ページの先頭行へ戻る
Interstage List Works V10.3.2 保守手引書
FUJITSU Software

3.1.9 ローカル印刷/リモート印刷した結果、バーコードが正しく読み取れない場合の対処

NetCOBOL/MeFt、List Creatorからバーコードを含む帳票を登録した後に、List Worksから印刷した結果、プリンタによっては、バーコードが正しく読み取れない場合があります。バーコードの読み取り精度を向上させたい場合、プリンタごとにバーコードの補正を行ってください。


印刷したバーコードが正しく読み取れない場合の対処は、以下のように分類されます。

バーコード補正には、ドット補正、イメージ出力補正の2種類があります。


以下のバーコードが補正対象になります。

注意

  • バーコードは、使用するバーコードリーダ、プリンタにより、バーコード読み取り精度が変わります。バーコード補正を設定した場合、再度印刷して、バーコードリーダで読み取れることを確認してください。

  • 補正したバーコードの印刷結果は、印刷するプリンタによって読み取り精度が変わります。ドット補正、イメージ出力補正のどららを指定するかは、使用するプリンタに応じて、適切な補正方法を選択してください。

  • NetCOBOL/MeFt、List Creatorで指定したバーコード補正の設定は無効になります。List Worksからバーコードを補正して印刷する場合は、印刷するプリンタごとにバーコード補正の設定を行ってください。


(1) リモート印刷のバーコード補正設定<Windows版のみ>

リモート印刷時にバーコードを補正する場合、以下の設定をします。


リモート印刷のバーコード補正機能ファイルの作成

リスト管理サーバの以下のフォルダに、リモート印刷のバーコード補正機能ファイルをtext形式で作成します。

  格納先:<List Worksインストール先フォルダ>\Manage\Print
  ファイル名:F5CWRBCV.ini

参考

「インストール媒体のSample」または「List Worksのインストール先フォルダ\Samples」フォルダ配下に、リモート印刷のバーコード補正機能ファイルのひな型が格納されています。

  ひな型のファイル名:F5CWRBCV.ini

なお、ひな型の[印刷フォルダ]セクション名は印刷する印刷フォルダ名を、各補正値には適切な値を指定してください。


キーの説明
[印刷フォルダ]セクション

[印刷フォルダ]セクションに定義するキーを以下に示します。本セクションは、バーコード補正する印刷フォルダ名を[]で囲って指定します。必須項目です。複数の印刷フォルダを指定する場合は、複数のセクションを定義します。セクション内にキーを定義します。印刷フォルダ名は大文字・小文字を区別して指定します。


BarConveniDot

【EAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値】

バーコードの各バー幅を補正するドット数を「1」から「255」までの数値で指定します。指定されたドット数分、黒バーを細く、白バーを太くして、読み取り精度を向上させます。本キー名は大文字・小文字を区別して指定します。本キーは省略可能です。本キーの省略、または「1」から「255」以外の数値を指定した場合、本キーは無効になります。

また、基本モジュール幅以上のドット数を指定し、印刷した場合、印刷フォルダ内の帳票の状態が「異常」になります。イベントログに以下の内容が出力されます。

ソース:FUJITSU 帳票管理
イベントID:10
説明:以下の帳票で処理異常が発生しました。
      帳票番号    00000XX
      タイトル    XXXXXXX
      作成日時    YYYYMMDDHHMMSS
      作成者      XXXXXXX

注意

本キーの指定は、リモート印刷したバーコードが、読み取り可能かどうか確認していないプリンタで使用した場合、悪影響が出る可能性があるため、使用する場合は注意してください。


BarConveniImage

【EAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのイメージ出力補正値】

バーコード全体を1つのイメージとして出力するかどうかを「0」か「1」の数値で指定します。イメージとして出力することで、読み取り精度を向上させます。

  0:バーコード内の各バーを個々の図形として出力します
  1:バーコード全体を1つのイメージとして出力します

本キー名は大文字・小文字を区別して指定します。本キーは省略可能です。省略した場合は「0」が指定されたものとみなされます。

注意

イメージで出力する場合、性能が劣化(処理性能劣化、スプールサイズ増大)しますので、性能面を考慮して指定してください。


F5CWRBCV.iniファイルの指定例

印刷フォルダ「FUJITSU PS5110(総務)」にEAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値「1」、印刷フォルダ「FUJITSU PS5110(経理)」にEAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値「2」、EAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのイメージ出力補正値「1」の指定例を以下に示します。

[FUJITSU PS5110(総務)]
BarConveniDot=1
[FUJITSU PS5110(経理)]
BarConveniDot=2
BarConveniImage=1


