GDS では、次のデバイスドライバが制御している物理ディスクのみを管理することができます。その他のディスクドライバが制御している物理ディスクは、クラスへ登録できません。
SCSI ディスクドライバ
(Solaris 標準添付)
ディスクアレイおよび Fibre Channel Arbitrated Loop (FC-AL) ディスク用のディスクドライバ
(Solaris 標準添付)
IDE ディスクドライバ
(Solaris 標準添付)
Oracle VM のゲストドメインで動作する仮想ディスククライアントドライバ
(Solaris 標準添付)
当社製ディスクアレイ装置用ドライバ
当社製マルチパスドライバ
当社製マルチパスドライバ
Dell EMC 社製マルチパスドライバ
Dell EMC 社製マルチパスドライバ
日立社製マルチパスドライバ
日立社製マルチパスドライバ
Fujitsu Technology Solutions 社製マルチパスドライバ
ルートクラスに登録できるのは、次のデバイスドライバが制御している物理ディスクのみです。
sd、ssd、dad、vdc、mplb
上記の条件が満たされていない場合、sdxdisk -M コマンドおよび sdxshadowdisk -M コマンドは次のいずれかのエラーメッセージを出力して異常終了します。
SDX:sdxdisk: ERROR: 物理ディスク名: disk driver ドライバ名 not supported SDX:sdxdisk: ERROR: 物理ディスク名: disk driver ドライバ名 not supported for root class SDX:sdxshadowdisk: ERROR: 物理ディスク名: disk driver ドライバ名 not supported
注意
当社製 ETERNUS マルチパスドライバを使用する場合、mplb デバイスの特殊ファイルは /dev/FJSVmplb/[r]dsk/mplb*s* の形式で作成してください。/dev/[r]dsk/c*t*d*s* の形式の mplb デバイスを GDS で管理することはできません。
以下のディスクをクラスに登録する場合、クラスに登録するディスクに対して MPxIO を有効にする必要があります。
SPARC M12/M10 の内蔵ディスク
SPARC T4-4/T4-2/T4-1/T3-4/T3-2/T3-1 の内蔵ディスク
6Gbps SAS カードに接続されている増設ファイルユニットのディスク
MPxIO が無効な場合、sdxdisk -M コマンドおよび sdxshadowdisk -M コマンドは、以下のエラーメッセージを出力して異常終了します。
SDX:コマンド名: ERROR: 物理ディスク名: device is MPxIO disabled
SPARC M12/M10、SPARC T4-4/T4-2/T4-1/T3-4/T3-2/T3-1 の内蔵ハード RAID 機能を使用してハード RAID 構成にしたディスクを、GDS で管理することはできません。
Solaris 11.4 以降の SAN ブート環境 (FC 接続) でシステムディスクをミラーリングする場合、システムディスクには ssd ドライバを適用してください。
Solaris 11.4 以降を新規インストールした場合、sd ドライバが適用されるため、ssd ドライバに変更してください。
適用されているドライバは、以下の方法で確認できます。
システムディスクのメジャ番号を確認します。以下の例では、メジャ番号は 203 です。
# ls -lL /dev/rdsk/c0t500003948822616Cd0s2 crw-r----- 1 root sys 203, 26 May 17 09:44 /dev/rdsk/c0t500003948822616Cd0s2
手順1. で確認したメジャ番号のドライバを確認します。以下の例では、ドライバは sd です。
# grep 203 /etc/name_to_major
sd 203
ドライバの変更方法については、Solaris のマニュアルを参照してください。