クラスタインタコネクトが故障したり、ノードがパニックすると、以下の現象が発生します。
一方のノードが LEFTCLUSTER 状態になる。
ネットミラーボリュームを構成するスライスで I/O エラーが発生する。
このとき、ノードの LEFTCLUSTER 状態が解消されるまで、以下の処理が保留されます。
ネットミラーボリュームへの I/O
ネットミラーボリュームの I/O エラーが発生したスライスの切離し
LEFTCLUSTER 状態は、自動的に解消される場合と、自動的には解消されない場合があります。
LEFTCLUSTER 状態が自動的に解消される場合
PRIMECLUSTER のシャットダウン機構 (SF) によって LEFTCLUSTER 状態が自動的に解消される場合、処理が保留される時間の最大値は、以下のとおりです。
[処理が保留される時間の最大値 (デフォルト) ]
PRIMERGY の場合、120 秒
PRIMEQUEST 3000シリーズの場合、140 秒
PRIMEQUEST 2000シリーズの場合、100 秒
KVM ゲストの場合、160 秒
VMware ゲストの場合、110秒
K5 環境の場合、270 秒
RHOSP 環境の場合、270秒
下記の [PRIMECLUSTERのタイムアウト値] をデフォルト値から変更した場合、処理が保留される時間の最大値は [処理が保留される時間の最大値] で算出できます。
[PRIMECLUSTERのタイムアウト値]
CFのハートビートのタイムアウト検出時間 (CLUSTER_TIMEOUT)
シャットダウン機構のタイムアウト値
[処理が保留される時間の最大値]
<処理が保留される時間の最大値 (デフォルト) >
+ <CLUSTER_TIMEOUTの値からデフォルト値を引いた値>
+ <ノード数> × <シャットダウン機構のタイムアウト値からデフォルト値を引いた値>
「シャットダウン機構のタイムアウト値」は、すべてのシャットダウンエージェントのタイムアウト値を足し合わせた値です。
LEFTCLUSTER 状態 が自動的に解消されない場合
PRIMECLUSTER のシャットダウン機構 (SF) によるノード停止が失敗して、LEFTCLUSTER 状態が自動的に回復されない場合、前述の処理は保留されたままになります。
処理を再開するためには、手動で LEFTCLUSTER 状態を回復する必要があります。
LEFTCLUSTER 状態の回復方法については、「7.16.7 最新ディスクが自動選択できない場合の復旧方法」および「PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書」を参照してください。