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PRIMECLUSTER Global Disk Services  説明書 4.5
FUJITSU Software

9.5 OSの再インストール

GDS のクラスなどのオブジェクトを作成したシステムにおいて、OS の再インストールからシステムを構築しなおす場合でも、「9.3 ボリューム、グループ、クラスの削除」および「9.4 システムディスクミラーリングの解除【EFI】」の説明に従って、GDS の設定を削除する必要があります。

GDSの設定を削除せずにOSを再インストールしてしまった場合は、以下の復旧手順を実施してください。

復旧手順

1) システムディスクのミラーリングを解除せずにOSを再インストールした場合、ルートクラスの情報を削除します。

この手順を実施せずに GDS をインストールすると、GDS の起動に 10 分程度の時間がかかることがあります。このため、再インストールした OS が RHEL6 の場合は、システム起動に時間がかかります。RHEL7 の場合は、クラスのリソースが登録されているクラスタアプリケーションの起動に時間がかかります。

1-1) EFI環境変数に設定されている構成データベースの情報を削除します。

# cd /sys/firmware/efi/vars/
# cat sysvol-db2-*/raw_var > del_var
# cat sysvol-db2-*/data
   => 何も出力されないことを確認してください。

1-2) EFIブートマネージャーのブートオプションから、SDXディスクの項目を削除します。

1-2-1) 現在の EFIブートマネージャーの設定を確認します。

# efibootmgr
BootCurrent: 0000
Timeout: 5 seconds
BootOrder: 0001,0002,0000
Boot0000* sda
Boot0001* RootDisk1
Boot0002* RootDisk2

この例では、項番0001のRootDisk1と、項番0002のRootDisk2がSDXディスクの項目です。

1-2-2) ブートオプションから SDXディスクの項目を削除します。

# efibootmgr -B -b 0001
BootCurrent: 0000
Timeout: 5 seconds
BootOrder: 0002,0000
Boot0000* sda
Boot0002* RootDisk2
# efibootmgr -B -b 0002
BootCurrent: 0000
Timeout: 5 seconds
BootOrder: 0000
Boot0000* sda

1-3) ルートクラスに登録されていたディスクの占有スライスを削除します。

例として、OS を再インストールする前に、ルートクラスに物理ディスク sda、sdb が登録されており、物理スライス sda8、sdb8 が占有スライスの場合の手順を説明します。

1-3-1) partedコマンドを起動します。

# parted /dev/sda

参照

partedコマンドの詳細については、parted(8)のマニュアルを参照してください。

1-3-2) printサブコマンドを使用し、パーティション構成を表示します。

(parted) print
Disk geometry for /dev/sda: 0.000-35046.525 megabytes
Disk label type: gpt
Minor    Start       End     Filesystem  Name        Flags
1          0.017    256.016  fat16                   boot
2        256.017  20736.016  ext4
3      20736.017  35072.016  linux-swap
4      35072.017  45312.016  ext4
5      45312.017  55552.016  ext4
6      55552.017  65792.016  ext4
7      65792.017  69888.016  ext4
8      69888.017  69898.016     <== 占有スライス(10MB固定)

1-3-3) 占有スライスを削除します。

(parted) rm 8

1-3-4) 同様に、sdb8 の占有スライスも削除します。

物理ディスク sdb に対し、手順 1-3-2), 1-3-3) を実施します。

1-3-5) partedコマンドを終了します。

(parted) quit

1-4) システムを再起動します。


2) GDSの設定を削除せずにOSとGDSを再インストールし、GDSの設定を行うと、以下のいずれかのエラーとなることがあります。

SDX:sdxdisk: ERROR: 物理スライス名 is private slice
SDX:sdxdisk: ERROR: 物理ディスク名: configuration information exists in private slice

この場合、以下の手順で占有スライスを削除してからGDSの設定を行ってください。

2a) OSを再インストールする前にルートクラスに登録されていた物理ディスクについてエラーメッセージが出力された場合

手順1-3)を実行してください。

2b) OSを再インストールする前に共用クラスまたはローカルクラスに登録されていた物理ディスクについてエラーメッセージが出力された場合

例として、物理ディスク名がsdbの場合の手順を説明します。

# dd if=/dev/zero of=/dev/sdb count=35