以下に、管理サービスを利用する際の作業手順を示します。
HTML変換方式を利用するためには、管理サービスの動作環境を設定する必要があります。
動作環境設定方法および設定内容については、“4.3 管理サービスの動作環境設定”を参照してください。
通信用CGIとCOBOLプログラムとのセションのタイムアウト値を設定します。
設定方法および設定内容は、“4.4 セションタイムアウト値の設定”を参照してください。
管理サービスの動作環境の設定は設定情報ファイルに記述しますが、以下の設定については起動停止スクリプト(/opt/FJSVcbl64/etc/rc3.d/S99cobmhmgファイル)を修正する必要があります。
起動停止スクリプトはテキストファイルです。テキストエディタなどを使用して修正してください。
COBOLプログラムの権限を設定する
管理サービス配下で動作するCOBOLプログラムの権限をデフォルトから変更する場合、起動停止スクリプトの以下の記述を変更します。
変更前(デフォルトの実行ユーザーはnobody)
EXECUSER=nobody
変更後(実行ユーザーをuser1 に変更する場合)
EXECUSER=user1
変更後、管理サービスを再起動すると、指定したユーザーID でCOBOLプログラムが実行されるようになります。
起動停止スクリプトに対するユーザーの権限を適切に設定し、不正なアクセスや改ざんから保護してください。
管理サービスの停止待ち時間を設定する
管理サービスの終了時、管理サービスの停止モードが「NORMALEND」の場合は、継続中のセションが終了するのを待ちます。このとき、継続中のセションの終了待ちによって起動停止スクリプトが無応答になることを防ぐために、管理サービスの停止処理を待ち合わせる時間を設定できます。停止待ち時間は起動停止スクリプトの以下の記述を変更します。
停止待ち時間の指定(右辺に秒数を指定します。デフォルト値は10秒です)
STOPTIMEOUT=10
管理サービスを起動するには、以下のコマンドを実行します。起動にはスーパーユーザー権限が必要です。
# /opt/FJSVcbl64/etc/rc3.d/S99cobmhmg start <Enter>
管理サービスを停止するには、以下のコマンドを実行します。停止にはスーパーユーザー権限が必要です。
# /opt/FJSVcbl64/etc/rc3.d/S99cobmhmg stop <Enter>
管理サービスをシステム起動時に自動起動させるためには、/etc/rc3.d/S99cobmhmg、/etc/rc5.d/S99cobmhmgに対してシンボリックリンクを追加してください。
管理サービスをシステム停止時に自動停止させるためには、/etc/rc0.d/K99cobmhmgに対してシンボリックリンクを追加してください。
管理サービスの自動起動および自動停止を解除するには、上記で作成したシンボリックリンクを削除してください。
管理サービスを起動するには、以下のコマンドを実行します。起動にはスーパーユーザー権限が必要です。
# systemctl start FJSVXcbmhmg_start FJSVXcbmhmg_stop <Enter>
管理サービスを停止するには、以下のコマンドを実行します。停止にはスーパーユーザー権限が必要です。
# systemctl stop FJSVXcbmhmg_start FJSVXcbmhmg_stop <Enter>
なお、システム起動時に管理サービスを自動的に起動するには、以下のコマンドを実行します。コマンドの実行にはスーパーユーザー権限が必要です。
# systemctl enable FJSVXcbmhmg_start FJSVXcbmhmg_stop <Enter>
システム起動時に管理サービスが自動的に起動しないようするには、以下のコマンドを実行します。コマンドの実行にはスーパーユーザー権限が必要です。
# systemctl disable FJSVXcbmhmg_start FJSVXcbmhmg_stop <Enter>
管理サービスが起動すると、起動用CGIからCOBOLプログラムの起動要求を受け付け可能になります。
管理サービスの起動中は、管理者機能を実行して、セション状態の確認・操作、サーバログの参照、およびログモードの変更などができます。
管理者機能の詳細は、“6.1 管理者機能”を参照してください。
管理サービスは、システムのシャットダウン時に終了します。また、スーパーユーザー権限を持つ管理者が起動停止スクリプトを実行して、手動で終了させることもできます。このとき、継続中のセションの終了を待ってから終了するか、強制的に終了するかを管理サービスの動作環境であらかじめ設定しておきます。
注意
管理サービスの停止モードが「NORMALEND」のとき、管理サービスが停止するタイミングは以下の通りです。
管理者が起動停止スクリプトを使用して手動で停止する場合は、起動停止スクリプトに指定した停止待ち時間の間、継続中のセションが終了するのを待ちます。停止待ち時間経過後、起動停止スクリプトは復帰しますが、管理サービスは引き続き継続中のセションが終了するのを待ちます。
自動停止の設定をしている場合は、シャットダウン時に起動停止スクリプトに指定した停止待ち時間の間、継続中のセションが終了するのを待ちます。停止待ち時間経過後は、システムのシャットダウンに伴い管理サービスが強制的に終了されます。このとき、継続中のセションもすべて強制的に終了されます。
自動停止の設定をしていない場合は、システムのシャットダウンに伴い管理サービスが強制的に終了されます。このとき、継続中のセションもすべて強制的に終了されます。