リモート操作機能をインストールすると、ディスプレイドライバとして「Fujitsu Live Help graphics driver」がインストールされます。「Fujitsu Live Help graphics driver」は接続先コンピュータの画面データを取得するためのドライバです。このドライバがインストールされていることにより、以下のOSのアップグレードに失敗します。
古いOSからWindows 10/Windows Server 2016へOSをアップグレードする
Windows 10/Windows Server 2016のアップグレードを適用する
WindowsのアップグレードとはWindows 10のバージョン1511(ビルド10586)の更新プログラム、バージョン1607(ビルド14393)の更新プログラム等が該当します。
リモート操作機能をインストールしたままでOSをアップグレードするには以下の手順で実施してください。
Fujitsu Live Help graphics driverをアンインストールします。
Windows 7の場合の操作を例にして説明します。
管理者権限を持ったユーザーでログインします。
[コントロールパネル]を起動し、[ハードウェアとサウンド]をクリックします。
[ハードウェアとサウンド]画面で[デバイスマネージャー]をクリックします。
ディスプレイアダプターの「Fujitsu Live Help graphics driver」を右クリックし、[削除]をクリックします。
[デバイスのアンインストールの確認]画面が表示されるたら、[OK]をクリックします。
このとき、[このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する]にチェックは不要です。
[システム設定の変更]画面が表示されたら、[はい]をクリックしてシステムを再起動します。
OSをアップグレードします。
Fujitsu Live Help graphics driverをインストールします。
管理者権限を持ったユーザーでサインインします。以下の操作はリモートデスクトップ接続でも可能です。
任意のフォルダにlhinstall.zipを展開します。
lhinstall.zipは製品媒体の以下のどちらかに格納されています。
\MAIN\tool\livehelp\lhinstall
\Server\tool\livehelp\lhinstall
[スタート]を右クリックして[コマンドプロンプト(管理者)]を起動します。
カレントディレクトリを、lhinstall.zip を展開したときに作られたフォルダへ移動します。
例) lhinstall.zipを「c:\work」に展開した場合
C:\WINDOWS\system32> cd c:\work\lhinstall
lhinstall.batを実行します。
例) lhinstall.zipを「c:\work」に展開した場合
c:\work\lhinstall> lhinstall.bat
インストール結果を確認します。
以下のメッセージが出力された場合
##Fujitsu Live Help graphics driver Install Complete. Code=(0)## ##Please Reboot.##
インストールが成功しました。システムを再起動してください。
以下のメッセージが出力された場合
##Fujitsu Live Help graphics driver Install Failed. Code=(エラーコード)##
インストールに失敗しています。以下の点を確認して再度インストールを実施してください。
管理者権限を持ったユーザーでサインインしているか
管理者権限のコマンドプロンプトを起動しているか
カレントディレクトリはlhinstall.batの格納されているフォルダになっているか