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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

6.10 NFS マウント

ボリュームを NFS マウントする場合の注意事項を説明します。

sfdsk ドライバのメジャ番号

ボリュームを NFS マウントする場合、以下の手順に従って、sfdsk ドライバのメジャ番号を、487 から、255 以下の番号に変更してください。クラスタシステムの場合は、クラスタの全ノードで以下の手順を実行してください。


1) ローカルクラスおよび共用クラスのボリュームの停止

ローカルクラスまたは共用クラスが存在する場合、クラス内のすべてのボリュームを停止します。クラスタアプリケーションに登録されている共用クラスの場合は、クラスタアプリケーションを停止すると、ボリュームは停止します。


2) 変更後のメジャ番号の決定

/proc/devices および /usr/include/linux/major.h のどちらにも記述されていない 255 以下の番号を選択し決定します。クラスタシステムの場合は、クラスタの全ノードで、同じメジャ番号にしてください。


3) メジャ番号の変更

/etc/opt/FJSVsdx/modules/sfdsk.conf に "sfdsk_major=変更後のメジャ番号;" の記述を追加します。

#
# Copyright (c) 1998-2001 FUJITSU Ltd.
# All rights reserved.
#
#ident "@(#)sfdsk.conf  41.4 04/10/04 TDM"

name="sfdsk" parent="pseudo";
~
sfdsk_major=変更後のメジャ番号;

4) デバイスファイルの再作成

4-1) 制御用のデバイスファイルの再作成

GDS が制御用に使用するデバイスファイル _adm、_diag を再作成します。

# cd /dev/sfdsk
# ls -l
crw-r--r--    1 root     root       変更のメジャ番号, 0 May  9 18:47 _adm
crw-r--r--    1 root     root       変更のメジャ番号, 1 May  9 18:47 _diag
drwxr-xr-x    4 root     root                        4096 May 13 13:00 クラス名
~
# rm _adm _diag
# /bin/mknod _adm c 変更後のメジャ番号 0
# /bin/mknod _diag c 変更後のメジャ番号 1

4-2) 再作成したデバイスファイルの確認

GDS が制御用に使用するデバイスファイル _adm、_diag が正しく作成されたことを確認します。

# cd /dev/sfdsk
# ls -l
crw-r--r--    1 root     root       変更後のメジャ番号, 0 May  9 18:47 _adm
crw-r--r--    1 root     root       変更後のメジャ番号, 1 May  9 18:47 _diag
drwxr-xr-x    4 root     root                        4096 May 13 13:00 クラス名

4-3) ローカルボリュームおよび共用ボリュームのデバイスファイルの削除

ローカルクラスまたは共用クラスが存在する場合、ボリュームのデバイスファイルを削除します。

# cd /dev/sfdsk/クラス名/dsk
# ls -l
brw-------    1 root     root     変更のメジャ番号, マイナ番号1 May 13 13:00 ボリューム名1
brw-------    1 root     root     変更のメジャ番号, マイナ番号2 May 13 13:00 ボリューム名2
~
# rm ボリューム名1 ボリューム名2 ...

削除したデバイスファイルは、システム再起動時に自動的に再作成されます。


5) システムの再起動

システムを再起動します。クラスタシステムの場合は、クラスタの全ノードを同時に再起動してください。


6) メジャ番号の確認

sfdsk ドライバのメジャ番号が、手順 2) で決定した番号に変更されたことを確認します。

# grep sfdsk /proc/devices変更後のメジャ番号 sfdsk

7) ボリュームのデバイスファイルの確認

ローカルクラスまたは共用クラスが存在する場合、ボリュームのデバイスファイルが正しく再作成されたことを確認します。

# cd /dev/sfdsk/クラス名/dsk
# ls -l
brw-------    1 root     root     変更後のメジャ番号, マイナ番号1 May 13 13:00 ボリューム名1
brw-------    1 root     root     変更後のメジャ番号, マイナ番号2 May 13 13:00 ボリューム名2

ボリュームのマイナ番号

マイナ番号が 256 以上のボリュームは、NFS マウントできません。ボリュームのマイナ番号は、以下のコマンドで確認できます。マイナ番号は、通常、ボリュームを作成した順に昇順で割り当てられます。

# cd /dev/sfdsk/クラス名/dsk
# ls -l
brw-------    1 root     root     メジャ番号, マイナ番号 May 13 13:00 ボリューム名

マイナ番号が 256 以上のボリュームを NFS マウントする場合は、マイナ番号が 255 以下のボリュームを削除してから、NFS マウントするボリュームを作成しなおしてください。