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Systemwalker Operation Manager トラブルシューティングガイド
FUJITSU Software

4.3.2 [ジョブネットの監視]ウィンドウではジョブフローの実行が進んでいるのにジョブの実行結果を確認するとジョブが起動されていないように見える

対象バージョンレベル

対処

確認ポイント

ジョブが無効になっていませんか

原因

ジョブが無効になっていると、起動条件が整ったときに、ジョブは起動されずにスキップされ、後続ジョブが起動されます。

対処方法

対象のジョブネット内で、ジョブが無効化されていないかを、[ジョブネットの監視]ウィンドウの、ジョブの状態表示や、jobschprint -pコマンドの実行結果によって確認してください。

説明

参考

ジョブを操作した場合の動作について

ジョブネットがジョブ実行制御属性の場合、ジョブに対して“強制終了”、“再起動”、“停止”、“停止解除”、“無効”、“無効解除”の操作が可能です。それぞれの操作をした場合の動作について以下に説明します。

  • 強制終了

    実行中のジョブや実行遅延のジョブを強制的に終了します。ジョブは強制終了状態になります。

  • 再起動

    ジョブネットの状態が警告の場合に、異常終了または強制終了したジョブを再起動します。

    リカバリジョブが実行中の場合は、再起動することはできません。また、リカバリジョブに対して再起動することもできません。どちらの場合も、操作は無視されます。(V11.0L10/11.0以降)

  • 停止

    実行待ちのジョブや終了したジョブを停止状態にします。停止したジョブは、先行ジョブの正常終了などによりジョブの起動条件が整っても、起動を一時停止されているため、実行されません。停止したジョブの後続ジョブも実行されません。

  • 停止解除

    停止中のジョブを停止解除します。ジョブは以下の状態になります。

    • ジョブの起動条件が満たされる前に停止解除した場合は、停止中のジョブは停止する前の状態に戻ります。

    • 停止中にジョブの起動条件が満たされた場合は、停止解除後に、そのジョブは起動されます。

  • 無効

    実行待ち/停止中/終了したジョブを無効状態にします。無効状態になったジョブは、起動条件が整うとスキップされ、後続ジョブが起動されます。停止中に起動条件が整った場合、無効にすると無効にした時点でジョブはスキップされます。

  • 無効解除

    無効状態のジョブを無効解除します。ジョブは以下の状態になります。

    • 起動条件が整う前に無効解除した場合、ジョブの状態は“無効”操作を行う前の状態に戻ります。ただし“無効”操作を行う前の状態が停止中の場合は、停止する前の状態に戻ります。

    • 無効状態の時に起動条件が整った場合、ジョブはスキップされ、正常終了の状態になります。

参考

ジョブをリカバリ操作した場合の動作について(V11.0L10/11.0以降)

ジョブネットがジョブ実行制御属性の場合、異常終了または強制終了したジョブに対して“指定のジョブから起動”、“指定のジョブから再起動”、“次のジョブから起動”、“指定のジョブのみ起動”のリカバリ操作が可能です。それぞれの操作をした場合の動作について以下に説明します。

  • 指定のジョブから起動

    指定したジョブから起動されます。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。

  • 指定のジョブから再起動

    ジョブネットアイコンのジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブから再起動されます。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。

  • 次のジョブから起動

    ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブの状態はそのままで、後続のジョブから起動します。その後続ジョブが正常終了または疑似正常した場合、その次の後続のジョブが実行されます。

  • 指定のジョブのみ起動

    ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブのみを起動します。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合でも、後続のジョブは実行されません。また、そのジョブが異常終了した場合でも、リカバリジョブは実行されません。