ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.5
FUJITSU Software

C.3 デーモンのメッセージ

デーモンのメッセージは、次のログファイルに出力されます。

    /var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxservd.log

また、rsyslogd の設定に応じて、rsyslogd のログファイルやコンソールにも出力されます。

ログファイルへの出力形式は以下のとおりです。

    Mon Day HH:MM:SS  SDX:daemon: severity: message

Mon はメッセージを出力した月、Day は日、HH は時、MM は分、SS は秒、daemon はデーモンプログラム名、severity は重要度、message はメッセージ本文です。


メッセージ番号

各メッセージには番号が記載されていますが、GDS のデーモンが実際に出力するメッセージには番号は付きません。


変数名の意味

メッセージ中の斜体字は、変数を表しており、実際に出力される内容は状況によって異なります。メッセージの説明で使用される変数の意味と形式について示します。

変数名

意味

class

クラス名

disk

ディスク名

group

グループ名

lgroup

下位グループ名

hgroup

上位グループ名

volume

ボリューム名

disk.volume

スライス名

object.volume

スライス名

proxy

プロキシオブジェクト名

object

オブジェクト名

type

タイプ属性の値

status

オブジェクトの状態

device

物理ディスク名 (sdX, mpathX, emcpowerX, vdX)
X はデバイス識別名を示す。

pslice

物理スライス名 (sdXn, mpathXpn, emcpowerXn, vdXn)
X はデバイス識別名、n はスライス番号を示す。
デバイスツリーファイル名で示す場合もある。
例: sd@2,0:a,raw

psdevtree

物理スライスのデバイスツリーパス名
例: /dev/sd@2,0:a

v_devno

ボリュームのデバイス番号 (16 進数)

v_maj

ボリュームのメジャ番号 (10 進数)

v_min

ボリュームのマイナ番号 (10 進数)

p_devno

物理スライスのデバイス番号 (16 進数)

p_maj

物理スライスのメジャ番号 (10 進数)

p_min

物理スライスのマイナ番号 (10 進数)

blknodk

I/O 要求されたディスク内ブロック番号 (10 進数)

blknosl

I/O 要求されたスライス内ブロック番号 (10 進数)

length

I/O 転送要求されたブロックサイズ (単位はバイト、10 進数)

resid

転送されなかったブロックサイズ (単位はバイト、10 進数)

errno

システムコールのエラー番号 (10 進数)

sdxerrno

GDS が定義する内部エラー番号 (10 進数)

node

ノード識別名、またはノード名

oflag

オープンフラグ (16 進数)

ioctlcmd

ioctl コマンド名

timeofday

現在の日時を示す文字列

details

詳細情報

sdxfunc

GDS の関数名

exitstat

コマンドの終了状態を示す値 (10 進数)

cmdline

コマンド行を示す文字列

val

パラメタ値

GDS : Global Disk Services


説明

以下に、重要度の高いものから順に、デーモンが出力するメッセージを示します。重要度には、以下の 4 種類があります。

重要度

意味

facility.level

HALT (停止)

GDS が提供するすべてのサービスが停止される事象が検出された場合に出力されるメッセージです。

user.crit

ERROR (エラー)

サービスの一部が停止される事象が検出された場合に出力されるメッセージです。

user.err

WARNING (警告)

サービスの停止には到らないが、何らかの異常事象が検出された場合に出力されるメッセージです。

user.warning

INFO (情報)

デーモンの動作記録などの目的で、出力されるメッセージです。通常は無視して問題ありません。

user.info

GDS : Global Disk Services

facility.level は、GDS のデーモンが rsyslogd(8) に渡すメッセージのファシリティとプライオリティです。
メッセージの出力先は rsyslogd(8) の構成ファイル /etc/rsyslog.conf に定義されており、/etc/rsyslog.conf の定義を変更することにより、メッセージの出力先を変更することができます。詳細については、rsyslog.conf(5) のマニュアルページを参照してください。