サーバに通知したSNMPトラップが受信できない。
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
原因
Systemwalker Centric Managerでは、監視対象ノード以外からのトラップは破棄する仕組みとなっています。
このため通知されたトラップが受信できない原因としては以下が考えられます。
対処1
原因
Systemwalker Centric Managerにて登録されているノード以外から通知している場合に発生します。
対処方法
Systemwalkerコンソールにトラップ通知先のノードを追加で登録してください。
対処2
原因
Systemwalker Centric Managerにて登録されているノードだが、すべてのインタフェースのIPアドレスがSystemwalker Centric Manager側で登録されていない、かつ、その登録されていないアドレスをエージェントアドレスとしてトラップ通知している場合に発生します。
対処方法
トラップ通知先のノードのすべてのインタフェースのIPアドレスを追加で登録してください。
対処3
原因
トラップに含まれているエージェントアドレスが、登録されているアドレスではない場合に発生します。
対処方法
トラップのエージェントアドレスをSystemwalker Centric Managerに登録しているアドレスに変更してください。
対処4
原因
ファイアウォールとの混在環境のため、ICMPによるノード検出ができない場合に発生します。
対処方法
手動で対象ノードの作成を行ってください。
対処5
確認ポイント
ポート1024を使用しているアプリケーションがないか確認してください。
原因
ほかのアプリケーションがSystemwalker Centric Managerのトラップデーモンが使用するポート1024を使用しているため、トラップデーモンの起動に失敗しています。
対処方法
ポート1024を使用しているアプリケーションを停止してください。
対処6
原因
Linux版でトラップ受信側のサーバからトラップ送信元への通信経路がない場合、OSのrp_filter(注)が有効であると、トラップが受信できません。
注) rp_filter(reverse path filtering)とは、パケットを受信したときに、そのパケットの送信元IPアドレスに対する返信ルートがそのパケットを受信したネットワークインタフェースではない場合、そのパケットを破棄するというものです。
例えば、パケットが往復する場合で、往路と復路のネットワークインタフェースが異なるケースでは、受信パケットが破棄されます。
対処方法
以下のどちらかの方法で対処してください。
OSの設定でrp_filterを無効にします。
トラップ受信側のサーバからトラップ送信元への通信経路を設定します。