注意

  • F5CWRBCV.iniファイルは、シフトJISで記述してください。

  • 追加した行の最後は、必ず改行してください。

  • 1行1キーで指定してください。また、キーの値の後に、続けて全角の空白文字や半角の空白文字を入力しないで、改行してください。

  • F5CWRBCV.iniファイルにて設定した値は、再度リモート印刷したときから有効になります。

  • 同じセクション名を複数指定した場合、またはセクション内で同じキー名を複数指定した場合、最初に指定した設定値が有効になります。


(2) リストナビ・リストビューアでローカル印刷時のバーコード補正の設定

ローカル印刷時にバーコードを補正する場合、以下の設定をします。


ローカル印刷のバーコード補正機能ファイル作成

List Worksクライアントの以下のフォルダに、ローカル印刷のバーコード補正機能ファイルをtext形式で作成します。

  格納先:<List Worksインストール先フォルダ>\Manage\Print
  ファイル名:F5CWLBCV.ini

参考

「インストール媒体のSample」または「List Worksのインストール先フォルダ\Samples」フォルダ配下に、ローカル印刷のバーコード補正機能ファイルのひな型が格納されています。

  ひな型のファイル名:F5CWLBCV.ini

なお、ひな型の[プリンタ名]セクション名は印刷するプリンタ名を、各補正値には適切な値を指定してください。


キーの説明
[プリンタ名]セクション

[プリンタ名]セクションに定義するキーを以下に示します。本セクションは、バーコード補正するプリンタ名を[]で囲って指定します。必須項目です。複数のプリンタを指定する場合は、複数のセクションを定義します。セクション内にキーを定義します。プリンタ名は大文字・小文字を区別して指定します。


BarConveniDot

【EAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値】

バーコードの各バー幅を補正するドット数を「1」から「255」までの数値で指定します。指定されたドット数分、黒バーを細く、白バーを太くして、読み取り精度を向上させます。本キー名は大文字・小文字を区別して指定します。本キーは省略可能です。本キーの省略、または「1」から「255」以外の値を指定した場合、本キーは無効になります。

また、基本モジュール幅以上のドット数を指定し、印刷した場合、「印刷中に異常が発生しました。印刷を中断します。」というエラーメッセージが表示されます。

注意

本キーの指定は、ローカル印刷したバーコードが、読み取り可能かどうか確認していないプリンタで使用した場合、悪影響が出る可能性があるため、使用する場合は注意してください。


BarConveniImage

【EAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのイメージ出力補正値】

EAN-128バーコード全体を1つのイメージとして出力するかどうかを「0」か「1」の数値で指定します。イメージとして出力することで、読み取り率を向上させます。

  0:バーコード内の各バーを個々の図形として出力します
  1:バーコード全体を1つのイメージとして出力します

本キー名は大文字・小文字を区別して指定します。本キーは省略可能です。省略した場合は「0」が指定されたものとみなされます。

注意

イメージで出力する場合、性能が劣化(処理性能劣化、スプールサイズ増大)しますので、性能面を考慮して指定してください。


F5CWLBCV.iniファイルの指定例

プリンタ名「FUJITSU PS5110」にEAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値「1」、プリンタ名「FUJITSU XL-6200」にEAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値「2」、EAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのイメージ出力補正値「1」の指定例を以下に示します。

[FUJITSU PS5110]
BarConveniDot=1
[FUJITSU XL-6200]
BarConveniDot=2
BarConveniImage=1


注意

  • F5CWLBCV.iniファイルは、シフトJISで記述してください。

  • 追加した行の最後は、必ず改行してください。

  • 1行1キーで指定してください。また、キー値の後に続けて全角の空白文字や半角の空白文字を入力しないで、改行してください。

  • F5CWLBCV.iniファイルを有効にするには、リストナビおよびリストビューアを再起動する必要があります。再起動後に、編集した値が有効になります。

  • 同じセクション名を複数指定した場合、またはセクション内で同じキー名を複数指定した場合、最初に指定した設定値が有効になります。


(3) Webクライアントで印刷時のバーコード補正の設定

Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.propertiesファイル)に、以下の定義と値を追加します。

Web連携の環境設定ファイル(ListPrint.properties)の指定例

プリンタ名の文字列に「DOT」が部分的に一致するプリンタにEAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値「2」の指定例を以下に示します。

[everyone]
pagesetup.barcode.adjust.printer.agreement=0
pagesetup.barconveni0=DOT,2

プリンタ名「FUJITSU PS5110」にEAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値「1」、プリンタ名「FUJITSU XL-6200」にEAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのドット補正値「2」、EAN-128(コンビニエンスストア向け)バーコードのイメージ出力補正値「1」の指定例を以下に示します。

[everyone]
pagesetup.barconveni0=FUJITSU PS5110,1
pagesetup.barconveni1=FUJITSU XL-6200,2,1

注意

同じプリンタ名を複数指定した場合、最初に定義したプリンタ名に対する値が有効になります。