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Interstage List Works V10.3.2 保守手引書
FUJITSU Software

3.1.7 帳票の表示中に異常が発生した場合の対処

リストビューアで帳票を表示しているときに発生する、以下の異常について説明します。

(1) メッセージが出力される

リストビューアで帳票を表示しているときに、メッセージが表示された場合の原因と対処について、表示されるメッセージごとに説明します。

メッセージ画面に【ヘルプ】ボタンが表示された場合、ボタンをクリックすると詳細コードを表示することができます。

詳細コードについては、“メッセージ集”を参照してください。

Windows版の場合

メッセージ

対処

この機能に対するアクセス権がないため、処理を実行できませんでした。

この帳票を表示するアクセス権がないため、運用管理者に、アクセス権のある帳票について確認してください。

この帳票は上書き保存することができません。この帳票は他の利用者が使用中か、書込みの権利がありません。

以下の確認をしてください。

  • 帳票が格納されている保管フォルダに対して、書込み権限があるか。必要があれば、運用管理者に連絡して書込み権限を付加してください。

  • 他の利用者が同じ帳票を使用していないか。他の利用者の処理終了後に再度実行してください。

  • 帳票表示中にList Worksクライアントが電源断等の理由で異常終了し、帳票が「閲覧中」状態のままになっていないか。入力監視時間(デフォルトは60分)を過ぎれば「閲覧中」が解除されます。その後、再度実行してください。

リスト管理サーバとの通信で異常が発生しました

KOL1(JEF形式)のオーバレイを、KOL5(JEF/AP形式)として登録していないか確認してください。

オーバレイが存在しません

オーバレイの格納場所において、該当するオーバレイが存在するか確認をしてください。

データ変換する項目が設定されていません。帳票項目を設定してください。

帳票に対し、帳票項目を設定してください。

なお、帳票項目は通常オーバレイごとに保存しますが、帳票名ごとに保存したり、オーバレイのない帳票にも保存したりできます。運用に合わせて保存の設定をしてください。設定する場所は以下のとおりです。

  • インストールクライアントの場合

    【List Worksクライアント環境設定】ダイアログボックスの【帳票項目】タブ

  • Webクライアントの場合

    ListPrintの環境設定ファイル(ListPrint.properties)の「option.field.everylist」定義名、および「option.field.nooverlay」定義名を編集する

用紙サイズおよび印刷モードの異なる帳票を連結して表示することはできません。

V5.1L20のListWORKSプリンタドライバで登録した帳票と、V10.0L10以降のListWORKSプリンタドライバによって登録した帳票は、実際の用紙サイズが若干異なっています。このため、連結して表示することができませんのでご注意ください。

この帳票の印刷データは、新しいバージョン・レベルのList Worksで作成されているか、更新されているため開けません。

リスト管理サーバのバージョン・レベルと同じバージョン・レベルのList Worksクライアントをインストールして、再度実行してください。


Solaris版の場合

メッセージ

対処

リスト管理サーバと接続できませんでした

以下の確認をしてください。

  • KOL1(JEF形式)のオーバレイを、KOL5(JEF/AP形式)として登録していないか。

  • DISK上のいずれかのパーティションが使用量100%になっていないか。

  • 標準コード変換のライブラリ(libicv.so、libicv.so.1、libricv.so、およびlibricv.so.1)にシンボリックリンクが設定されているか。

リスト管理サーバとの通信で異常が発生しました

この機能の利用資格がないため、処理を実行できませんでした。

この帳票を表示する利用資格がないため、運用管理者に、利用資格のある帳票について確認してください。

この帳票は上書き保存することができません。この帳票は他の利用者が使用中か、書込みの権限がありません。

以下の確認をしてください。

  • 帳票が格納されている保管フォルダに対して、書込み権限があるか。必要があれば、運用管理者に連絡して書込み権限を付加してください。

  • 他の利用者が同じ帳票を使用していないか。他の利用者の処理終了後に再度実行してください。

  • 帳票表示中にList Worksクライアントが電源断等の理由で異常終了し、帳票が「閲覧中」状態のままになっていないか。入力監視時間(デフォルトは60分)を過ぎれば「閲覧中」が解除されます。その後、再度実行してください。

オーバレイが存在しません

オーバレイの格納場所において、該当するオーバレイが存在するか確認をしてください。

データ変換する項目が設定されていません。帳票項目を設定してください。

帳票に対し、帳票項目を設定してください。

なお、帳票項目は通常オーバレイごとに保存しますが、帳票名ごとに保存したり、オーバレイのない帳票にも保存したりできます。運用に合わせて保存の設定をしてください。設定する場所は以下のとおりです。

  • リストナビの場合

    【List Worksクライアント環境設定】ダイアログボックスの【帳票項目】タブ

  • Webクライアントの場合

    ListPrintの環境設定ファイル(ListPrint.properties)の「option.field.everylist」定義名、および「option.field.nooverlay」定義名を編集する

