KVMゲストでGDSを使用する場合、KVMゲストに仮想ディスクを追加するとき、以下の点に注意してください。
ゲストに追加するディスクは、by-id名で指定してください。
ディスクを分割せずに追加してください。パーティションやファイルを仮想ディスクとして追加した場合、GDS では管理できません。
ゲストでクラスに登録するディスクのdevice属性には、以下の値を設定してください。
ホストOSのlibvirtパッケージ | device属性 |
---|---|
libvirt-0.9.4-23.el6_2.3以前 | disk |
libvirt-0.9.4-23.el6_2.4以降 | lun |
参考
libvirtパッケージのバージョンは、rpm(8)コマンドで確認できます。
# rpm -qi libvirt |
仮想マシンマネージャ (virt-manager) を使用してゲストに仮想ディスクを追加した場合、device属性の値はdiskに設定されます。
virtio-SCSIデバイスの場合、device属性の値をlunに設定してください。
注意
以下の場合、device属性の値をdiskからlunに変更する必要があります。
libvirt-0.9.4-23.el6_2.4以降が適用されている環境において、仮想マシンマネージャ (virt-manager) を使用してゲストに仮想ディスクを追加した場合
libvirtパッケージをlibvirt-0.9.4-23.el6_2.4以降にアップグレードした場合
device属性は、管理OS上のゲスト設定ファイル (/etc/libvirt/qemu/ゲスト名.xml) に設定します。device属性を変更する場合は、ゲストOSを停止した状態で行ってください。変更方法は、以下のとおりです。
# virsh edit ゲスト名 |
変更前の例
:
<disk type='block' device='disk'>
<driver name='qemu' type='raw'/>
<source dev='/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_30000085002B'/>
<target dev='vdb' bus='virtio'/>
<shareable/>
<address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x06' function='0x0'/>
</disk>
: |
変更後の例
:
<disk type='block' device='lun'>
<driver name='qemu' type='raw'/>
<source dev='/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_30000085002B'/>
<target dev='vdb' bus='virtio'/>
<shareable/>
<address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x06' function='0x0'/>
</disk>
: |