コピー先ボリュームの物理容量が不足すると、コピー先ボリュームへアクセスできなくなります(コピー先ボリュームのデータを読み出すこと、コピー先ボリュームへデータを書き込むことができない状態になります)。SnapOPC+の場合、読み書きできなくなったコピー先ボリュームだけでなく、それ以前の世代のコピー先ボリュームも読み書きできなくなります。
このため、運用時はコピー先ボリュームの物理容量が不足しないように監視する必要があります。
TPVをコピー先ボリュームにする場合の監視
TPVの物理容量は、ブロック単位で割り当てられます。このため、見積りより多くの物理容量を必要とする可能性があります。コピー先ボリュームの物理容量が不足しないように、必要に応じて容量閾値の設定変更を行い、使用量を監視してください。
TPVの監視に関する詳細は、「4.5 シン・プロビジョニング管理」を参照してください。
SDVをコピー先ボリュームにする場合の監視
操作名 | Expressで使用するコマンド |
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SDV容量の監視 | acsdv stat |
SDVの初期化 | acsdv init |
SDP容量の監視 | acsdv poolstat |
SDV容量の監視
SDPを使用しない場合は、各SDVの容量を定期的に監視し、常にある程度の余裕を持たせた運用をしてください。
SDVの初期化
コピーセッションを実行していない場合でも、プログラムがSDVに書込みを行うときがあります。
容量が大きくなってきた場合は、ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIからSDVを初期化してください。
コピーセッションを実行している場合は、コピーセッションで使用するSDVやSDPの領域が減少するため、保持できるデータ量が少なくなる場合があります。
ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIからSDVを初期化してください。
SDVを初期化すると、これまでのデータ内容にアクセスできなくなります。必要なデータがSDVにある場合は、OSコマンドなどを利用して、SDVを初期化する前にデータを退避してください。
SDP容量の監視
SDPを使用する場合は、各SDPの容量を定期的に監視し、常にある程度の余裕を持たせた運用をしてください。