運用中のSystemwalker Operation Manager環境に、Systemwalker Runbook Automationの管理サーバを導入する手順について説明します。
注意
“Systemwalker Runbook Automationの構築・操作”を実施している間は、“Systemwalker Operation Managerの操作”を行うことはできません。
Systemwalker Runbook Automationでは、Systemwalker Operation Managerの“ジョブネット異常終了出口”を利用して、異常時に以下のメッセージを表示します。
メッセージ:「FSP_SW/RB-A_BASE: ERROR: 04101: スケジュールによる自動運用プロセスの起動に失敗しました。」 |
しかし、Systemwalker Operation Managerインストール後にユーザによって“ジョブネット異常終了出口”が設定してある場合は、その後Systemwalker Runbook Automationをインストールしても“ジョブネット異常終了出口”は設定しません。そのため、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“ジョブネット正常終了/異常終了出口”を参照して、“ジョブネット異常終了出口”を設定してください。
1) Systemwalker Operation Managerの停止
Systemwalker Operation Managerを停止します。
【Windows】
poperationmgr
【Linux】
/opt/systemwalker/bin/poperationmgr
2) Systemwalker Operation Managerサーバの自動起動・停止設定
Systemwalker Operation Managerサーバの自動起動・停止設定を有効にします。設定方法について以下に説明します。
【Windows】
Windows(R)サービス機能を利用して、以下のサービスの[スタートアップの種類]が“手動”の場合は、“自動”に変更します。
Systemwalker MpAosfB
【Linux】
以下の手順で/etc/opt/FJSVftlo/daemon/custom/rc3.iniファイルを編集します。
以下の定義が記載されている行を確認します。
DAEMONxx(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS" (*)xxは数字
上記定義の先頭に“#”を記載してコメントアウトします。すでにコメントアウトされている場合は、編集する必要はありません。
2.の定義の下に、作成しているサブシステムが自動起動の対象となるように定義を追加します。
DAEMONxx0(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS -sys 0" DAEMONxx0(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS -sys n" (*)xxは数字、nは作成しているサブシステムの番号
以下の定義が記載されている行を確認します。
DAEMONxx(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/start_jobs" (*)xxは数字
上記定義の先頭に“#”を記載してコメントアウトします。すでにコメントアウトされている場合は、編集する必要はありません。
4.の定義の下に、作成しているサブシステムが自動起動の対象となるように定義を追加します。
DAEMONxx0(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/S99JOBSCH -sys 0" DAEMONxx1(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/S99JOBSCH -sys n" (*)xxは数字、nは作成しているサブシステムの番号
ポイント
インストールするSystemwalker Operation Managerのバージョンによって、xxの数字は異なる場合があります。
[変更前(例)]
: DAEMON05(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS" : DAEMON06(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/start_jobs" :
[変更後(例)]
: #DAEMON05(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS" DAEMON050(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS -sys 0" DAEMON051(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc3.d/S99MJS -sys 1" : #DAEMON06(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/start_jobs" DAEMON060(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/S99JOBSCH -sys 0" DAEMON061(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc3.d/S99JOBSCH -sys 1" :
以下の手順で/etc/opt/FJSVftlo/daemon/ini/rc0.iniファイルを編集します。
以下の定義が記載されている行を確認します。
DAEMONxx(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/end_jobs" (*)xxは数字
上記定義の先頭に“#”を記載してコメントアウトします。すでにコメントアウトされている場合は、編集する必要はありません。
2.の定義の下に、使用しているサブシステムが自動停止の対象となるように定義を追加します。
DAEMONxx0(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys 0" DAEMONxx1(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys n" (*)xxは数字、nは作成しているサブシステムの番号
以下の定義が記載されている行を確認します。
DAEMONxx(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS" (*)xxは数字
上記定義の先頭に“#”を記載してコメントアウトします。すでにコメントアウトされている場合は、編集する必要はありません。
4.の定義の下に、使用しているサブシステムが自動停止の対象となるように定義を追加します。
DAEMONxx0(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys 0" DAEMONxx1(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys n" (*)xxは数字、nは作成しているサブシステムの番号
ポイント
インストールするSystemwalker Operation Managerのバージョンによって、xxの数字は異なる場合があります。
[変更前(例)]
: DAEMON02(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/end_jobs" : DAEMON03(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS" :
[変更後(例)]
: #DAEMON02(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/end_jobs" DAEMON020(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys 0" DAEMON021(Lo)="/opt/FJSVJOBSC/etc/rc0.d/K00JOBSCH -sys 1" : #DAEMON03(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS" DAEMON030(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys 0" DAEMON031(Lo)="/etc/opt/FJSVMJS/etc/rc0.d/K00MJS -sys 1" :
3) Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのインストール
Systemwalker Runbook Automationの管理サーバをインストールします。
Systemwalker Runbook Automationの管理サーバのインストールの詳細については、“2.2 管理サーバへのインストール”を参照してください。
4) ジョブネット異常終了出口の設定
Systemwalker Runbook Automationでは、Systemwalker Operation Managerの“ジョブネット異常終了出口”を利用して、異常時に以下のメッセージを表示します。
メッセージ:「FSP_SW/RB-A_BASE: ERROR: 04101: スケジュールによる自動運用プロセスの起動に失敗しました。」 |
しかし、Systemwalker Operation Managerインストール後にユーザによって“ジョブネット異常終了出口”が設定してある場合は、その後Systemwalker Runbook Automationをインストールしても“ジョブネット異常終了出口”は設定しません。そのため、“Systemwalker Operation Manager リファレンス集”の“ジョブネット正常終了/異常終了出口”を参照して、“ジョブネット異常終了出口”を設定してください。出口プログラムに以下の処理を追加する場合は、出口プログラムの先頭に追加してください。
【Windows】
REM <Systemwalker Runbook Automation> START call "C:\Program Files\Fujitsu\SWRBA\SWRBAM\bin\swrba_jobschexit.bat" %* REM <Systemwalker Runbook Automation> END
※ 上記は、Systemwalker Runbook Automationのインストール先がデフォルトの場合です。 インストール先を変更した場合は、“C:\Program Files\Fujitsu\SWRBA”の 部分にインストール先を設定してください。
【Linux】
# <Systemwalker Runbook Automation> START /opt/FJSVswrbam/bin/swrba_jobschexit $* # <Systemwalker Runbook Automation> END
5) Systemwalker Operation Managerの起動
Systemwalker Operation Managerが起動していない場合は、Systemwalker Operation Managerを起動します。
【Windows】
soperationmgr
【Linux】
/opt/systemwalker/bin/soperationmgr
6) Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのセットアップ
Systemwalker Runbook Automation 管理サーバのセットアップを行います。セットアップ方法の詳細については、“3.1 管理サーバのセットアップ”を参照してください。
7) Systemwalker Operation Managerの運用
以降、作成したサブシステム上でSystemwalker Operation Managerを利用することが可能です。
“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”の“Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する”を参照し、Systemwalker Operation Managerの動作環境を設定し、Systemwalker Operation Managerを起動してください。その後、“Systemwalker Operation Manager 運用ガイド”を参照して、Systemwalker Operation Managerの運用を行います。
Systemwalker Operation Managerの運用について注意事項があります。“A.2.4 Systemwalker Operation Managerの運用に関する注意事項”を参照してください。