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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.3
FUJITSU Software

1.4 GDS Snapshot の特長

GDS Snapshot は、GDS に対して付加機能を提供する、GDS のオプションソフトウェアです。

GDS は、ミラーリング機能によってディスク故障からディスクのデータを保護し、業務の継続を可能にします。しかし、ミラーリング機能は、誤操作によるデータ消去やアプリケーションの誤動作によるデータ破壊からデータを保護することはできません。したがって、データのバックアップは不可欠です。従来のシステムでバックアップを行うには、業務を停止する必要があります。GDS Snapshot は、業務に影響を与えない、業務無停止のバックアップ運用を実現する機能を提供します。

業務停止の要因は、ディスク故障やデータ破壊などのトラブルだけではありません。従来のシステムでは、ボリュームの容量拡張、ソフトウェアのパッチ適用などの計画的な保守作業においても業務停止が必要です。GDS Snapshot が提供する機能は、さまざまな保守作業に伴うシステム停止時間や業務停止時間の短縮も実現します。

GDS Snapshot を導入すると、プロキシボリュームとシャドウボリュームが使用できるようになります。これらのボリュームは、GDS の論理ボリュームと密接な関係を持つ仮想デバイスです。ユーザは、プロキシボリュームとシャドウボリュームに対して操作やアクセスを行うことによって、GDS Snapshot の機能を利用します。

以降では、プロキシボリュームとシャドウボリュームによって提供される GDS Snapshot の機能について説明します。