アプリケーションのキャンセル
管理サービスでアプリケーションのキャンセルをした場合、アプリケーションは終了しますが、Webブラウザに表示されている画面は、アテンションキーが押されるまで表示されたままとなります(アテンションキーを押した時点で、切断が認識され、終了します)。
表示ファイル機能
HTML 変換方式は、HTML の機能範囲で表示ファイル機能を実現しているため、SMED 指定可能な機能のうち、未サポートなものが存在します。HTML変換方式ではSMEDの機能版数が12 以下のもので、かつ、未サポート機能を利用していないSMEDのみ使用可能です。未サポート機能については、“C.1 画面定義体のサポート状況”を参照してください。
注)
SMEDの機能版数については、FORM の標準説明書生成で生成されるテキストで参照できます。
また、印刷機能は一切使用できません。
マルチウィンドウ(疑似マルチウィンドウ)
HTML変換方式においてはプログラムにおいてマルチウィンドウ制御をしても、複数ウィンドウは表示されません(画面切り替えイメージ)。
ただし、エミュレータ画面のように、物理画面での書き換えではなく、各オープン単位で論理画面に状態が保持されているため、別ウィンドウの状態を意識する必要はありません。全画面消去出力で画面を書き直すなどといった措置は不要です。
また、利用者プログラムが表示している画面をすべてクローズした(閉じた)場合、HTML変換方式が終了してしまうため、その後の画面表示をオープンできません。そのため、常に1つ以上は画面表示をしてください。
Webブラウザ操作
HTML変換方式においては、Webブラウザの[戻る]ボタンなどで以前の画面などを参照できます。ただし、参照後、[進む]ボタンなどで元の画面に復帰後入力再開を行わなくてはなりません。
元の画面以外で入力した場合,以下の動作となります。
クリアキーが押されたものとしてプログラムに通知して続行
一定時間の待ち合わせを行い,タイムアウトのエラーとなる
アプリケーション終了済のメッセージを表示
同一オープンの別画面以外の場合については、速やかに元画面に復帰して、再入力を行います。
プログラム動作中に、Webブラウザを終了させても、サーバ上のアプリケーションは終了しないため、以下のどれかの操作をする必要があります。
管理者機能のWebインタフェースからの終了
コンソール端末などから管理者コマンドでの終了
文字化けや画面の崩れなどが発生した場合、【更新】ボタンなどにより画面の再読み込みをすると、画面を復元できる場合があります。
起動コマンドに指定したパラメタに誤りがある場合には、Webブラウザがエラーとなります。
負荷分散装置利用上の注意点
プログラムをリモート実行して対話処理をしている間、サーバ上にCOBOLプログラムが常駐します。
このため、プログラムの起動から終了までの間、同じ端末からのリクエストは同じサーバへ転送する必要があります。
業務の途中で、リクエストの転送先サーバが変更された場合の動作は保証しません。
通常、負荷分散装置は、一定時間、最初にアクセスしたサーバと同じサーバへのアクセスを保証する「セション維持(一意性保証)機能」を提供しています。
負荷分散装置が提供するセション維持機能を使用して、MeFt/Web でリモート実行したプログラムが起動している間は、セションが維持されるように設定してください。
セション維持機能については、使用される負荷分散装置の説明書を参照してください。
性能
MeFt/Webの性能は、ネットワークの回線速度、端末台数、およびCOBOLプログラムの作り方などに依存します。このため、運用前に必ず実機検証を実施してください。
セキュリティ
ネットワーク環境では、不正なアクセスにより、システムおよび資源の改ざんや破壊が行われたり、情報が漏えいする危険性があります。このため、システムの構築にあたっては、Web サーバのユーザー認証機能と暗号化通信機能を使用し、さらに、アプリケーションでユーザーを制限するなど、自己防衛手段を講じる必要があります。
全角空白の背景表示
Internet ExplorerおよびEdgeでは、日本語項目の出力時、項目末尾の全角空白に項目背景色が適用されないことがあります。
上書きモードへの切り替え
挿入キーによる上書きモードへの切り替えは、ブラウザがInternet ExplorerおよびEdgeのときだけ有効です。
それ以外のブラウザでは、上書きモードへの切り替えが行われず、挿入モードでデータを入力します。
参考
挿入モードでデータを入力したとき、入力開始時の入力対象項目に表示するデータまたは初期値は、後置空白を除去した状態で出力され、数字項目の場合は、前置空白を除去した状態で出力されます。