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Cloud Storage Gateway V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.3.2 共有フォルダの登録に必要な情報

情報入力画面で必要な情報

項目

要否

説明

共有フォルダ名

必須

共有フォルダを識別するための名前です。最大76文字の半角英数字、および文字コードがUTF-8の全角文字を使用できます。
以下は使用できません。

  • 半角スペース

  • 以下の記号
    \/:*?"<>|=,;[]%+

  • 大文字・小文字の区別なく、「.snap」、「global」、「homes」、「printers」、「ipc$」、「.」(ドット1文字)、および「..」(ドット2文字)

  • 大文字・小文字の区別なく、「@gmt」から始まる文字

省略時は“SF#nnn”という名前が設定されます。nnnには1から始まる3桁の数字が入ります。
NASクライアント(例: バックアップソフトウェア)や運用等に合わせて変更してください。

データストア名

必須

共有フォルダを作成するデータストア名です。プルダウンリストから選択します。

所有者

任意

共有フォルダの所有者情報です。省略時は、“root”が設定されます。

グループ

任意

共有フォルダが所属するグループ名です。省略時は、“root”が設定されます。

プロトコル

任意

プロトコルをNFS/SMBから選択します。デフォルトはNFSが選択された状態です。

有効化状態

任意

共有フォルダを有効な状態にするか否かを選択します。共有フォルダの定義だけを行い、アクセスできない状態にしておく場合は“Disable”を選択します。デフォルトは、“Enable”が選択された状態です。
NFSプロトコルの場合は、有効化状態を“Disable”に変更した場合、共有フォルダ名によるマウント操作は可能ですが、マウント先を共有フォルダとして利用することはできません。

詳細設定画面で必要な情報(プロトコルにNFSを選択した場合)

項目

要否

説明

NFS許可ホスト

任意

NFSアクセスを許可するホスト情報です。
以下の指定が可能です。

  1. FQDN、IPv4アドレス

  2. IPv4ネットワーク(*1)

  3. 「*」を含むFQDN

最大で10個まで指定できます。複数指定する場合は、コンマ(,)で区切ってください。
複数の項目が指定された場合、指定形式と指定順序によって適用される優先度が異なります。優先度は1が最も高く、3が最も低くなります。また、同一優先度の場合は、先(左側)に記述した項目の優先度が高くなります。
省略時は、すべてのホストがNFSアクセス可能となります。

NFS rootアクセス許可ホスト

任意

NFS許可ホストで指定したホストの中で、rootアクセスを許可するホストです。
以下の指定が可能です。

  1. FQDN、IPv4アドレス

  2. IPv4ネットワーク(*1)

  3. 「*」を含むFQDN

最大で10個まで指定できます。複数指定する場合は、コンマ(,)で区切ってください。
複数の項目が指定された場合、指定形式と指定順序によって適用される優先度が異なります。優先度は1が最も高く、3が最も低くなります。また、同一優先度の場合は、先(左側)に記述した項目の優先度が高くなります。
省略時は、対象となるホストが設定されません。
NFS許可ホストで指定した項目と同じ文字列を設定する必要があります。大文字と小文字は区別します。
また以下のような指定は許可されません。

  • NFS許可ホスト:*.example.com

  • NFS rootアクセス許可ホスト: srv01.example.com

詳細設定画面で必要な情報(プロトコルにSMBを選択した場合)

項目

要否

説明

SMB暗号化

任意

通信を暗号化するか否かを選択します。デフォルトは“Disable”が選択された状態です。

Oplocks

任意

Oplocks(ネットワークを効率化するWindows固有の機能)を有効にするか否かを定義します。デフォルトは、“Disable”が選択された状態です。

SMB許可ホスト

任意

SMBアクセスを許可するホスト情報です。
以下の指定が可能です。

  • FQDN

  • IPv4アドレス

  • IPネットワーク(*1)

  • 「.」で始まるドメイン名

  • EXCEPT(*2)

    最大10個まで指定できます。複数指定する場合は、コンマ(,)で区切ってください。
    複数の項目が指定された場合、先(左側)に記述した項目が優先されます。
    省略時は、すべてのホストがSMBアクセス可能となります。
    また、本項目とSMB拒否ホストで定義が重複する場合、本項目の指定が優先されます(*3)。

SMB拒否ホスト

任意

SMBアクセスを許可しないホスト情報です。
以下の指定が可能です。

  • FQDN

  • IPv4アドレス

  • IPv4ネットワーク(*1)

  • 「.」で始まるドメイン名

  • EXCEPT(*2)

最大で10個まで指定できます。複数指定する場合は、コンマ(,)で区切ってください。
複数の項目が指定された場合、先(左側)に記述した項目が優先されます。
省略時は、すべてのホストがSMBアクセス可能となります。
また、本項目とSMB許可ホストで定義が重複する場合、SMB許可ホストの指定が優先されます(*3)。

注意

  1. IPv4ネットワークは以下のいずれかの形式で指定します。

    • CIDR表記(プレフィックス表記)
      例:192.168.10.0/24

    • サブネット表記
      例:192.168.10.0/255.255.255.0

  2. 「<リスト1> EXCEPT <リスト2>」の形式で指定します。<リスト1>、<リスト2>は以下の1つ以上の項目から構成される、空白区切りのリストです。

    • FQDN

    • IPv4アドレス

    • IPv4ネットワーク(*1)

    • 「.」で始まるドメイン名

    <リスト1>で指定した項目のうち、<リスト2>で指定した項目以外からのアクセスを許可または拒否します。本形式の指定文字数に関する上限はありません。

    SMB許可ホスト

    SMB拒否ホスト

    アクセス許可

    1

    192.168.10.2

    192.168.10.2

    • 192.168.10.2はアクセス可能
      (拒否ホストの設定は無視されます)

    2

    192.168.10.2

    192.168.10.1/24

    • 192.168.10.2のみアクセス可能
      (拒否ホストの設定は無視されます)

    3

    192.168.10.1/24

    192.168.10.2

    • 192.168.10.1/24のすべてのIPアドレスからアクセス可能(192.168.10.2からのアクセスも可能)
      (拒否ホストの設定は無視されます)

    4

    192.168.10.1/24 EXCEPT 192.168.10.2

    (なし)

    • 192.168.10.2を除く、192.168.10.1/24のすべてのIPアドレスからアクセス可能

    5

    (なし)

    192.168.10.1/24 EXCEPT 192.168.10.2

    • 192.168.10.2を除く、192.168.10.1/24のすべてのIPアドレスからアクセス不可

    • 192.168.10.2と192.168.10.1/24以外のネットワークからのアクセスが可能

    [例]

    • 192.168.10.1/24 EXCEPT 192.168.10.2

    • 192.168.0.0/16 EXCEPT 192.168.0.0/24

    • 192.168.0.0/16 EXCEPT 192.168.0.0/24 192.168.1.1

    • .example1.com EXCEPT host1.example.com host2.example.com

    • .example1.com .example2.com EXCEPT host1.example.com host3.example.com

    また、本製品では「a EXCEPT (b EXCEPT c)」のように入れ子構造の定義はサポートしません。

  3. アクセス許可判定時の検索はSMB許可ホスト、SMB拒否ホストの順番で行われ、IPアドレスがマッチした時点で終了します。