エラーメッセージ
Windows版
他のアプリケーションがTRAPのポートをバインドしているため、TRAPの受信は行いません。 |
Linux版
nwsnmp-trapd: Trap operations:Bind error |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Linux版:V11.0L10以降
原因
運用管理サーバや、部門管理サーバで、Systemwalker Centric Manager以外にトラップを受信するアプリケーションが動作しており、トラップポートの競合が発生しています。
対処方法
Windows版の場合
Microsoft SNMP TrapServiceとSystemwalker Centric Managerのトラップ受信サービスとの連携が設定されているかどうか確認します。
以下のファイルを参照してください。なお、本ファイルはmpmstsコマンドにより編集されます。手動では編集しないでください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\Mpwalker.dm\mpwksttr\bin\mpwksttr.ini |
ファイルの内容が以下のようになっているか確認してください。
[MSTS Cooperation] |
ファイルが存在しない場合、または“Cooperation=0”の場合は、Microsoft SNMP TrapServiceとの連携は設定されていません。
Microsoft SNMP TrapServiceとの連携が設定されていない場合
以下の手順で対処してください。
以下のコマンドを実行します。
mpmsts on |
コンピュータを再起動します。
Microsoft SNMP TrapServiceとの連携が設定されている場合
ほかのサービスがSNMPトラップのポートを占有している可能性があります。コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスから、以下のサービスの[スタートアップの種類]を確認します。
SNMP Trap Service |
自動起動になっている場合
Systemwalker Centric Managerは、上記サービスを自動起動にしないため、SNMPトラップを使用するほかの製品での問題の可能性があります。
SNMPトラップサービスを扱うサービスを特定し、対象製品へ問い合わせてください。
手動起動になっている場合
以下の手順で対処してください。
コントロールパネルの[サービス]ダイアログボックスから、以下のサービスを停止します。
Systemwalker mpwksttr
SNMP Trap Service
以下のサービスを手動起動にします。
Systemwalker mpwksttr
Systemwalker MpCNappl
コンピュータを再起動します。
以下のコマンドを実行し、ポート番号を確認します。
netstat /a |
以下の行が出力されているか確認します。
UDP xxx:snmp-trap *:* |
上記出力がある場合、SNMP-TRAPポートを直接バインドしているサービスがあることが考えられます。手順6)に従って対処してください。
SNMPトラップポートをバインドしているサービスを確認し、開発元に“SNMP Trap Service”の対応について確認してください。
対応している場合は、該当アプリケーションの“SNMP Trap Service”の対応を行ってください。
対応していない場合、該当アプリケーションとの共存はできないため、Systemwalker Centric Managerは、別コンピュータで運用してください。
Linux版の場合
ServerViewを使用している場合
ServerView Linux を使用している場合は、“ServerViewトラップ転送プログラム”を導入してください。
“ServerViewトラップ転送プログラム”は、富士通のホームページ(http://jp.fujitsu.com/)の[ダウンロード]から入手することができます。
入手方法(2009年7月現在)
富士通のホームページ(http://jp.fujitsu.com/)の[サポート情報]から[ダウンロード]を選択します。
[ダウンロード]の[タイプ別ダウンロード]から[ドライバ、アップデータ]を選択します。
[ドライバ、アップデータ]の[サーバ]から、[PCサーバ]の[PRIMERGY、GRANPOWER5000]を選択します。
PRIMERGYの[ダウンロード]で、[ドライバ&修正プログラム]の、[ダウンロード検索]から、“ServerViewトラップ転送プログラム”を入手します。
ServerViewを使用していない場合
OSにバンドルされているSNMPトラップデーモンがポート(162/udp)を使用している場合は、停止させる必要があります。以下の作業を行ってください。
setupコマンドを使用してSNMPトラップデーモンの自動起動を抑止する場合
LinuxサーバのSNMPトラップデーモンが自動起動するように定義されている場合、自動起動しないように設定を変更してください。
スーパーユーザでログインし、以下のコマンドを実行します。
/usr/sbin/setup |
setupコマンドはRed Hat専用のコマンドです。
→メニュー画面が表示されます。
「System service」を選択し、[Enter]キーを押します。
→「サービス」画面が表示されます。
「snmptrapd」の項目に付いている「*」を外します。
「*」印を外すには、項目にカーソルを合わせ、[Space]キーを押します。
[Tab]キーで「OK」にカーソルを合わせ、[Enter]キーを押します。
[Tab]キーで「停止」にカーソルを合わせ、[Enter]キーを押します。
setup が終了します。
chkconfigコマンドを使用してSNMPトラップデーモンの自動起動を抑止する場合
管理者権限で以下のコマンドを実行してください。
chkconfig snmptrapd off |
SNMPトラップデーモンが起動している場合
SNMPトラップデーモンを停止します。
【Red Hat Enterprise Linux 6以前】
/etc/init.d/snmptrapd stop |
【Red Hat Enterprise Linux 7以降】
systemctl stop snmptrapd |