デーモンのメッセージは、次のログファイルに出力されます。
/var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxservd.log
また、syslogd の設定に応じて、syslogd のログファイルやコンソールにも出力されます。
ログファイルへの出力形式は以下のとおりです。
Mon Day HH:MM:SS SDX:daemon: severity: message
Mon はメッセージを出力した月、Day は日、HH は時、MM は分、SS は秒、daemon はデーモンプログラム名、severity は重要度、message はメッセージ本文です。
メッセージ番号
E.3.1 ~ E.3.5 の各メッセージには番号が記載されていますが、GDS のデーモンが実際に出力するメッセージには番号は付きません。
変数名の意味
メッセージ中の斜体字は、変数を表しており、実際に出力される内容は状況によって異なります。メッセージの説明で使用される変数の意味と形式について示します。
変数名 | 意味 |
---|---|
class | クラス名 |
disk | ディスク名 |
group | グループ名 |
lgroup | 下位グループ名 |
hgroup | 上位グループ名 |
volume | ボリューム名 |
disk.volume | スライス名 |
object.volume | スライス名 |
proxy | プロキシオブジェクト名 |
object | オブジェクト名 |
type | タイプ属性の値 |
status | オブジェクトの状態 |
device | 物理ディスク名 (cCtTdD,cCdD,mphdI,mplbI,emcpowerN) |
pslice | 物理スライス名 (cCtTdDs{0-7},cCdDs{0-7},mphdIs{0-7},mplbIs{0-7},emcpowerN{a-h}) |
psdevtree | 物理スライスのデバイスツリーパス名 |
v_devno | ボリュームのデバイス番号 (16 進数) |
v_maj | ボリュームのメジャ番号 (10 進数) |
v_min | ボリュームのマイナ番号 (10 進数) |
p_devno | 物理スライスのデバイス番号 (16 進数) |
p_maj | 物理スライスのメジャ番号 (10 進数) |
p_min | 物理スライスのマイナ番号 (10 進数) |
blknodk | I/O 要求されたディスク内ブロック番号 (10 進数) |
blknosl | I/O 要求されたスライス内ブロック番号 (10 進数) |
length | I/O 転送要求されたブロックサイズ (単位はバイト、10 進数) |
resid | 転送されなかったブロックサイズ (単位はバイト、10 進数) |
errno | システムコールのエラー番号 (10 進数) |
sdxerrno | GDS が定義する内部エラー番号 (10 進数) |
node | ノード識別名、またはノード名 |
oflag | オープンフラグ (16 進数) |
ioctlcmd | ioctl コマンド名 |
timeofday | 現在の日時を示す文字列 |
details | 詳細情報 |
sdxfunc | GDS の関数名 |
exitstat | コマンドの終了状態を示す値 (10 進数) |
cmdline | コマンド行を示す文字列 |
val | パラメタ値 |
GDS : Global Disk Services
説明
以下に、重要度の高いものから順に、デーモンが出力するメッセージを示します。重要度には、以下の 4 種類があります。
重要度 | 意味 | facility.level |
---|---|---|
HALT (停止) | GDS が提供するすべてのサービスが停止される事象が検出された場合に出力されるメッセージです。 | user.crit |
ERROR (エラー) | サービスの一部が停止される事象が検出された場合に出力されるメッセージです。 | user.err |
WARNING (警告) | サービスの停止には到らないが、何らかの異常事象が検出された場合に出力されるメッセージです。 | user.warning |
INFO (情報) | デーモンの動作記録などの目的で、出力されるメッセージです。通常は無視して問題ありません。 | user.info |
GDS : Global Disk Services
facility.level は、GDS のデーモンが syslogd(1M) に渡すメッセージのファシリティとプライオリティです。メッセージの出力先は syslogd(1M) の構成ファイル /etc/syslog.conf に定義されており、/etc/syslog.conf の定義を変更することにより、メッセージの出力先を変更することができます。詳細については、syslog.conf(4) のマニュアルページを参照してください。