ここでは、GDS のオプション製品 GDS I/O Monitor Option が提供する I/O 応答時間保証機能の設計に関する留意事項を説明します。
I/O 応答時間保証機能ではボリュームごとにメモリを使用します。詳細はインストールガイドに記載されている必須メモリ容量を確認してください。
内蔵ディスクをミラーリングする場合、パスが異なるディスクをミラーリングしてください。
同一パスの内蔵ディスクをミラーリングした場合、一方のディスクの異常が他方のディスクにも影響して I/O が遅延することがあります。
ストレージ装置を使用する場合、以下の条件を満たすようにサーバとストレージ装置を接続してください。
FC カードまたは FCoE カードを使用して接続する。
ETERNUS マルチパスドライバまたは DM-MP を使用してパスを二重化する。
ストレージの異なるコントローラモジュールを使用してパスを二重化する。
ストレージの各 LUN へのアクセスパスが 2 パスとなるように構成する。
FC スイッチを使用する場合、FC スイッチを 2 台使用する。
ストレージ装置のディスクをミラーリングする場合、サーバに 2 台のストレージ装置を接続し、異なる筐体のディスクをミラーリング (筐体間ミラーリング) してください。
マルチパスソフトを使用する場合、ETERNUS マルチパスドライバまたは DM-MP のどちらか一方を使用してください。両方使用する構成はサポート対象外です。
マルチパス構成のディスクを使用する場合、I/O 応答時間をデフォルト値 (77 秒) 以上の値に設定することを推奨します。
デフォルト値より小さい値を設定した場合、マルチパス構成のディスクの一方のパスの異常時に、パスが切り替わる前にI/O応答時間保証機能により I/O が打ち切られることがあります。
ミラーボリュームが存在するシステムでは、シングルボリュームが存在するクラスに対し I/O 応答時間保証機能のシステムパニックモードを無効に設定することを推奨します。
シングルボリュームが存在するクラスに対し、I/O 応答時間保証機能のシステムパニックモードを有効に設定した場合、一方のストレージ装置でI/OエラーやI/O遅延が発生しただけでシステムがパニックするため、ミラーリングによる冗長化の効果がありません。
本機能を使用するシステムで想定される最大の負荷でシステム運用試験を行い、システムの負荷によって I/O タイムアウトが発生しないか確認してください。
運用中に I/O 負荷に影響する以下の機能を使用する場合には、以下の機能も使用して最大負荷でのシステム運用試験を行ってください。
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