ボリュームを NFS マウントする場合の注意事項を説明します。
sfdsk ドライバのメジャ番号
ボリュームを NFS マウントする場合、以下の手順に従って、sfdsk ドライバのメジャ番号を、487 から、255 以下の番号に変更してください。クラスタシステムの場合は、クラスタの全ノードで以下の手順を実行してください。
1) ローカルクラスおよび共用クラスのボリュームの停止
ローカルクラスまたは共用クラスが存在する場合、クラス内のすべてのボリュームを停止します。クラスタアプリケーションに登録されている共用クラスの場合は、クラスタアプリケーションを停止すると、ボリュームは停止します。
2) 変更後のメジャ番号の決定
/proc/devices および /usr/include/linux/major.h のどちらにも記述されていない 255 以下の番号を選択し決定します。クラスタシステムの場合は、クラスタの全ノードで、同じメジャ番号にしてください。
3) メジャ番号の変更
/etc/opt/FJSVsdx/modules/sfdsk.conf に "sfdsk_major=変更後のメジャ番号;" の記述を追加します。
#
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# All rights reserved.
#
#ident "@(#)sfdsk.conf 41.4 04/10/04 TDM"
name="sfdsk" parent="pseudo";
~
sfdsk_major=変更後のメジャ番号; |
4) デバイスファイルの再作成
4-1) 制御用のデバイスファイルの再作成
GDS が制御用に使用するデバイスファイル _adm、_diag を再作成します。
# cd /dev/sfdsk # ls -l crw-r--r-- 1 root root 変更前のメジャ番号, 0 May 9 18:47 _adm crw-r--r-- 1 root root 変更前のメジャ番号, 1 May 9 18:47 _diag drwxr-xr-x 4 root root 4096 May 13 13:00 クラス名 ~ # rm _adm _diag # /bin/mknod _adm c 変更後のメジャ番号 0 # /bin/mknod _diag c 変更後のメジャ番号 1 |
4-2) 再作成したデバイスファイルの確認
GDS が制御用に使用するデバイスファイル _adm、_diag が正しく作成されたことを確認します。
# cd /dev/sfdsk # ls -l crw-r--r-- 1 root root 変更後のメジャ番号, 0 May 9 18:47 _adm crw-r--r-- 1 root root 変更後のメジャ番号, 1 May 9 18:47 _diag drwxr-xr-x 4 root root 4096 May 13 13:00 クラス名 ~ |
4-3) ローカルボリュームおよび共用ボリュームのデバイスファイルの削除
ローカルクラスまたは共用クラスが存在する場合、ボリュームのデバイスファイルを削除します。
# cd /dev/sfdsk/クラス名/dsk # ls -l brw------- 1 root root 変更前のメジャ番号, マイナ番号1 May 13 13:00 ボリューム名1 brw------- 1 root root 変更前のメジャ番号, マイナ番号2 May 13 13:00 ボリューム名2 ~ # rm ボリューム名1 ボリューム名2 ... |
削除したデバイスファイルは、システム再起動時に自動的に再作成されます。
5) システムの再起動
システムを再起動します。クラスタシステムの場合は、クラスタの全ノードを同時に再起動してください。
6) メジャ番号の確認
sfdsk ドライバのメジャ番号が、手順 2) で決定した番号に変更されたことを確認します。
# grep sfdsk /proc/devices ~ 変更後のメジャ番号 sfdsk |
7) ボリュームのデバイスファイルの確認
ローカルクラスまたは共用クラスが存在する場合、ボリュームのデバイスファイルが正しく再作成されたことを確認します。
# cd /dev/sfdsk/クラス名/dsk # ls -l brw------- 1 root root 変更後のメジャ番号, マイナ番号1 May 13 13:00 ボリューム名1 brw------- 1 root root 変更後のメジャ番号, マイナ番号2 May 13 13:00 ボリューム名2 ~ |
ボリュームのマイナ番号
マイナ番号が 256 以上のボリュームは、NFS マウントできません。ボリュームのマイナ番号は、以下のコマンドで確認できます。マイナ番号は、通常、ボリュームを作成した順に昇順で割り当てられます。
# cd /dev/sfdsk/クラス名/dsk # ls -l brw------- 1 root root メジャ番号, マイナ番号 May 13 13:00 ボリューム名 |
マイナ番号が 256 以上のボリュームを NFS マウントする場合は、マイナ番号が 255 以下のボリュームを削除してから、NFS マウントするボリュームを作成しなおしてください。