性能管理を実行する場合、Webコンソールで性能管理の設定と開始を実施してください。
ETERNUS ディスクアレイの場合は、性能情報確保対象となる LogicalVolume(LUN_V) の範囲を入力してください。必要以外の LogicalVolume 確保を実施しないことで、性能データを格納するディスク領域への影響や、性能情報確保負荷の軽減があります。したがって、性能データ確保が必要な必要最小限の LogicalVolume 範囲を入力することを推奨します。
性能管理を開始する際の監視ボリューム範囲の指定によって、以下のように動作します。
監視ボリューム範囲に「すべて」を選択した場合
ボリュームの作成または削除を検知して、そのボリュームを性能管理の対象に含めます。
注意
監視間隔は、ETERNUS SFシステムによって、ボリューム数に応じて自動的に変更されます。ただし、性能管理を開始したときに指定した監視間隔より短くなることはありません。ボリューム数と監視間隔の関係は、「7.2.3 監視間隔設定」を参照してください。
なお、監視間隔の変更中は、一時的に性能管理が停止します。
ボリュームを作成したとき、そのボリュームは性能情報確保対象となります。運用管理サーバに必要なディスク容量を確保してください。
以下に示すETERNUS ディスクアレイでは、性能管理の開始時に装置に存在するボリュームを監視対象とします。開始後に作成または削除されたボリュームは、監視対象に含まれません。
装置 | ファームウェア版数 |
---|---|
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く) | V10L40未満 |
ETERNUS DX60 S2 | 全版数 |
監視ボリューム範囲に「部分」を選択した場合
指定した範囲のボリュームを性能管理の対象とします。ボリュームの作成または削除が実施されても、性能管理の対象に含まれません。
作成または削除されたボリュームを性能管理の対象に含める場合は、「7.2.9 構成情報の更新」を参照して構成情報を更新してください。
VMware vSphere Virtual Volumesを使用している環境において、監視ボリューム範囲にVVOLメタデータを格納しているFTV(ボリューム名は"$VVOL_META")が含まれていても、VVOLメタデータを格納しているFTVは性能管理の対象外です。また、監視ボリューム範囲の指定時に、VVOLメタデータを格納しているFTVを除いて、実在するボリュームのボリューム番号より大きな番号は指定できません。
参考
内部的には、64個の LogicalVolume 単位に性能情報を確保するため、入力した前後の LogicalVolume の性能情報も確保されます。
例えば、LogicalVolume(LUN_V) を 70 から 80 までの範囲で入力した場合、内部的には 64 から 127 までの LogicalVolume の情報が確保されます。
このとき、性能管理の開始を指示した後に Web コンソールに表示される監視範囲は、開始時に指定した値ではなく、64個単位で変換された値になります。
ポイント
ファイバーチャネルスイッチのVEポートの最大転送レートは、デフォルト1Gbpsで設定されています。
FCIPトランキング機能、またはFCIPデータ圧縮機能を有効にし、VEポートに対して1Gbps以上の転送量が発生する場合、VEポートの転送レートを変更してください。
設定方法は、「A.9 構成情報設定ファイル説明」を参照してください。