ドライバのメッセージは、RHEL5 以前の場合は syslogd、RHEL6 以降の場合は rsyslogd インタフェースを通じて、ログファイルやコンソールに対して出力されます。
メッセージ番号
各メッセージには番号が記載されていますが、GDS のドライバが実際に出力するメッセージには番号は付きません。
変数名の意味
メッセージ中の斜体字は、変数を表しており、実際に出力される内容は状況によって異なります。メッセージの説明で使用される変数の意味と形式について示します。
変数名 | 意味 |
---|---|
driver | ドライバ名 |
v_devno | ボリュームのデバイス番号 (16 進数) |
v_maj | ボリュームのメジャ番号 (10 進数) |
v_min | ボリュームのマイナ番号 (10 進数) |
p_devno | 物理スライスのデバイス番号 (16 進数) |
p_maj | 物理スライスのメジャ番号 (10 進数) |
p_min | 物理スライスのマイナ番号 (10 進数) |
pdev | 物理ディスクのデバイス名 |
blknodk | I/O 要求されたディスク内ブロック番号 (10 進数) |
blknosl | I/O 要求されたスライス内ブロック番号 (10 進数) |
length | I/O 転送要求されたブロックサイズ (単位はバイト、10 進数) |
resid | 転送されなかったブロックサイズ(単位はバイト、10進数) |
errno | システムコールのエラー番号 (10 進数) |
oflag | オープンフラグ (16 進数) |
second | 経過時間 (単位は秒、10 進数) |
lbolt | システムブート後の経過時間 (単位は tick、16 進数) |
details | 詳細情報 |
説明
以下に、重要度の高いものから順に、ドライバが出力するメッセージを示します。重要度には、以下の 4 種類があります。
重要度 | 意味 | facility.level |
---|---|---|
PANIC (パニック) | システムを停止させる事象を検出した場合に出力されるメッセージです。 | kern.notice |
ERROR (エラー) | サービスの一部が停止される事象が検出された場合に出力されるメッセージです。 | kern.err |
WARNING (警告) | 必ずしもエラー発生には到らないが、何らかの異常事象が検出された場合に出力されるメッセージです。 | kern.warning |
NOTICE (通知) | ドライバの動作記録などの目的で、出力されるメッセージです。 | kern.notice |
facility.level は、GDS のドライバが syslogd(8) または rsyslogd(8) に渡すメッセージのファシリティとプライオリティです。
メッセージの出力先は以下の構成ファイルに定義されており、定義を変更することにより、メッセージの出力先を変更することができます。
RHEL5以前の場合
syslogd(8) の構成ファイル: /etc/syslog.conf
RHEL6以降の場合
rsyslogd(8) の構成ファイル: /etc/rsyslog.conf
詳細については、syslog.conf(5) または rsyslog.conf(5) のマニュアルページを参照してください。