XSCF シャットダウンエージェントは、SPARC Enterprise Mシリーズのシャットダウンエージェントです。
注意
XSCFは、SPARC Enterprise Mシリーズで提供されるシステム監視機構です。
XSCFは、従来のシステム監視機構に以下の機能が強化されています。
http、telnet、SNMPプロトコルを利用した、リモート操作による本体装置 のリセット、電源の投入/切断
異常発生時の指定メールアドレスへの通報機能
SSLのサポート
RCI装置の構成監視
XSCFシェルの提供
電源・FANなど主要コンポーネントの活性交換支援
XSCF の詳細については、“XSCF (eXtended System Control Facility) ユーザーズガイド”を参照してください。
構成設定
XSCF の構成設定は“XSCF (eXtended System Control Facility)ユーザーズガイド”に従って行います。また、XSCF では操作を許可するユーザ名とパスワードの設定が必須です。
XSCFを使用している場合は、“ PRIMECLUSTER導入運用手引書”の“5.1.2.2.1 コンソール情報の確認”を参照して、XSCFの設定を確認してください。
シャットダウンエージェント
XSCF シャットダウンエージェントは、4種類あります。
SA_xscfp: XSCF経由でノードをパニックさせる
SA_xscfr: XSCF経由でノードをリセットさせる
SA_rccu: XSCF経由でノードにbreak信号を送信する
SA_rccux: XSCF経由でノードにbreak信号を送信する※
※XSCFが二重化構成で、XSCFの引継ぎIPアドレスを利用していない場合。
XSCFは、RCIとの併用を推奨します。その場合、両者の各エージェントの優先順位は以下のようになります。
(1) RCI Panic (SA_pprcip)
(2) XSCF Panic (SA_xscfp)
(3) XSCF Break signal (SA_rccu、SA_rccux)
(4) RCI Reset (SA_pprcir)
(5) XSCF Reset (SA_xscfr)
XSCFログファイル
/var/opt/SMAWsf/log/SA_xscfp.log /var/opt/SMAWsf/log/SA_xscfr.log /var/opt/SMAWsf/log/SA_rccu.log /var/opt/SMAWsf/log/SA_rccux.log
注意
XSCFのIPアドレスは、管理LANと同一セグメントにしてください。
ただし、ネットワークルーティングが設定されている場合は、XSCFのIPアドレスがクラスタノードの管理LANと同一セグメントである必要はありません。
コンソール装置にXSCFを使用している環境で、ノードの保守などでノードの電源を切断した場合、またはXSCFのネットワーク設定を変更中、または、XSCFのファームウェアアップデート中に他のノードで7040番のエラーメッセージが出力される場合があります。エラーメッセージが表示された場合は、各作業が完了した後に7040番のエラーメッセージの対処法を実施してください。
XSCFが故障している、または、ケーブルが切断されているなどのハード異常や、IPアドレスを間違えたなどの設定誤りを検出するまでに、シャットダウン機構 (SF) を起動してから最大30秒かかります。