ページの先頭行へ戻る
NetCOBOL V12.1 NetCOBOL ユーザーズガイド(他社COBOL資産移行支援編)
FUJITSU Software

A.3 他社COBOLのコンパイラ指令

ここでは、他社COBOLのコンパイラ指令のうち、NetCOBOLと互換のある指定について説明しています。

これらのコンパイラ指令を使用している場合、NetCOBOLでも翻訳オプション等の指定を有効にしてください。

なお、記載のないコンパイラ指令を使用している場合、移行前と同じ振る舞いを実現可能であるか、別途調査・検討が必要です。


[互換]

表中の記号の意味は以下のとおりです。

○:翻訳オプションとして対応可能

△:翻訳オプションとして対応可能。ただし、指定値によっては対応がない、または、プログラムの動作に相違があるため、検証が必要

□:翻訳オプション以外の指定で対応可能

●:翻訳前ソース変換機能の変換オプションとして対応

他社COBOL

意味

互換

NetCOBOL

ANIM

デバッグ機能および診断機能の使用の可否

TEST

{APOST|QUOTE}

表意定数QUOTEの扱い

{APOST|QUOTE}

ARITH

数値データ項目の最大桁数の定義(COMPATまたはEXTEND)

※指定可能な値および省略値が異なる

ARITHMETIC

BOUND

添字・指標および部分参照の範囲外検査

CHECK(BOUND)

CASE

英小文字の扱い(プログラム名定数、CALL文、CANCEL文、ENTRY文およびINVOKE文の定数を含む、定数中の英小文字は英大文字と区別する)

ALPHAL(WORD)

CHECK

CHECK機能の使用の可否

※Micro Focus COBOLにおけるLINKCHECK、PARAMCOUNTCHECK、RECURSECHECKに該当する機能はない

CHECK(BOUND,PRM)

CHECKNUM

データ例外(属性形式に合った値が数字項目に入っているかおよび除数がゼロでないか)検査

CHECK(NUMERIC)

COMP-5

符号なし2進項目の再左端ビットを数値として扱う

※NetCOBOLではCOMP-5およびBINARYも対象

BINARY(WORD,MLBOFF)

CONSTANT

プログラムで使用する定数を定義する

変換ID[m0101]参照

COPYEXT

COPY文内のファイル名が拡張子なしで指定されている場合の拡張子を指定する。

※省略値が異なる

環境変数COB_LIBSUFFIX

COPYLIST

登録集原文の表示

※NetCOBOLでは区分番号の指定不可

COPY

COPYPATH

コンパイラがコピー ファイルを検索するためのディレクトリのリストを指定します。

環境変数COBCOPYまたは-Iオプション

CURRENCY-SIGN

通貨編集用文字の扱い

※NetCOBOLでは\または$だけ指定可

CURRENCY

DATAMAP

データマップリスト、プログラム制御情報リストおよびセクションサイズリスト

の出力の可否

MAP

DEFAULTBYTE

作業場所節でのVALUE句なし項目の扱い

※NetCOBOLでは指定値は16進表現

INITVALUE

DIALECT

チェック時および実行時動作を、指定した方言に合わせる。

※個々のコンパイラ指令ごとに確認してください。

-

-

DIRECTIVES

オプションファイルの指定

※指定形式および指定値は異なる

環境変数COBOLOPTS

-iオプション

FLAG

規格の違いによるメッセージの出力の可否

※指定可能な値は異なる

CONF

FLAGSTD

FOLD-COPY-NAME

COPYファイルの名前を大文字または小文字に変換すべきか否かを決定する。

環境変数COB_COPYNAME

FORM

翻訳リストの1ページ当たりの行数

※指定可能な値は異なる

LINECOUNT

IBMCOMP

符号なし2進項目の再左端ビットを数値として扱う

BINARY(WORD,MLBOFF)

LIST

各種翻訳リストの出力の可否および出力先の指定

-Pオプション

LISTPATH

LISTWIDTH

LW

翻訳リストの1行当たりの文字数

※指定可能な値は異なる

LINESIZE

LITLINK

プログラム構造の指定

※指定可能な値および省略値が異なる

DLOAD

MF

MFLEVEL

Micro Focus固有の予約語を有効にする

RSV

NSYMBOL

日本語項目のエンコードの指定

※NetCOBOLでは英数字項目および日本語項目のエンコードを指定、また、指定可能な組合せに制限あり

ENCODE

OPT

広域最適化の扱い

※NetCOBOLでは最適化レベルの指定は不可

OPTIMIZE

PRINT

各種翻訳リストの出力の可否および出力先の指定

-Pオプション

REENTRANT

マルチスレッドプログラム作成の指定

※指定可能な値は異なる

THREAD(MULTI)または-Tmオプション

RESEQ

ソースプログラムの一連番号領域の指定

※省略値が異なる

NONUMBER

RUNTIME-ENCODING

ランタイムのエンコーディングを決定します。

ENCODE

SOURCE-ENCODING

ソースプログラムのエンコーディングを決定します。

SCS

SOURCEFORMAT

正書法の種類

※省略値が異なる

SRF

TRUNC

桁落とし処理の可否

※指定可能な値および省略値が異なる

TRUNC

UNICODE

日本語項目のエンディアンの指定

※NetCOBOLでは英数字項目および日本語項目のエンコードを指定、また、指定可能な組合せに制限あり

ENCODE

WARNING

診断メッセージのレベル

※省略値が異なる

FLAG

XREF

相互参照リストの出力の可否

XREF

注意

他社COBOLでは、$IF文にコンパイラ指令を記述できます。

$IF 指令設定 SET

この$IF文が記述されている場合、変換情報ファイルに変換オプション「DIRECTIVE」の指定が必要です。

詳細は変換ID[m0101]を参照してください。