ボリュームまたは一時切離しスライスをキャラクタ型 (raw) デバイスとして使用したい場合は、raw(8) コマンドを使用してボリュームまたは一時切離しスライスのブロックデバイスにバインドした raw デバイスを使用してください。
例) クラス Class1 のボリューム Volume1 のブロックデバイスに、raw デバイス raw1 をバインドする。
# raw /dev/raw/raw1 /dev/sfdsk/Class1/dsk/Volume1 |
raw デバイスをバインドする設定を /etc/sysconfig/rawdevices ファイルに記述することにより、OS 起動時に自動的に raw デバイスをバインドすることができます。詳細は、raw(8) および rawdevices のマニュアルページを参照してください。
注意
raw デバイスをバインドする設定ファイルは、RHEL6以前は /etc/udev/rules.d/60-raw.rules であり、RHEL7以降は /usr/lib/udev/rules.d/60-raw.rules です。しかし、ボリュームまたは一時切離しスライスを raw デバイスとして使用する場合は、/etc/sysconfig/rawdevices ファイルに設定してください。
raw デバイスのキャラクタ型デバイス特殊ファイル (/dev/raw/raw<N>) のアクセス権を変更する場合は、以下のように設定してください。
RHEL6以前の場合
変更するコマンドを記述した起動スクリプトを作成し、GDS の起動スクリプト /etc/*.d/*sfdsk* よりも後に実行されるように設定します。
RHEL7以降の場合
変更するコマンドを記述した起動スクリプトと、そのスクリプトを実行するユニットファイルを作成し、GDS のサービス(fjsvsdx*.service)よりも後に実行されるように設定します。
rawdevices ファイルにボリュームまたは一時切離しスライスに対する raw デバイスのバインドの設定を記述すると、OS 起動時に下記のメッセージが出力されることがあります。このメッセージが出力された場合でも、raw デバイスは GDS の初期化後に正常にバインドされ、システムへの影響はありません。
Cannot locate block device '/dev/sfdsk/クラス名/dsk/ボリューム名' (No such file or directory) |
raw デバイスをバインドした後、対象のボリュームまたは一時切離しスライスを作成しなおした場合は、raw デバイスをバインドしなおす必要があります。
参照
raw デバイスおよび raw(8) コマンドがサポートされているかどうかは、OS によって異なります。詳細は、OS のマニュアルを確認してください。