ドライバのメッセージは、syslog インタフェースを通じて、ログファイルやコンソールに対して出力されます。
メッセージ番号
E.2.1 ~ E.2.4 の各メッセージには番号が記載されていますが、GDS のドライバが実際に出力するメッセージには番号は付きません。
変数名の意味
メッセージ中の斜体字は、変数を表しており、実際に出力される内容は状況によって異なります。メッセージの説明で使用される変数の意味と形式について示します。
変数名 | 意味 |
---|---|
v_devno | ボリュームのデバイス番号 (16 進数) |
v_maj | ボリュームのメジャ番号 (10 進数) |
v_min | ボリュームのマイナ番号 (10 進数) |
p_devno | 物理スライスのデバイス番号 (16 進数) |
p_maj | 物理スライスのメジャ番号 (10 進数) |
p_min | 物理スライスのマイナ番号 (10 進数) |
pdevtree | 物理ディスクのデバイスツリーパス名 |
pdevinst | 物理ディスクのインスタンス名 |
blknodk | I/O 要求されたディスク内ブロック番号 (10 進数) |
blknosl | I/O 要求されたスライス内ブロック番号 (10 進数) |
length | I/O 転送要求されたブロックサイズ (単位はバイト、10 進数) |
resid | 転送されなかったブロックサイズ (単位はバイト、10 進数) |
errno | システムコールのエラー番号 (10 進数) |
oflag | オープンフラグ (16 進数) |
second | 経過時間 (単位は秒、10 進数) |
lbolt | システムブート後の経過時間 (単位は tick、16 進数) |
details | 詳細情報 |
説明
以下に、重要度の高いものから順に、ドライバが出力するメッセージを示します。重要度には、以下の 3 種類があります。
重要度 | 意味 | facility.level |
---|---|---|
PANIC (パニック) | システムを停止させる事象を検出した場合に出力されるメッセージです。 | kern.notice |
WARNING (警告) | 必ずしもエラー発生には到らないが、何らかの異常事象が検出された場合に出力されるメッセージです。 | kern.warning |
NOTICE (通知) | ドライバの動作記録などの目的で、出力されるメッセージです。 | kern.notice |
facility.level は、GDS のドライバが syslogd(1M) に渡すメッセージのファシリティとプライオリティです。メッセージの出力先は syslogd(1M) の構成ファイル /etc/syslog.conf に定義されており、/etc/syslog.conf の定義を変更することにより、メッセージの出力先を変更することができます。詳細については、syslog.conf(4) のマニュアルページを参照してください。