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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編
FUJITSU Software

4.3 フレームワークのデータベース領域の作成がエラーメッセージ「データベース共用部の構築に失敗しました」を出力して失敗する

Windows版Centric Managerの運用管理サーバが、Symfoware Server EEのV5.0L30以降と共存する場合、またはSymfoware Server EE V5.0L30以降をバンドルする他製品(Softek Advanced Copy Manager等)が先にインストールされていた場合に発生します。

エラーメッセージ

データベース共用部の構築に失敗しました

対象バージョンレベル

対処1

確認ポイント

Symfoware Server EE V5.0L30以降、もしくはSymfoware Server EE V5.0L30以降をバンドルする製品が共存していませんか。

Windows 版Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバが、Symfoware Server EEのV5.0L30以降と共存する場合、またはSymfoware Server EE V5.0L30以降をバンドルする他製品(Softek Advanced Copy Manager等)と共存していませんか。

Desktop Monitor V10.0L20と Desktop Keeper V13.0L10、Desktop Patrol V13.0L10は共存していませんか。

原因

Systemwalker Centric Managerは環境作成の際にRDB サービスの登録処理を実行しますが、このときRDB用の共用メモリの使用値を設定しています。Systemwalker Centric Managerでは共用メモリの使用値にデフォルト値(初期表示値)を使用しており、Symfoware Server EE V5.0L30 から共用メモリの使用値が変更されているため、共存環境では共用メモリが不足して環境作成が失敗します。

Systemwalker Centric Manager V11.0L10からは発生しません。

対処方法

以下の手順で現象を回避してください。

  1. レジストリエディタを起動し以下の設定(値)を確認してください。

    • キー名

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\SYMFOWARE\SETUP\Server

    • 値の名前

      DataPath

    • 値のデータ

      %DataPath%

  2. 以下のファイルを削除してください。

    %DataPath%\RDB\ETC\CENTRIC.cfg

  3. 以下のファイルを編集してください。

    • ファイル名

      Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\DB\CENTRIC.cfg

    • 編集内容

      RDBEXTMEM=2048 ← 13208 に変更

  4. 運用環境の構築を行ってください。

対処2

確認ポイント

Windows 版Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールする環境にSymfoware Server、およびSymfoware Clientがインストールされていない場合に以下を確認してください。

Windows 版Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールする前に、インストールしたSystemwalker Centric Managerより新しいバージョンレベルのSystemwalker Centric Manager、またはSymfoware Server やSymfoware Server をバンドルする製品がインストールされていませんでしたか。

原因

Symfoware Server、およびSymfoware Clientのアンインストールが正常な手順で行われなかった場合、システムディレクトリ配下にSymfowareのライブラリが残ってしまいます。

この環境にSystemwalker Centric Manager運用管理サーバをインストールした場合、Systemwalker Centric ManagerがバンドルするSymfowareのバージョンレベルが、残ったライブラリのバージョンレベルより古いとライブラリは上書きインストールされません。

このような状態になった場合、インストールされたSymfowareと、システムディレクトリ配下のSymfowareライブラリでバージョンレベルが異なるため、正常な動作ができずに環境作成が失敗します。

対処方法

Symfoware Server、およびSymfoware Clientが、Systemwalker Centric Managerによりインストールされている場合にのみ以下の対処方法を実施してください。

  1. 以下のファイルを参照してください。

    %SystemRoot%\ESQL\bin\ESQLVERSION

  2. ファイルに記述されている文字列(バージョンレベル)とSystemwalker Centric Managerのバージョンレベルが以下の組合せ以外の場合は3.以降の対処を実施してください。

    Systemwalker Centric Manager

    ESQLVERSION

    V5.0L10

    V21L30

    V5.0L20

    V23L11

    V5.0L20A

    V23L11

    V5.0L30

    V24L10

    V10.0L10

    V24L10

    V10.0L20

    V24L10

    V10.0L20A

    V24L10

    V10.0L21

    V24L10

    V11.0L10

    V50L30

    V11.0L10A

    V50L30

    V12.0L10

    V50L30

    V13.0.0

    V70L10

    V13.1.0

    V70L10

  3. Systemwalker Centric Managerをアンインストールしてください。

  4. Symfoware Server、およびSymfoware Clientをアンインストールしてください。

  5. システム再起動後に以下のディレクトリが存在する場合は、配下のファイルを含めて削除してください。

    %SystemRoot%\ESQL

  6. Systemwalker Centric Managerをインストールしてください。

対処3

確認ポイント

システム環境変数「TMP」および「TEMP」に空白を含む文字列が設定されていませんか。

(通常、本設定値は空白ではなくチルダ(~)で設定されます)

原因

データベース作成処理では、システム環境変数TMPおよびTEMPを取得します。本変数に空白が含まれている場合、空白以降の文字列が認識できないために正しい設定値が取得できず、本エラーが発生します。

対処方法

  1. コマンドプロンプトよりsetコマンドを実行し、システム環境変数「TMP」「TEMP」の設定値に空白が含まれていないか確認してください。

    悪い設定例)
    TEMP=C:\DOCUME~1\InstallAdmin\Local Settings\Temp
    TMP=C:\DOCUME~1\InstallAdmin\Local Settings\Temp
    上記は“Local Settings”に空白が含まれているため問題があります。

    良い設定例)
    TEMP=C:\DOCUME~1\ADMINI~1\LOCALS~1\Temp
    TMP=C:\DOCUME~1\ADMINI~1\LOCALS~1\Temp
    上記は空白が含まれていないため問題ありません。

  2. 空白が含まれている場合は、システムプロパティの設定よりシステム環境変数「TMP」「TEMP」の設定値を空白のない設定値に変更してください。

  3. OSを再起動して、設定を有効にしてください。

  4. 運用環境の構築を行ってください。

対処4

確認ポイント

リモートデスクトップ(ターミナルサービス)から操作されていませんか。

原因

リモートデスクトップ(ターミナルサービス)からの操作については、製品版数によりサポート範囲が異なっています。サポートされない製品版数において、リモートデスクトップ(ターミナルサービス)操作により環境作成を実施されている場合に本現象が発生します。

リモートデスクトップ(ターミナルサービス)を使用する場合は、各製品マニュアル記載の以下の項目を確認した上で使用してください。

対処方法

リモートデスクトップ(ターミナルサービス)を使用せず、環境作成を実施してください。

リモートから操作を行う場合は、Systemwalker Centric Manager リモート操作を使用してください。