ここでは、Cloud Services Managementの概要について説明します。
企業を取り巻く厳しい環境の中、経営方針に応じた業務プロセスやICTシステムの柔軟な変更、コスト削減が求められていることを背景に、クラウドの活用が進んでいます。その中で、プライベートクラウドに加え、パブリッククラウドを併用したマルチクラウドに対する要求が高まっています。
マルチクラウドの運用では、クラウドサービス統合運用部門(情報システム部門)が企業内のすべてのクラウド利用を統制することが難しいために、ICTリソースの全社的な最適化が進まないといった新たな課題が発生しています。
Cloud Services Managementは、マルチクラウド環境においてクラウドの利用統制を実現するソフトウェアです。
本製品を利用することにより、企業内の各部門やグループ会社で管理していたクラウドの利用を一括管理することができます。また、プライベートクラウドとパブリッククラウドを併用したマルチクラウド環境のセキュリティや信頼性情報をもとに標準化することで、業務システム提供部門(利用部門)は希望する最適なクラウドを利用することができます。
図1.1 Cloud Services Managementの概要