“Jアダプタクラスジェネレータ”は、Java(TM)クラスを呼び出すCOBOLクラス(アダプタクラス)を生成するツールです。生成したアダプタクラスを使用することにより、COBOLからJavaのクラスライブラリを利用できるようになります。
なお、ジェネレータおよび生成したアダプタクラスを実行するためには、Javaの実行環境がインストールされている必要があります。必要な製品については、“1.4 準備するもの”を参照してください。
製品の呼び名について
本書では、各製品を次のように略記しています。あらかじめご了承ください。
正式名称 | 略称 |
---|---|
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64) Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 7 (for Intel64) | Linux |
本書の目的
本書は、COBOLプログラムからJavaクラスを利用するための、アダプタクラスの作成方法、プログラムの書き方およびその実行方法について説明しています。
COBOLの文法規則については“COBOL 文法書”を参照してください。また、NetCOBOLを使ったプログラム開発方法については“NetCOBOL ユーザーズガイド”を参照してください。
本書の対象読者
本書は、Javaクラスを利用するCOBOLプログラムを開発される方を対象としています。
前提知識
本書を読むにあたって、以下の知識が必要です。
COBOLの文法に関する基本的な知識
COBOLのオブジェクト指向プログラミングに関する基本的な知識
Javaに関する基本的な知識
本書の構成
本書の構成と内容は以下のとおりです。
Jアダプタクラスジェネレータの機能および動作環境について説明しています。
Jアダプタクラスジェネレータの仕組みについて説明しています。
Javaクラスを使用するプログラムの開発方法について説明しています。
ジェネレータコマンド(java2cob)の使い方について説明しています。
Jアダプタクラスジェネレータで提供する、FJ-JAVA-BASEクラス、FJ-JAVA-CONTROLクラス、FJ-JAVA-ERRORクラスおよび生成するアダプタクラスについて説明しています。
Jアダプタクラスジェネレータが発生させる例外の種類およびその対処方法について説明しています。
本書の読み方
Jアダプタクラスジェネレータを初めて利用する場合は、第1章からお読みください。第1章ではJアダプタクラスジェネレータの概要、第2章では仕組み、第3章では開発から実行までの手順を説明しています。
第4章および第5章では、コマンドおよびクラスの使い方を詳細に説明しています。プログラム開発の際に参照してください。
付録AではJアダプタクラスジェネレータが設定する例外種別について説明しています。必要に応じてお読みください。
Jアダプタクラスジェネレータが出力するメッセージについては、“NetCOBOL メッセージ集”をお読みください。
登録商標について
本書に記載されている登録商標を以下に示します。
Linux(R)は米国およびその他の国におけるLinus Torvaldsの登録商標です。
Red Hat、Red Hat Enterprise Linuxは米国およびその他の国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。
Intel、Itaniumは、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
その他の会社名または製品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。
輸出管理について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認の上、必要な手続きをおとりください。
NetCOBOLシリーズについて
NetCOBOLシリーズの最新情報については、富士通のサイトをご覧ください。
http://www.fujitsu.com/jp/software/cobol/
2018年12月
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