ページの先頭行へ戻る
J アダプタクラスジェネレータ V12.1 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.7.1 配列クラス

説明

以下の場合に、配列に対応するアダプタクラスを作成します。

ただし、以下の属性が一致している配列は、同一のアダプタクラスに対応付けます。

展開形式

CLASS-ID. 内部クラス名-1 AS "外部クラス名" INHERITS 内部クラス名-2.
    …
FACTORY.
    …
  《NEW-ARRAYメソッド》
END FACTORY.
OBJECT.
    …
  《GET-ARRAY-LENGTHメソッド》
  《GET-ARRAY-ELEMENTメソッド》
  《SET-ARRAY-ELEMENTメソッド》
END OBJECT.
END CLASS 内部クラス名-1.

生成規則

  1. 内部クラス名-1および内部クラス名-2は、Jアダプタクラスジェネレータが内部的に使う名前で、クラス利用者からは見えません。

  2. 外部クラス名は、このクラスを一意に識別するための名前です。クラス利用者は、外部クラス名によりクラスを識別します。

  3. 外部クラス名は、以下の規則により生成します。

    JA-次元数-要素型名
    • “JA-”の後に、次元数(1~9)と要素型名をハイフン(-)でつないで付加する

    • 要素型名は、型に応じて以下の形式で生成する

    • オブジェクトの場合は、Javaクラスに対応するアダプタクラスの外部クラス名(“5.5.2 クラス/インタフェース”参照)

    • 基本型の場合は、型を表すJavaのキーワード(boolean、byte、char、short、int、long、float、double)

    • 160文字を超えた場合は、161文字目以降を切り捨てる

  4. ファクトリ定義およびメソッド定義に、以下のメソッドを生成します。

    メソッド名

    種別

    機能

    NEW-ARRAY

    ファクトリ

    配列オブジェクトを生成する

    GET-ARRAY-LENGTH

    オブジェクト

    配列の要素数を求める

    GET-ARRAY-ELEMENT

    オブジェクト

    配列要素から値を取り出す

    SET-ARRAY-ELEMENT

    オブジェクト

    配列要素に値を設定する

  5. n次元の配列は、n-1次元の配列を要素として持つ1次元の配列として扱います。したがって、n次元の配列の場合、n個のアダプタクラス(JA-n-XYZ、JA-(n-1)-XYZ、…、 JA-1-XYZ)を生成します。JA-n-XYZは、JA-(n-1)-XYZを要素として持つ1次元配列です。

生成例

java.lang.String[]のアダプタクラスは、以下のように生成します。

CLASS-ID. JA-1-STRING AS "JA-1-java-lang-String" INHERITS J-OBJECT. 
    …
END CLASS JA-1-STRING.

int[][][]のアダプタクラスは、以下のように生成します。

CLASS-ID. JA-3-INT AS "JA-3-int" INHERITS J-OBJECT.                 [1]
    …
END CLASS JA-3-INT. 
CLASS-ID. JA-2-INT AS "JA-2-int" INHERITS J-OBJECT.                 [2]
    …
END CLASS JA-2-INT. 
CLASS-ID. JA-1-INT AS "JA-1-int" INHERITS J-OBJECT.                 [3]
    …
END CLASS JA-1-INT.
  1. JA-2-intクラスのオブジェクトを要素として持つ1次元配列。

  2. JA-1-intクラスのオブジェクトを要素として持つ1次元配列。

  3. intを要素として持つ1次元配列。

注意

9次元を超えた配列は扱えません