本ソフトウェアの、バージョン 4.5A00 における、新機能以外の仕様変更を説明します。
GDS 4.3A40 以前
ホットスペアに伴う等価性コピー処理は、ボリュームの I/O 性能に影響しません。
GDS 4.5A00以降
ホットスペアに伴う等価性コピー処理中のボリュームの I/O 性能は、等価性コピー処理を実行していないときと比較して、ルートクラスの場合は平均 10% 程度、共用クラスおよびローカルクラスの場合は平均 25% 程度低下します。
ホットスペアに伴う等価性コピー処理中にボリュームの I/O 性能を低下させたくない場合、以下の設定を行ってください。クラスタシステムの場合、全ノードで以下の設定を行ってください。
GDS の構成パラメタ spare_copy_delay (ホットスペアに伴う等価性コピー処理の遅延時間) の値を 50 (ミリ秒) に変更します。
# sdxparam -S -p spare_copy_delay=50
/kernel/drv/sfdsk.conf ファイルに以下のパラメタを追加します。
パラメタが設定済の場合は、以下のとおり値を変更してください。
SDX_SPARE_COPY_SZ=128; SDX_SPARE_COPY_RANGE=16384;
システムを再起動します。
注意
この設定を行うと、ホットスペアに伴う等価性コピー処理の所要時間が増加します。
所要時間はシステムによって異なりますが、目安は設定前:約 2分 / 1GB、設定後:約14分 / 1GBです。
本書に記載されている手順以外で SDX_SPARE_COPY_SZ および SDX_SPARE_COPY_RANGE の設定を変更しないでください。