対処1
エラーメッセージ1
MpTrfExA:ERROR: 330:拡張エージェントの起動に失敗しました。 Process = NWextOpen |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:10.1以前
HP-UX版:5.1以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
原因
性能監視拡張エージェントが使用するポートが、ほかの製品と競合しています。性能監視エージェントのプロセス名と使用しているポートは以下のとおりです。
プロセス名:MpTrfExA
使用ポート:161/udp
性能監視拡張エージェントがリレーモード(注)で動作している場合に発生します。
性能監視拡張エージェントは、SNMPエージェントが通常使用する161/udpポートを使用し、SNMPエージェントは任意の空きポートを使用します。そのため、当該ノード環境に161/udpポートを使用している製品が存在している場合、性能監視拡張エージェントはポートの競合を起こし、起動に失敗します。
注)psコマンドを実行した結果、プロセス情報がポート番号つきで表示されていなければ、性能監視拡張エージェントはリレーモードで動作していると判断できます。
例)Linuxで実行した例
# ps -aef | grep MpTrfExAgt |
通常モード
root 28240 1 0 14:30 00:00:00 /opt/FJSVspmex/lib/MpTrfExAgt -p 2749 |
リレーモード
root 28240 1 0 14:30 00:00:00 /opt/FJSVspmex/lib/MpTrfExAgt |
対処方法
netstat などのOSコマンドにて、競合ポートを使用している製品を特定し、使用するポートを変更してください。
対処2
エラーメッセージ2
MpPmonC: [ID 944881 daemon.error] ERROR: 10002: Systemwalker Centric Manager のプロセス(MpTrfExAgt)が正常に動作しているか確認してください。 |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:5.0以降(Solaris 9以前の場合)
HP-UX版:5.1以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
確認ポイント
SNMPエージェントの起動スクリプト(/etc/rc3.d/S76snmpdx)が存在しない、または、リネームされていないか確認します。
SNMPエージェントの起動が遅れていないか確認します。
原因
SNMPエージェントが起動抑止されている、または、インストールされていない場合、サブエージェントである性能監視拡張エージェントは起動されません。
性能監視拡張エージェントはSNMPエージェントから起動されるため、SNMPエージェントの起動に依存します。
対処方法
SNMPエージェントの起動抑止の解除、またはインストールを行ったあと、以下のコマンドを実行し、性能監視拡張エージェントの再設定を行ってください。
/opt/FJSVspmex/etc/rc/setupsea.sh |
プロセス監視の動作環境定義ファイルの設定をカスタマイズすることで、プロセス監視の監視開始までの時刻を遅らせます。設定する値に関しては、SNMPエージェントおよび性能監視拡張エージェントが起動に要する時間に合わせ値を設定してください。プロセス監視の動作環境定義ファイルの詳細に関しては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
[Common] StartWait=60 ← 設定値を60~3600(秒)の間で設定を調整する |
対処3
エラーメッセージ3
MpTrfExA: WARNING: 330: 拡張エージェントの起動に失敗しました。Process = /opt/FJSVspmex/script/disk/disk.sh MpTrfExA: WARNING: 330: 拡張エージェントの起動に失敗しました。Process = /usr/bin/df -k |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Solaris版:V13.0.0以前
Linux版:V13.0.0以前
HP-UX版:11.0以前
Linux版:11.0以前
確認ポイント
エラーが発生したサーバ上でdfコマンドを実行し、正常復帰するか確認し、結果に応じて対処方法を実施します。
原因
一時的なシステムの負荷または、NFSのタイムアウト等により、性能情報を取得するオペレーティングシステムのコマンド(df)が異常復帰しました。
対処方法
エラーが発生したサーバ上でdfコマンドを実行し、復帰値を確認します。
> df -k |
復帰値(「echo $?」の表示内容)が0でない場合は、システムに高負荷がかかっていないか、NFSのタイムアウトが発生していないか、ファイルシステムのマウント状態に異常はないかなど確認し、dfコマンドが異常復帰する原因を取り除きます。
dfコマンドが正常復帰することを確認後、以下の手順で性能監視拡張エージェントを再起動します。
Solaris版、Linux版、HP-UX版の場合
/opt/FJSVspmex/etc/rc/K00swpmexa stop |
AIX版の場合
/opt/FJSVspmex/etc/rc/swpmexa stop |