PRIMECLUSTERシャットダウン機構 (SF) はクラスタ内で異常となったノードを強制停止させる等の機能を提供します。SFは主に以下の4つのコンポーネントで構成されます。
シャットダウンデーモンはクラスタノードの状態を監視し、状態を収集したり、ノードの手動または自動シャットダウンを要求したりするためのインタフェースを提供します。また、クラスタパーティション状態を解決する処理を行います。
シャットダウンエージェントは他ノードのシャットダウンを保証します。シャットダウンエージェントはSF製品に付属していますが、SFのインストール先クラスタノードのアーキテクチャによって異なる場合があります。SFはPRIMECLUSTERサービス層の各製品にRMSの動作の有無にかかわらずノードをシャットダウンする機能を提供します。
非同期監視は、ハードウェアの特性を活かしてクラスタノードの状態を監視し、ノードダウンを即時に検出します。突然のシステムパニックや電源切断など、他のノードに異常が発生した場合、SFに異常を報告します。また、シャットダウンエージェント (SA) としての機能も提供し、異常が発生したノードをシャットダウンします。
sdtool(1M)コマンドはシャットダウンデーモンのI/Fを提供するコマンドです。
PRIMECLUSTERシャットダウン機構には以下の機能があります。
クラスタノードのシャットダウンを即時に検出できる (非同期監視)
RMSの起動の有無にかかわらずクラスタノードをシャットダウンすることができる
PRIMECLUSTERサービス層のどのコンポーネントからでもクラスタノードをシャットダウンすることができる
最初のセクションでは、SF製品の初期インストールについて説明します。2番目以降のセクションでは、SFの構成設定について説明します。最後のセクションでは、他の製品に加える必要のある変更について説明します。