複製先のシステムで、以下の手順を実行します。
システムディスクミラーリングの設定情報の削除
システムディスクをミラーリングしたままシステムディスクのデータを複製した場合、OS のインストール CD からシステムを起動して、システムディスクミラーリングの設定情報を削除します。
削除方法は、「D.1.5 システムディスクに関する異常【EFI】」の「(4) システムがブートできない (全ブートディスク装置の故障)。」の「対処」を参照してください。この手順において、物理ディスクの交換とバックアップデータのリストアを行う必要はありません。また、レスキューモードを終了後、システムを起動する際には、シングルユーザモードで起動してください。
システムをシングルユーザモードで起動します。
ローカルクラスの設定情報の削除
すべてのノードで以下の手順を実行します。
ここでは、クラス名が Class1 である場合を例として説明します。
/etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d/class.db ファイルからクラス名の設定を削除します。
# cd /etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d # vim class.db Class1 ←クラス名の行をすべて削除 ... # Disk Class List |
/etc/opt/FJSVsdx/sysdb.d ディレクトリ配下のクラス名のファイルをすべて削除します。
# rm Class1 |
/etc/sysconfig/devlabel ファイルからクラスの設定情報を削除します。
# cd /etc/sysconfig # vim devlabel ~ /etc/opt/FJSVsdx/.devlabel/Class1/sdx_dev... ←クラスの設定情報を削除 |
/etc/opt/FJSVsdx/.devlabel ディレクトリ配下のクラス名のディレクトリをすべて削除します。
# cd /etc/opt/FJSVsdx/.devlabel # rm -rf Class1 |
物理ディスクの管理情報の削除
# cat /dev/null > /etc/opt/FJSVsdx/sdx.udev |
除外リストの修正
複製元と複製先のシステムで物理ディスク名が異なる場合、除外リスト(/etc/opt/FJSVsdx/lib/exdevtab ファイル)に記述されている、GDS が管理対象外とするディスクの物理ディスク名を、複製先のシステムの物理ディスク名に修正します。
除外リストの詳細は、「6.1 除外リストの作成」を参照してください。
システムを再起動します。
以降では、クラス名がClass1、構成ファイルのパスが/var/tmp/Class1.confの場合を例として説明します。
構成ファイル内の物理ディスク名の変更
ローカルクラスに登録するディスクの物理ディスク名が、複製元と複製先のシステムで異なる場合、構成ファイル内の物理ディスク名を複製先のシステムの物理ディスク名に変更します。
ここでは、複製元および複製先の物理ディスク名がそれぞれ sdf および sdh である場合の例を説明します。
# sdxconfig Convert -e replace -c Class1 -p sdf=sdh -i /var/tmp/Class1.conf \ -o /var/tmp/Class1.conf -e update |
ローカルクラスのオブジェクト構成情報のリストア
占有スライスのデータを複製した場合
# sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf -e chkps |
占有スライスのデータを複製しなかった場合
# sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf |
システムを再起動します。
システムディスクミラーリングの設定
システムディスクミラーリングの設定を行います。
設定方法は、「6.5 システムディスクミラーリングの設定【EFI】」を参照してください。