バックアップボリュームの必要数について
スナップショット型高速バックアップでは、指定世代本数のバックアップボリュームが必要です。このため、以下の場合はバックアップできません。
指定世代本数分がバックアップされている。かつ
バックアップボリュームとして利用できる新規ボリュームが1本もない。
連続バックアップについて
同じ業務ボリュームを指定して、スナップショット型高速バックアップを連続して実施すると、平行してバックアップ処理が行われます。
保存世代数以上のスナップショット型高速バックアップを連続して実施すると、最も古いバックアップ処理から順にキャンセルされます。すなわち、指定世代本数以上のバックアップ処理は同時に実施できません。
カスケードコピーとコンカレントOPCを組み合わせた運用時の注意事項
カスケードコピーで使用しているボリュームをコピー元に指定し、swsrpmakeコマンドでコンカレントOPCを実行した場合、複数ボリューム間でのデータ更新の順序性が保証できないことがあります。
このとき、エラーメッセージが表示されて、コマンドが異常終了します。
メッセージの対処後もエラーが解消されない場合は、アドバンスト・コピーの運用方法やシステム構成の変更を推奨します。
アドバンスト・コピーの運用方法やシステム構成が変更できない場合は、複数ボリューム間でのデータ更新の順序性を設定するファイル(check.ini)を作成し、順序性の保証を無効にしてからコンカレントOPCを再実行してください。複数ボリューム間でのデータ更新の順序性は保証されません。
check.iniは、swsrpmakeコマンドを実行するサーバの、以下のパスに作成します。
通常(非クラスタ)運用の場合
/etc/opt/FJSVswsrp/data/DEFAULT
クラスタ運用の場合
/etc/opt/FJSVswsrp/logicalNodeName/data/DEFAULT
セクション名 | キー名 | 値 |
---|---|---|
[check] | ConcurOPCCascade | 複数ボリューム間でのデータ更新の順序性保証を設定します。 |
[順序性の保証を無効にする場合の例]
[check] ConcurOPCCascade=No |
ポイント
ETERNUS ディスクアレイが以下のどれかの場合は、データ更新の順序性の保証に関係なく、コンカレントOPCが実行されます。ただし、複数ボリューム間でのデータ更新の順序性は保証されません。
ETERNUS DX80 S2/DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS DX400 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)
ETERNUS DX8000 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)