本設定ファイルを編集することで、ポーリングサービスが制御している以下の動作をカスタマイズできます。
本設定ファイルはXMLで記述されています。
カスタマイズ可能な項目 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|
シン・プロビジョニングプールの閾値監視 | シン・プロビジョニングプールの閾値の監視間隔を変更できます。 | 1時間(3600秒) |
シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量管理 | 容量情報取得の実行時間を変更できます。ただし、NASファイルシステムの情報は、指定時刻より10分程度早い時刻に取得される場合があります。 | 午前1時0分 |
TierプールおよびFTVの容量管理 | 容量情報取得の実行時間を変更できます。 | 午前1時30分 |
SNMPトラップのイベント通知設定 | SNMPトラップのイベント通知設定の監視間隔を変更できます。 | 1時間(3600秒) |
設定ファイルの反映方法
設定ファイルを変更した場合、Webコンソールで設定ファイルの更新を実施するか、マネージャーを再起動してください。当設定ファイルの内容が本製品に反映されます。
カスタマイズ
注意
本設定ファイルは、指定する項目がない場合でも、ファイル自体を削除しないでください。
ポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズする場合は、カスタマイズディレクトリ内の設定ファイルを編集するようにし、インストールディレクトリ内の設定ファイルは編集しないでください。
ポーリングサービス設定ファイルは、マネージャーのインストール時、アップグレード時に以下のディレクトリに格納されます。
マネージャーのOS種別 | 絶対パス名 |
---|---|
Windows | $INS_DIR\ESC\Manager\opt\FJSVssmgr\lib\polling\pollingService.xml |
Solaris OS、 | /opt/FJSVssmgr/lib/polling/pollingService.xml |
ポーリングサービス設定ファイルをカスタマイズする際は、上記ディレクトリに存在するポーリングサービス設定ファイルを以下のカスタマイズディレクトリにコピーし、コピーしたファイルを編集してください。
マネージャーのOS種別 | 絶対パス名(カスタマイズ用) |
---|---|
Windows | $ENV_DIR\ESC\Manager\etc\opt\FJSVssmgr\current\polling\pollingService.xml |
Solaris OS、 | /etc/opt/FJSVssmgr/current/polling/pollingService.xml |
マネージャーは、カスタマイズディレクトリ内のポーリングサービス設定ファイルが存在すれば、その設定ファイルに従って動作し、設定ファイルが存在しなければ、インストールディレクトリ内のデフォルトの設定ファイルに従って動作します。
項目 | 内容 |
---|---|
ポーリングの間隔 | 以下の動作間隔を指定します。
また、以下を停止することも可能です。
|
ポーリングの実行時間指定 | 以下の実行時間を指定します。
|
タグのノード階層は以下のようになります。
属性名 | 内容 |
---|---|
interval | ポーリングの間隔を秒単位(10進数)で設定します。 間隔の最小値は30秒で、30秒未満を指定した場合でも30秒として動作します。 最大値は9223372036854775秒であり、9223372036854775秒以上を指定した場合でも9223372036854775秒として動作します。 0秒の場合、ポーリングは実行されません。 exectime属性を同時に指定した場合、ポーリングはデフォルトの値で実行されます。 |
exectime | ポーリングの実行時間を時(hh):分(mm):秒(ss)《例: 21:15:00》のフォーマットで指定します。 時(hh)は0~23まで、分(mm)は0~59まで、秒(ss)は0~59まで指定可能です。 interval属性を同時に指定した場合、ポーリングはデフォルトの値で実行されます。 |
paramタグに設定できる属性はありません。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <PollingControl name="Default" ver="1.0"> <Request name="WatchAlarm" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolAlarm" interval="3600" /> <param key="Warning" value="pool status changed: Warning" /> <param key="Caution" value="pool status changed: Caution" /> <param key="Normal" value="pool status changed: Normal" /> <Request name="WatchCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolCapacity" exectime="01:00:00" /> <Request name="WatchTierPoolCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchTierPoolCapacity" exectime="01:30:00" /> <Request name="DeviceSetting" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.DeviceSetting" interval="3600" /> </PollingControl>
例
シン・プロビジョニングプールの閾値監視間隔の変更方法
シン・プロビジョニングプールの閾値監視間隔を変更する場合は、下記の箇所を変更してください。
name属性が"WatchAlarm"のRequestタグについて、interval属性を変更してください。値を秒単位で指定します。30分間隔に変更する場合は、interval属性を"1800"に変更します。
<Request name="WatchAlarm" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolAlarm" interval="1800" />
シン・プロビジョニングプールの閾値監視を停止する場合は、interval属性を"0"に変更します。
<Request name="WatchAlarm" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolAlarm" interval="0" />
例
シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量情報取得時刻の変更方法
シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量情報取得時刻を変更する場合は、下記の箇所を変更してください。
name属性が"WatchCapacity"のRequestタグについて、exectime属性を変更してください。値を時(hh):分(mm):秒(ss)で指定します。12時0分に変更する場合は、exectime属性を"12:00:00"に変更します。
<Request name="WatchCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolCapacity" exectime="12:00:00" />
シン・プロビジョニングプール、TPV、およびNASファイルシステムの容量情報取得を停止する場合は、exectime属性を削除して、interval属性を"0"で追加します。
<Request name="WatchCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchPoolCapacity" interval="0" />
例
TierプールおよびFTVの容量情報取得時刻の変更方法
TierプールおよびFTVの容量情報取得時刻を変更する場合は、下記の箇所を変更してください。
name属性が"WatchTierPoolCapacity"のRequestタグについて、exectime属性を変更してください。値を時(hh):分(mm):秒(ss)で指定します。23時0分に変更する場合は、exectime属性を"23:00:00"に変更します。
<Request name="WatchTierPoolCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchTierPoolCapacity" exectime="23:00:00" />
TierプールおよびFTVの容量情報取得を停止する場合は、exectime属性を削除して、interval属性を"0"で追加します。
<Request name="WatchTierPoolCapacity" className="com.fujitsu.storagesoft.services.polling.method.WatchTierPoolCapacity" interval="0" />