I/O タイムアウトとは、ディスク I/O の応答遅延を抑止する機能です。
ディスク装置やディスク I/O 経路のハードウェアに異常が発生すると、デバイスドライバやハードウェアがリトライ (再試行) 処理を繰り返し、I/O の応答が遅延することがあります。システムディスクの I/O の応答が遅延した場合、システム全体がスローダウンし、業務継続に支障をきたすことがあります。
GDS を使用してディスク装置をミラーリングすると、一方のディスク装置に異常が発生したとき、デバイスドライバのリトライ処理が抑止されます。異常が発生したディスク装置は早期にミラーリングから切り離され、正常なディスク装置から応答するため、I/O 応答の遅延が抑止されます。
Solaris 11 を使用する場合、ZFS のミラーリング機能を使用してシステムディスクを冗長化する場合でも、システムディスクを GDS に登録することにより本機能が有効になります。
GDS : Global Disk Services
注意
本機能は、内蔵ディスクおよび増設ファイルユニットに対して有効になります。ディスクアレイ装置に対しては有効になりません。
コンカチネーション機能またはストライピング機能を使用しているディスクでは、本機能は有効になりません。