この帳票の印刷データは、新しいバージョン・レベルのList Worksで作成されているか、更新されているため開けません。

リスト管理サーバのバージョン・レベルと同じバージョン・レベルのList Worksクライアントをインストールして、再度実行してください。


(2) 一部の文字が正しく表示されない

リストビューアで表示している帳票で、以下の異常が発生する場合の原因と対処について説明します。

一部の文字が「〓」、または空白で置き換えられる

帳票に含まれるユーザ定義文字などの外字が、リスト管理サーバ、およびList Worksクライアントに定義されていない場合、「〓」または空白文字に置き換えられ表示されます。

「〓」または空白文字に置き換えられた外字を、リスト管理サーバ、およびList Worksクライアントに登録した後、帳票を再登録する必要があります。

リスト管理サーバ、およびList Worksクライアントへ外字を登録する方法については、“運用手引書”を参照してください。

(3) オーバレイが正しく表示されない

リストビューアの画面上に表示されるオーバレイにおいて、以下の異常が発生する場合の確認事項、および原因について説明します。

オーバレイが表示されない

オーバレイが表示されない場合、以下の項目を確認してください。

  • オーバレイがリスト管理サーバに転送されているか確認

    オーバレイがリスト管理サーバに転送されていない場合は、オーバレイを登録してください。オーバレイの登録方法は、扱う帳票の種類、転送方法により異なります。

    オーバレイを転送、登録する方法については、“運用手引書”を参照してください。
  • オーバレイの格納場所が正しいか確認

    オーバレイの格納場所が正しいことを確認してください。オーバレイの格納場所は以下のとおりです。

    Windows版の場合

    リスト管理サーバの環境設定の【資源】タブの「オーバレイ」に設定されているフォルダです。

    Solaris版の場合

    サーバ動作環境ファイルに定義されているディレクトリです。キーワードは以下のとおりです。

    OVL:JEF形式のドットオーバレイ(KOL1)の格納先

    KOL5:富士通ホストから転送したJEF/AP形式のベクトルオーバレイ(KOL5)、またはFORMのFORMツールで作成したベクトルオーバレイ(KOL5)の格納先

    KOL6:FORMのPowerFORMツールまたはList Creatorデザイナで作成したベクトルオーバレイ(KOL6)の格納先

  • 帳票が使用するオーバレイが存在するか確認

    帳票が使用するオーバレイが、オーバレイの格納場所に存在することを確認してください。

    帳票が使用するオーバレイは、帳票のプロパティにおける【オーバレイ】タブの「使用するオーバレイ」に表示されます。


オーバレイの表示位置がおかしい

オーバレイの表示位置がおかしい場合、以下の項目を確認してください。

  • 富士通ホスト帳票でベクトルオーバレイ(KOL6)が使用されていないか確認

    Windows版 List Works V8以前、Solaris版、またはLinux版のList Worksクライアントで表示する場合は、以下のような現象が発生します。

    • オーバレイの表示位置が、1桁右方向にずれて表示される

    • オーバレイ内の文字が欠けて表示される

    以下のように対処してください。

    • Windows版の場合

      富士通ホスト帳票でベクトルオーバレイ(KOL6)を使用するには、Windows版List Works V9以降にバージョンアップしてください。

    • Solaris版、またはLinux版の場合

      富士通ホスト帳票には、ベクトルオーバレイ(KOL5)を使用してください。

    なお、オーバレイの形式は、FORMにより確認することができます。

    FORMによるオーバレイの形式の確認方法は、“FORMのマニュアル”を参照してください。
  • オーバレイの文字列の設定が「両端揃え」になっているか確認

    ベクトルオーバレイ(KOL6)を使用している帳票を表示したとき、オーバレイの文字列がずれて表示される場合があります。

    FORMのPowerFORMツール、またはList Creatorデザイナで、オーバレイ文字配置に「両端揃え」を指定してください。

    FORMのPowerFORMツールでオーバレイ文字配置を指定する方法は、“FORMのマニュアル”を参照してください。
    List Creatorデザイナでオーバレイの文字配置を指定する方法は、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。

異なるオーバレイが表示される

異なるオーバレイが表示される場合、以下の項目を確認してください。

  • オーバレイの履歴管理を行っているか確認

    オーバレイの履歴管理を行っていない場合は、後から登録されたオーバレイが上書き保存されます。必要に応じて、オーバレイの履歴管理を行ってください。

  • Windows版を使用している場合に、HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理について、「年月日で履歴を管理する」の設定になっていないか確認

    以下の条件を満たす場合、同一日に同一オーバレイを更新することはできません。

    • HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴を管理している

    • 【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスで「年月日で履歴を管理する」を設定している

    同一日に同一オーバレイを更新して履歴を管理したい場合は、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスで「年月日時分で履歴を管理する」に設定し、帳票を再登録してください。