4)バックエンドプロセスがクラッシュする。かつ、

5)4)の後の再起動時にクラッシュリカバリが動作する。

7

PH15671

[現象]

Vertical Clustered Index(VCI)を利用した検索を実行すると、以下のメッセージを出力して、SQL文が異常終了する場合があります。

< SQLSTATE >

    XX000

< メッセージ >

    ERROR: badly formatted node string "} :righttree {INDEXSCAN :startup"...

[環境]

以下のOSで発生します。

- Linux

- Windows

[発生条件]

1) 表にVCIを定義している。かつ、

2) 1)の表を結合したSQL文の問い合わせ式で検索を行う。

内部的な条件として、2)のSQL文の実行計画に以下のプランノードが含まれます。

- パラレルクエリが動作するGatherノードまたはGather Mergeノード、および

- Hash JoinノードまたはMerge Joinノード

本条件は、EXPLAIN ANALYZEコマンドにより確認することができます。

8

PH16068

[現象]

Npgsqlにおいて、プロバイダー名に”FUJITSU.Npgsql“を明記したProviderFactoryクラスを使用してアプリケーションを作成すると、以下のエラーメッセージを出力し、データベースの接続に失敗します。

  メッセージ:要求された.NET Frameworkデータプロバイダが見つかりません。

[環境]

以下のOSで発生します。

- Windows

[発生条件]

1) 以下のいずれかの方法で.NET Data Providerを、

machine.configおよびグローバルアセンブリキャッシュ(GAC)に登録する。かつ、

1-1) Enterprise Postgres 10 Standard Edition/Advanced EditionのWindowsクライアントをインストールする。または、

1-2) .NET Data Provider の登録として、Npgsql-3.2.6.msiを実行する。

2) データベースへの接続方法として、プロバイダー名に”FUJITSU.Npgsql“を明記したProviderFactoryクラスを使用し、アプリケーションに以下を記述する。

  DbProviderFactory fct = DbProviderFactories.GetFactory("FUJITSU.Npgsql");

9

PH16075

[現象]

pgAdminにおいてトリガ定義の変更を行うと、エラーを通知するポップアップが出力され、異常終了する場合があります。

< エラーメッセージ >

  "can't execute an empty query"

[環境]

以下のOSで発生します。

- Windows

[発生条件]

1) pgAdminからデータベースに接続する。かつ、

2) "Tables"アイコンから"Triggers"アイコンに含まれる定義済みのトリガを検索する。かつ、

3) 2)のトリガのアイコンを右クリックし、"Properties..."を選択する。かつ、

4) [Definition]タブまたは[Events]タブを選択する。かつ、

5) 4)のタブで何れかの設定値を変更する。かつ、

6) 「Save」ボタンを押下する。

10

PH16259

[現象]

WebAdminにおいて、[レプリケーションクラスタの結合]ボタンを押下すると、WebAdminのリポジトリ情報が不整合となる場合があります。

その結果、派生する事象として、以下があります。

(事象)

  ログインしたセッションが切断し、ログイン画面にメッセージが出力されて、再度ログインできなくなります。

  <手順>

    1)[インスタンスを削除する]ボタンを押下して、

      [レプリケーションクラスタの結合]ボタンを押下したインスタンスを削除する。

  <メッセージ>

    セッションがタイムアウトしたか、想定外のエラーが発生しました。

    もう一度ログインしてください。

[環境]

以下のOSで発生します。

- Linux

- Windows

[発生条件]

1) WebAdminによりMirroring Controllerをセットアップする。かつ、

2) 1)のプライマリインスタンスを「レプリケーションクラスタの結合」ボタンにより、他のインスタンスのスタンバイインスタンスとして結合する。