コピー先ボリューム
スナップショットコピーのコピー先ボリュームを作成する場合は、以下に注意してください。
コピー先ボリュームのタイプは、TPVまたはSDVにしてください。
スナップショットコピーでは、コピー先ボリュームのタイプとしてSDPV、OPEN、およびStandardを利用できません。
コピー元ボリュームとコピー先ボリュームは、同じサイズにしてください。
コピー先ボリュームの物理容量は、コピー元ボリュームへの更新量から見積もってください。
見積りが難しい場合は、コピー元ボリュームの容量の30~50%を推奨します。推奨値のため、運用状況に合わせて変更が必要です。
参照
コピー先ボリュームの物理容量の見積もり方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「SnapOPC+のコピー先ボリュームについて」を参照してください。
コピー先ボリュームの作成方法は、『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ボリュームの作成」を参照してください。
コピー先ボリュームにSDVを利用する場合
コピー先ボリュームにSDVを使用する場合、スナップショットコピー(SnapOPC+)はSDP(Snap Data Pool)を使用できます。
あらかじめ予備のストレージをSDPに登録しておくと、コピー先のSDV容量を超えた更新量が発生した場合にSDPからストレージ(SDPE(Snap Data Pool Element))を補充します。このため、コピーセッションがエラーにならずに運用を継続できるようになります。
SDVでストレージ容量が不足すると、SDPからストレージ(SDPE)が補充されます。
補充されたストレージ(SDPE)は、コピーセッションの終了とともにSDPに返却されます。コピーセッションの異常終了時にも、SDPEはSDPに返却されます。
ポイント
ETERNUS DX100 S4/DX200 S4, DX100 S3/DX200 S3, DX80 S2/DX90 S2, ETERNUS AF250 S2/AF250, ETERNUS DX200Fでコピー先ボリュームにSDVを使用する場合は、少なくとも1つのSDPV(Snap Data Pool Volume)が必要です。
図A.1 SDPの概念図
SDPを使用する場合は、以下に注意してください。
ETERNUS ディスクアレイ1台につき、SDPを1つ作成できます。
SDPは、SDPVという専用のボリュームを作成することで有効になります。作成したSDPVは、自動的にSDPに組み込まれます。
SDPは、コピー先ボリュームに必要な物理容量のSDPVを追加作成することで拡張できます。
SDPが有効な場合、すべてのSnapOPC+がSDPの管理対象になります。
ETERNUS ディスクアレイ内に暗号化されたSDVと暗号化されていないSDVが存在する場合は、暗号化されたSDPVと暗号化されていないSDPVを作成してください。
図A.2 SDPの構造