Web-Based Admin Viewを使用するための、Java アプリケーションのインストールと設定について説明します。
Java アプリケーションの準備は、以下の手順で行います。
Java アプリケーションをインストールする
Java アプリケーションを設定する
Web-Based Admin View 画面を使用するためには、クライアント Java アプリケーションをインストールする必要があります。
画面を起動するクライアントにて、Webブラウザから以下のページにアクセスして、クライアントJavaアプリケーション(PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup)のインストーラ(ファイル名は "WVStartupInst.zip" )をダウンロードし、zipファイルの解凍後 "WVStartupInst.exe" を実行してください。
http://[管理サーバIPアドレス]:[管理サーバhttpポート番号]/download.html
インストーラ実行時に、プライマリ管理サーバ、およびセカンダリ管理サーバ(管理サーバを二重化していない場合は、プライマリ管理サーバのみ)の IP アドレス(IPv4 または IPv6)と http ポート番号を入力します。
この入力値は、インストーラが作成するショートカットおよびデスクトップショートカットの接続情報として設定されます。
インストーラの実行が完了すると、以下のプログラムグループ、ショートカット、およびデスクトップショートカットが作成されます。
¥PRIMECLUSTER¥PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup¥
プライマリ管理サーバ接続用のショートカット名
PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup - Primary
セカンダリ管理サーバ接続用のショートカット名(セカンダリ管理サーバのIPアドレスを入力した場合のみ)
PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup - Secondary
本Javaアプリケーションは、Windows ログインユーザのホームフォルダ (以降、例として“C:¥Users¥[ユーザ名]¥”を使用) にインストールされ、インストール先を変更することはできません。実行するユーザごとにインストールを行ってください。インストールユーザごとに 200MB 程度のディスク資源を消費します。
C:¥Users¥[ユーザ名]¥AppData¥Local¥Programs¥PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup¥
Windows Server(R) で Java アプリケーションを使用する場合、Java アプリケーションのインストール後に、以下の手順で Java アプリケーション実行プログラム(javaw.exe)を Windows ファイアウォールの通信許可プログラムに追加します。
Java アプリケーション実行プログラムのコマンドパスを取得します。
ショートカットのプロパティの[リンク先]から、"javaw.exe"のコマンドパスをコピーします。
C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Programs\PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup\bin\javaw.exe
Windows のファイアウォールに、Java アプリケーション実行プログラム(手順1.でコピーしたコマンドパス)を許可するように設定してください。
注意
本 Java アプリケーションには Java 実行環境が含まれています。別途 Java 実行環境 (JRE) をインストールする必要はありません。
本プログラムがインストールおよび設定済みで、新たなバージョンの同プログラムをインストールする場合、既存のプログラムをアンインストールせずにインストールを行ってください。既存の設定情報は保持されます。
Javaアプリケーションのショートカットおよびデスクトップショートカットには、"PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup" インストーラで指定した接続先情報 (管理サーバの IP アドレスと http ポート番号) が保持されています。
ショートカットおよびデスクトップショートカットのプロパティから[リンク先]パラメタを編集し、接続先情報を確認・修正してください。
管理サーバのIPアドレスに"10.20.30.40"、管理サーバのhttpポート番号に"8081"を設定する場合、以下となります。
ショートカットの[リンク先]パラメタ例(IPv4) (下記を改行なしで設定):
"C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Programs\PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup\bin\javaw.exe" -jar "WVStartup.jar" "10.20.30.40" "8081"
管理サーバのIPアドレスに "1080:2090:30a0:40b0:50c0:60d0:70e0:80f0" を指定する場合、以下となります。
ショートカットの[リンク先]パラメタ例(IPv6) (下記を改行なしで設定):
"C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\Programs\PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup\bin\javaw.exe" -jar "WVStartup.jar" "1080:2090:30a0:40b0:50c0:60d0:70e0:80f0" "8081"
複数のクラスタシステムの Web-Based Admin View 画面を起動する場合、既存のクラスタシステムのショートカットおよびデスクトップショートカットをコピーして、別のクラスタシステムの接続先となる管理サーバの IP アドレス(httpip)と http ポート番号情報に変更して使用してください。
接続先情報以外のパラメタは、環境設定ファイルに保持しています。環境設定ファイルは Java アプリケーションをインストールした Windows ユーザごとに作成されるため、異なる設定値で複数のクラスタシステムの Web-Based Admin View 画面を起動できません。クラスタシステムごとに Windows ユーザを分けてください。
環境設定ファイル(WVStartup.properties)には、以下のパラメタを設定できます。
パラメタキー | 機能 | 省略値 | 設定可能値 |
---|---|---|---|
redirect | 管理サーバへの自動接続 | yes | yes または no |
initialwait | 接続最大待ち時間(秒数) | 60 | 10 から 2147483647までの整数 |
language | クライアント表示言語設定 | auto | ja, en または auto |
注意
initialwaitは接続の最大待ち時間であり、指定した値まで接続の待ち合わせを保証するパラメタではありません。
クライアントのOSおよびネットワーク環境によっては、initialwaitよりも早く接続の待ち合わせが終了する場合があります。
使用するWindows(R) OSの言語が日本語および英語以外の場合、環境設定パラメタ"language"に"en"を設定してください。
設定変更する場合、下記の"ファイル配置場所:"に移動して、環境設定ファイル(WVStartup.properties)を編集してください。
環境設定パラメタ "redirect" は管理サーバへの自動接続の有無を設定します。
起動中の管理サーバ(プライマリまたはセカンダリ)を自動的に選択して接続する場合、"yes" を設定してください。
この設定では、プライマリ・セカンダリ管理サーバ自動接続と、セカンダリ管理サーバ自動選出機能が有効になります。
自動接続・自動選出機能を使用せず、特定の管理サーバを指定して接続する場合、"no"を設定してください。
セカンダリ管理サーバ自動選出機能は、"7.4 セカンダリ管理サーバの運用変更"を参照してください。
C:¥Users¥[ユーザ名]¥AppData¥Local¥Programs¥PRIMECLUSTER Web-Based Admin View Startup¥
WVStartup.properties
redirect
管理サーバへの自動接続
yes/no (省略値:yes)
redirect = yes
セカンダリ管理サーバに直接接続する場合、redirectパラメタを "no" に設定後、接続先管理サーバの IP アドレスにセカンダリ管理サーバを設定したショートカット (またはデスクトップショートカット) からWeb-Based Admin View 画面を起動してください。
redirect パラメタ以外の詳細については、以下を参照してください。
initialwait の場合
"トラブルシューティング"の"現象4"
language の場合