9) 業務の停止
業務用ボリューム Volume1 がローカルクラスのボリュームの場合、業務用ボリューム Volume1 を使用しているアプリケーションを停止します。
Volume1 をファイルシステムとして使用している場合は、アンマウントします。
業務用ボリューム Volume1 が共用クラスのボリュームの場合、以下の手順を実行します。
9-1) RMS を停止します。
クラスタシステムの任意の1ノードで以下の手順を実行します。
# hvshut -a |
RMS が停止したことを確認します。
# hvdisp -a hvdisp: RMS is not running |
9-2) RMS の自動起動を抑止します。
クラスタシステムのすべてのノードで以下の手順を実行します。
現在の RMS の自動起動の設定を確認します。
# hvsetenv HV_RCSTART
1 |
1 と表示された場合、RMSの自動起動を抑止します。
# hvsetenv HV_RCSTART 0 |
RMSの自動起動が抑止されていること ( 0 と表示されること) を確認します。
# hvsetenv HV_RCSTART
0 |
10) 業務用ボリュームの停止
業務用ボリューム Volume1 がローカルクラスのボリュームの場合、業務用ボリューム Volume1 を停止します。
# sdxvolume -F -c Class1 -v Volume1 -e allnodes |
11) クラスの削除
運用ドメインにおいて、業務用ボリューム Volume1 が属しているクラス Class1 を削除します。以下のコマンドを運用ドメインのノード Node1 または Node2 で実行します。
# sdxvolume -R -c Class1 -v Volume1 # sdxgroup -R -c Class1 -g Group1 # sdxclass -R -c Class1 |
12) バックアップ用ディスクからのリストア
バックアップ用ディスク c3t1d1、c4t1d1 をコピー元、業務用ディスク c1t1d1、c2t1d1 をコピー先として、それぞれディスク装置のコピー機能によってリストアします。
参照
リストア方法については、ディスク装置のコピー機能のマニュアルを参照してください。
13) バックアップ用ディスクの切離し (同期化の一時停止)
リストアが完了したら、バックアップ用ディスク c3t1d1、c4t1d1 を、業務用ディスク c1t1d1、c2t1d1 から切り離します。
参照
同期化を一時停止する方法については、ディスク装置のコピー機能のマニュアルを参照してください。
14) 業務用ディスクにラベルを付けます。
本操作はクラスタシステムのすべてのノードで実施してください。
例) c1t1d1にラベルを付ける場合
# format c1t1d1 |
15) クラスのオブジェクト構成の復元
運用ドメインのノード Node1 または Node2 において、「6.7.2 バックアップ」の手順 3) で作成した構成ファイル /var/tmp/Class1.conf に記述されている構成テーブルに従って、クラス Class1 のオブジェクト構成を復元します。
オブジェクト構成を復元した後、復元を行ったノードを再起動してください。
# sdxconfig Restore -c Class1 -i /var/tmp/Class1.conf -e chkps |
16) クラスのタイプ変更とスコープ拡張
バックアップしたクラス Class1 が共用クラスだった場合、Class1 のタイプ属性とスコープ属性を変更します。バックアップしたクラス Class1 のスコープは、「6.7.2 バックアップ」の手順 3)で保存した sdxinfo コマンドの出力の、クラス情報の SCOPE フィールドで確認できます。ここでは、バックアップしたクラス Class1 のスコープが Node1:Node2 であった場合の例を示します。
16-1) クラス内のボリュームの停止
# sdxvolume -F -c Class1 |
16-2) クラスのタイプ変更とスコープ拡張
# sdxattr -C -c Class1 -a type=shared,scope=Node1:Node2 |
17) 業務用ボリュームの起動
業務用ボリューム Volume1 がローカルクラスのボリュームの場合、業務用ボリューム Volume1 を起動します。
# sdxvolume -N -c Class1 -v Volume1 |
18) 業務の再開
業務用ボリューム Volume1 がローカルクラスのボリュームで、手順 9) で業務用ボリューム Volume1 上のファイルシステムをアンマウントした場合は、再度マウントします。
また、業務用ボリューム Volume1 がローカルクラスのボリュームの場合、Volume1 を使用するアプリケーションを起動します。
業務用ボリューム Volume1 が共用クラスのボリュームの場合、以下の手順を実施します。
18-1) 共用クラスを RMS リソースとして使用するための設定を行います。
共用クラスのスコープに含まれる任意の 1 ノードで以下の手順を実行します。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvgdsetup -a Class1 ~ Do you want to continue with these processes ? [yes/no] yes |
正しく設定されたこと ( enabled on RMS と表示されること )を確認します。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvgdsetup -l Class1 is enabled on RMS. |
18-2) RMS の自動起動の設定を行います。
クラスタシステムのすべてのノードで以下の設定を行います。
# hvsetenv HV_RCSTART 1 |
RMS の自動起動の設定が行われていること ( 1 と表示されること) を確認します。
# hvsetenv HV_RCSTART
1 |
18-3) RMS を起動します。
クラスタシステムの任意の 1 ノードで以下の手順を実行します。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvcm -a |
RMS が起動していることを確認します。
# hvdisp -a Local System: node01RMS Configuration: /opt/SMAW/SMAWRrms/build/config.us Resource Type HostName State StateDetails ------------------------------------------------------------------------ node02RMS SysNode Online node01RMS SysNode Online userApp_0 userApp Online Machine001_userApp_0 andOp node02RMS Machine000_userApp_0 andOp node01RMS Online : : |