システムディスクをルートクラスに登録した場合、本手順に従って以下の項目を確認し、紙などに記録してください。
システムボリュームの物理ディスク情報
システムボリュームのスライス番号
これらの情報は、システムディスクのバックアップ、リストア、および、トラブルから復旧する際に必要になります。
注意
システムボリュームのスナップショット機能を使用している場合
以下の項目も同様に確認してください。
システムボリュームのプロキシボリュームの物理ディスク情報
1) ルートクラス名と、システムボリュームのボリューム名を確認します。
RHEL4 または RHEL5 の場合
# mount /dev/sfdsk/System/dsk/rootVolume on / type ext3 (rw) /dev/sfdsk/System/dsk/varVolume on /var type ext3 (rw) /dev/sfdsk/System/dsk/usrVolume on /usr type ext3 (rw) /dev/sfdsk/System/dsk/bootVolume on /boot type ext3 (rw) /dev/sfdsk/System/dsk/efiVolume on /boot/efi type vfat (rw) ... # swapon -s Filename Type ... /dev/sfdsk/System/dsk/swapVolume partition ... |
RHEL6 または RHEL7 の場合
# mount /dev/sfdsk/gdssys2 on / ... /dev/sfdsk/gdssys4 on /var type ... /dev/sfdsk/gdssys3 on /usr type ... /dev/sfdsk/gdssys5 on /boot type ... /dev/sfdsk/gdssys6 on /boot/efi type ... ... # swapon -s |
それぞれのデバイスに表示されている、メジャ番号と マイナ番号が一致するデバイスを探します。
例えば、/dev/sfdsk/gdssys2 の場合、メジャ番号が 231、 マイナ番号が 2 と表示されているので、/dev/sfdsk/RootClass/dsk/rootVolume が対応していることがわかります。
これらの対応から、用途とボリュームを対応させます。
この例では、ルートクラス名は System です。
また、システムボリュームのボリューム名は下記のとおりです。
用途 | ボリューム名 |
---|---|
/ | rootVolume |
/var | varVolume |
/usr | usrVolume |
/boot | bootVolume |
/boot/efi | efiVolume |
スワップ域 | swapVolume |
2) システムボリュームのグループ名とスライス番号を確認します。
# sdxinfo -V -c System -e long
OBJ NAME TYPE CLASS GROUP ... SNUM PJRM
------ --------- ------ ------ ------ ... ---- ----
volume rootVolume mirror System Group1 ... 1 *
volume varVolume mirror System Group1 ... 2 *
volume usrVolume mirror System Group1 ... 3 *
volume bootVolume mirror System Group1 ... 4 *
volume efiVolume mirror System Group1 ... 5 *
volume swapVolume mirror System Group1 ... 6 *
... |
-c オプションでは、手順 1) で確認したルートクラス名を指定します。
グループ名は GROUP フィールドで確認できます。この例では Group1 です。
スライス番号は SNUM フィールドで確認できます。この例では下記のとおりです。
用途 | ボリューム名 | スライス番号 |
---|---|---|
/ | rootVolume | 1 |
/var | varVolume | 2 |
/usr | usrVolume | 3 |
/boot | bootVolume | 4 |
/boot/efi | efiVolume | 5 |
スワップ域 | swapVolume | 6 |
注意
システムボリュームのスナップショット機能を使用している場合
上記のとおり sdxinfo コマンドを実行すると、システムボリュームのプロキシボリュームの情報も表示されます。プロキシボリュームのグループ名も確認してください。なお、グループ単位の操作でプロキシを結合した場合、プロキシボリュームのスライス番号は、対応するシステムボリュームのスライス番号と同じです。
3) システムボリュームのディスクの SDX ディスク名を確認します。
# sdxinfo -G -c System |
-c オプションでは、手順 1) で確認したルートクラス名を指定します。
NAME フィールドに手順 2) で確認したグループ名が表示されている行の DISKS フィールドを確認します。
この例では、SDX ディスク名は Root1 および Root2 です。
注意
システムボリュームのスナップショット機能を使用している場合
上記のとおり sdxinfo コマンドを実行すると、プロキシボリュームのグループの情報も表示されます。プロキシボリュームのグループを構成するディスクの SDX ディスク名も確認してください。
4) システムボリュームを構成するディスクの物理ディスク名を確認します。
# sdxinfo -D -c System
OBJ NAME TYPE CLASS GROUP DEVNAM ...
---- ------ ------ ------ ------ ------ ...
disk Root1 mirror System Group1 sda ...
disk Root2 mirror System Group1 sdb ... |
-c オプションでは、手順 1) で確認したルートクラス名を指定します。
物理ディスク名は DEVNAM フィールドで確認できます。
この例では下記のとおりです。
SDX ディスク名 | 物理ディスク名 |
---|---|
Root1 | sda |
Root2 | sdb |
注意
システムボリュームのスナップショット機能を使用している場合
上記のとおり sdxinfo コマンドを実行すると、プロキシボリュームを構成するディスクの情報も表示されます。プロキシボリュームを構成するディスクの物理ディスク名も確認してください。
5) システムボリュームの物理ディスク情報を確認します。
RHEL4 または RHEL5 の場合
# ls -l /sys/block/sda/device lrwxrwxrwx 1 root root 0 Jun 1 2005 /sys/block/sda/device ->\ ../../devices/pci0000:02/0000:02:1f.0/0000:06:02.0/host0/\ target0:0:0/0:0:0:0 # ls -l /sys/block/sdb/device lrwxrwxrwx 1 root root 0 Jun 1 2005 /sys/block/sdb/device ->\ ../../devices/pci0000:02/0000:02:1f.0/0000:06:02.0/host0/\ target0:0:2/0:0:2:0 |
ls コマンドの引数には、/sys/block/物理ディスク名/device を指定します。
RHEL6 またはRHEL7 の場合
# readlink -f /sys/block/sda/device |
readlink コマンドの引数には、/sys/block/物理ディスク名/device を指定します。
表示されたシンボリックリンク先のパスのうち、hostX の前の要素と、最後の X:Y:Z が物理ディスク情報です。
この例では下記のとおりです。
SDX ディスク名 | 物理ディスク名 | 物理ディスク情報 | |
---|---|---|---|
Root1 | sda | 0000:06:02.0 | 0:0:0 |
Root2 | sdb | 0000:06:02.0 | 0:2:0 |
注意
システムボリュームのスナップショット機能を使用している場合
同様の方法で、システムボリュームのプロキシボリュームの物理ディスク情報も確認してください。